国立国会図書館サーチで国際子ども図書館の蔵書数について調べるには
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国際子ども図書館 作成
国際子ども図書館全体の蔵書統計は国際子ども図書館ホームページの 「所蔵資料について」で公開しています。また、以下では、1-1「主題」、1-2「国・言語」、1-3「出版年代」の観点で、国際子ども図書館の所蔵する児童図書の概数を把握する方法を紹介します。
1. 検索方法
国立国会図書館では「おおむね十八歳以下の者が主たる利用者として想定される図書とその他の図書館資料」を国際子ども図書館に配置し、利用提供しています(国立国会図書館法第二十二条第一項の規定)。それらの資料の概数を把握する際は、国立国会図書館サーチの詳細検索画面の検索項目「所蔵場所」で「国際子ども図書館」を選択したうえで、以下でご紹介する各検索項目の設定と組み合わせて検索してください。
1-1.主題
国際子ども図書館所蔵資料のうち、児童図書には、国立国会図書館分類表(NDLC)(PDF: 342KB)に基づきY1~19で始まる請求記号が付与されています。
- Y1 政治・経済・産業・社会
- Y2 歴史・地理・風俗
- Y3 伝記
- Y5 教育・文化・宗教・道徳
- Y6 美術・音楽・映画
- Y7 文学・語学(新書・文庫形態)
- Y8 文学・語学
- Y9 文学・語学(翻訳書)
- Y11 科学・技術
- Y12 スポーツ・遊戯
- Y13 辞典・年鑑・図鑑
- Y14 叢書・全集
- Y15 その他
- Y16 漫画本・漫画読物
- Y17 絵本(低学年および幼児用)
- Y18 絵本(翻訳書)
- Y19 1996年までに整理された外国児童図書の一部
詳細検索画面の検索項目「請求記号」において前方一致検索を行うことで、主題別の概数を調べることができます。
例)「Y3-*」で検索→「Y3-1」「Y3-N17-L139」等、Y3(伝記)に分類される資料がヒット。
※[-](ハイフン)の後ろに[*]をつけることで前方一致検索になります。
1-2.国・言語
資料が発行された国や本文で使用されている言語別の概数を調べることができます。詳細検索画面の検索項目「国名コード」や「本文の言語コード」の「リストから追加」で、調べたい国名コードや言語コードを選択します。
1-3.出版年代
資料が出版された年代別の概数を調べることができます。詳細検索画面の検索項目「出版年(西暦)」に調べたい年代を入力します。「1990~1990」と入力すれば1990年に出版された資料の国際子ども図書館での所蔵状況を調べることができます。
2. 検索例
「国際子ども図書館で所蔵している、1980年代に出版された中国語の一般的な絵本の概数」は、以下のように設定して検索することで把握できます。なお、この検索方法による「絵本」の概数の把握の制約について3-3に記載しています。
- 請求記号:Y17-* +Y18-* +Y19-*
※[+]をつけることでOR検索になります。[+]の前にはスペースを入れ、[+]の後にはスペース等を入れずに請求記号を続けて入力してください。 - 所蔵場所:国際子ども図書館
- 出版年:1980~1989
- 本文の言語コード:chi(中国語)
3. 注意事項
3-1.検索結果に含まれない資料について
- 子どもから大人までを広く対象とする資料やヤングアダルト向け資料など、国立国会図書館において、児童書ではなく一般書と判断された資料(東京本館又は関西館で所蔵しています)
- 定期刊行の絵本(国立国会図書館では雑誌に分類されています)
3-2.NDLC分類を用いた検索ができない資料
現行のNDLC分類の適用開始は概ね昭和39(1964)年4月です。これ以前に整理された「児」「児乙部」「児童」で始まる請求記号が付与された児童図書は、NDLC分類を用いた検索結果には含まれていません。(基準となるのは資料の出版年月ではなく、その資料が国立国会図書館で整理された年月です。出版年月が昭和39(1964)年3月までの資料でも、昭和39(1964)年4月以降に国立国会図書館で整理された資料には、NDLC分類が適用されています。)
3-3.「絵本」の検索について
「絵本」を網羅的に抽出する方法はありません。NDLC分類に基づき、一般的な絵本についてはY17、Y18、又はY19から始まる請求記号が付与されますが、明確な主題をもつ絵本の場合はそれぞれの主題に基づく請求記号が付与される場合があります。例えば、歴史を主題とする絵本にはY2、科学を主題とする絵本にはY11から始まる請求記号が付与されている場合があります。
また、3-1のとおり、定期刊行の絵本は雑誌として整理されています。
3-4.検索結果一覧の件数について
検索結果として表示される「件数」は、冊数ではなく書誌数です。多巻ものの資料などは1書誌としてカウントされるものがあるため、件数は所蔵冊数より少ない値になります。