児童文学研究者の調べ方
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国際子ども図書館 作成
児童文学分野の研究者を探す際に、参考となる情報を紹介します。
【 】内は当館請求記号です。
1. データベース類から調べる
(排列は五十音順)
- 科学研究費助成事業データベース
文科省および日本学術振興会が交付する科学研究費助成事業により行われた研究の課題、成果概要等を収録したデータベース。研究分野やキーワード等から研究者を検索することができます。 - CiNii Dissertations(国立情報学研究所)
国内の大学および独立行政法人大学評価・学位授与機構が授与した博士論文の情報を検索できるサービスです。国内の大学等学術機関のリポジトリにて公開されている博士論文、国立国会図書館が所蔵する博士論文について一元的に検索することができます。 - J-GLOBAL(科学技術総合リンクセンター)
国内の大学・公的研究機関・研究所に所属する研究者の氏名、所属機関、発表論文等が登載され、キーワード検索が可能です。研究者情報は、科学技術振興機構が運営する、研究人材双方向コミュニケーションサービス「researchmap」において、研究者本人または研究者の所属機関が登録した情報に基づいています。
2. 参考図書から調べる
- 『児童文学研究の現代史』日本児童文学学会 小峰書店 2004【KE114-H1】
巻末に日本児童文学学会の歴代会員名簿、学会研究大会の記録が掲載されています。 - 『現代児童文学論集 第1~5巻』日本児童文学者協会 日本図書センター 2007
1巻「児童文学の戦後:1946-1954」【KG411-H64】
2巻「現代児童文学の出発:1955-1964」【KG411-H65】
3巻「深化と見直しのなかで:1965-1969」【KG411-H66】
4巻「多様化の時代に:1970-1979」【KG411-H67】
5巻「転換する子どもと文学:1980-1989」【KG411-H68】
各巻末に、評論研究年表があります。
3. 児童文学研究に関連した学会等
各学会のホームページでは、役員名リストや、紀要・会報についての案内が掲載されている場合が多く、研究者情報を探す手がかりとなります。
以下、児童文学研究に関連する学会等を紹介します。(排列は五十音順)
- International research society for children's literature(国際児童文学学会)
児童文学研究の振興、研究者間の交流促進や情報交換を目的とする学会です。上記HPには、名簿は掲載されていませんが、学会会議録や海外の学会、児童文学専攻をもつ諸外国の大学へのリンク等があります。 - 英語圏児童文学会
英語圏の児童文学・児童文化の研究を目的とする学会です。『Tinker Bell』【Z12-388】等を発行。 - 絵本学会
絵本に関する学術研究の推進、絵本に関わる諸活動を目的とする学会です。『絵本学』【Z71-H901】、『絵本bookend』【Z71-J938】等を発行。 - 子どもの文化研究所
子どもの文化・教育に関わる人々が参加し、交流や研究を行っています。『子どもの文化』【Z7-841】等を発行。 - 日本子どもの本研究会
児童書の研究と普及や読書推進運動を行う団体です。作家、研究者、図書館員等が参加しています。『子どもの本棚 : 月刊書評誌』【Z21-807】等を発行。 - 日本児童文学学会
児童文化・児童文学の研究促進、発展を目的とする研究者団体です。『児童文学研究= Bulletin of children's literature』【Z13-625】等を発行。 - 日本児童文学者協会
児童文学の作家、詩人、翻訳家、評論家、研究者などで構成される文学運動団体です。『日本児童文学』【Z13-450】等を発行。
※上で紹介した機関誌類の最新版は、国際子ども図書館児童書研究資料室で開架しています。古い巻号は、東京本館のみ所蔵の場合もあるので、国立国会図書館サーチで所蔵場所を確認してください。
※児童書に関係する団体のうち、特に作家・画家の相互連携や職能を擁護する目的で設立された団体については、調べ方案内「児童書関係団体(作家・画家)」を参照して下さい。