本文に飛ぶ

自治体史を探す

自治体が発行した都道府県史・市町村史(以下、自治体史と呼びます)は、地方文書(じかたもんじょ)などの地方史料を翻刻して収録したり、地域の歴史について編年順に記述したり、特定分野(人物、寺社、民俗、文化財など)についてまとめるなど、各自治体の正史に位置づけられるものです。
著者、出版者は自治体史編さん委員会や自治体になっていることが多く、多巻物は「資料(史料)編」、「通史編」、特定の分野は「別編」という構成であることが多くあります。

書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。

[範囲]には、採録期間を記しています。

1. 当館の所蔵を調べる

通例では、タイトルが「自治体名+史(誌)」(例『新北海道史』、『青森県史』)となっていることが多いので、国立国会図書館サーチの「絞り込み条件」を開き、タイトル欄に「○○県史」のように入力して検索すると、おおむね見つかります。

あるいは、件名欄に「自治体名△歴史」(△はスペース。例「柏市△歴史」)と入力して検索すると、おおむね見つかります。
検索結果にノイズが多い場合は、著者欄や出版者欄にも自治体名を入力すると絞り込むことができます。

タイトルが通例と異なるなど(例『東京市史稿』、『京都府百年のあゆみ』、『小平市三〇年史』)、上述の方法では見つからない場合は、2. 刊行状況を調べるで、正確なタイトルを調べてから検索します。

〈郡誌(郡史)を探す〉

国立国会図書館サーチのキーワード欄に、郡名を入力して検索します。
刊行年が古いため、国立国会図書館デジタルコレクションに収録されていたり、複製版が刊行されていたりすることがあります。

2. 刊行状況を調べる

以下の資料・ウェブサイトで、自治体史の刊行の有無や正確なタイトルを調べることができます。

各自治体の図書館のオンライン蔵書目録(OPAC)で、書誌事項を確認する方法もあります。

3. 目次を調べる

以下の資料・データベースで、自治体史の目次を調べることができます。

  • 国立国会図書館サーチ
    [備考] 目次が採録されている場合は、書誌の「目次」の項目に表示されます。
  • 『県史誌内容総覧』全8冊(日外アソシエーツ 2009-2010 【GB1-J17】ほか)
    [備考] 「資料編」、「通史編」とも、「1(近世-関東)」、「2(近世-近畿・東海)」、「3(近現代-関東)」、「4(近現代-近畿・東海)」の4分冊です。目次のほか、小見出し、口絵、図表、写真のキャプションなども採録しています。

4. Web上で自治体史資料を閲覧する

以下のデータベースにおいて、Web上で自治体史を閲覧することができます。

国立国会図書館デジタルコレクションに収録され、かつ、「ログインなしで閲覧可能」または「送信サービスで閲覧可能」の自治体史の場合は、国立国会図書館に来館しなくても、インターネットを通じてご自身の端末(パソコン、タブレット)で資料の閲覧が可能です。資料によっては全文検索も可能となっています。なお、「送信サービスで閲覧可能」の資料につき、来館せずに利用するには、利用者登録が必要となります。

また、「国立国会図書館内限定」の自治体史については、実際に来館した際に、利用者用端末から閲覧することが可能です。

TRC-ADEAC株式会社が制作・運営する、デジタルアーカイブの検索・閲覧を行うためのプラットフォームシステムです。自治体史を含む全国各地の歴史資料を検索でき、横断検索やフルテキスト検索、高精密画像閲覧が可能となっています。

デジタル化され、Web上で公開されている自治体史(例:『港区史』『品川区史』『豊島区史』『江戸川区史』)は、ADEACで閲覧できます。トップページの「キーワード入力(目録を検索します)」に自治体史の名前(または自治体名)を入力して検索し、検索結果をクリックすることで、画像ビューアへのリンクが立ち上がります。

5. 自治体史収集に特色を持つ他機関

以下の各機関は自治体史の収集に特色を持っており、当館に無い資料を所蔵している場合があります。利用方法・条件につきましては、各機関の公式ホームページを確認するか、各機関に直接お問い合わせください。

[備考] 「地方史コーナー」外部サイトでは、道府県史や市町村史のほか地域に関する資料について、約3万冊を閲覧することが可能です。東京関係の資料は、「都市・東京情報コーナー」にあります。

[備考] 特別コレクション「全国自治体資料」外部サイトとして開館以来収集しています。

[備考] 日本で戦後刊行された「地方史(誌)」外部サイト(各地の県史、市町村史)を網羅的に収集しており、約48,000冊の規模を持ちます。

関連情報