旧幕府引継書の影印・翻刻
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人文総合情報室 作成
当館の所蔵する旧幕府引継書(旧幕引継書、旧幕府引継書類)の影印や翻刻が掲載されている主要な資料を紹介します。概要については「旧幕府引継書」を参照してください。なお旧幕府引継書の原資料の大部分はデジタル化されています。
書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。
1. 影印
- 『徳川幕府引継書』(日本マイクロ写真 1970-1972)
旧幕府引継書のマイクロフィルムです。利用方法については「古典籍資料室」(国立国会図書館ホームページ)を参照してください。 - 寺院本末帳研究会 編『江戸幕府寺院本末帳集成 上 第2版』(雄山閣出版 1999 【HM111-G164】)
[収録] 『建長寺人別帳』【811-38】 - 『享保撰要類集 第1巻 (旧幕府引継書影印叢刊 ; 1)』(野上出版 1985 【AZ-145-83】)
[収録] 『享保撰要類集』【814-5】のうち、「被仰出御書付之部」「都而御仕置筋之部」「諸奉公人宿之部、抜荷御仕置之部」「隠売女之部」「三笠附博奕之部」「評定所之部 地方之部」 - 『享保撰要類集 第2巻 (旧幕府引継書影印叢刊 ; 2)』(野上出版 1985 【AZ-145-83】)
[収録] 『享保撰要類集』【814-5】のうち、「公事裁許之部」「御触町触之部」「蔵地商床道鋪下水之部并高積之事」「明地之部」 - 『享保撰要類集 第3巻 (旧幕府引継書影印叢刊 ; 3)』(野上出版 1986 【AZ-145-83】)
[収録] 『享保撰要類集』【814-5】のうち、「火之部」「米穀之部」「金銀銭之部」 - 『市中取締続類集 第1巻 (旧幕府引継書影印叢刊 ; 9)』(野上出版 1985 【AZ-145-82】)
- 『市中取締続類集 第2巻 (旧幕府引継書影印叢刊 ; 10)』(野上出版 1986 【AZ-145-82】)
[収録] 『市中取締續類集』【812-4】のうち、「名主の部」の一部 - 深井雅海, 藤実久美子 編『江戸幕府役職武鑑編年集成』(東洋書林 1996-1999 【GB397-G2】)全36巻
[収録] 『延享武鑑』(延享2)【800-5】のうち巻3(10巻)、『宝暦武鑑』(宝暦元)【800-15】のうち巻4(11巻)、『大名武鑑』(宝暦13)【800-18】のうち巻3(12巻)、『大名武鑑』(安永3)【800-16】のうち巻3・巻4(15巻)、『大成武鑑』(寛政6?)【800-25】のうち巻3・巻4(18巻)、『寛政武鑑. 巻之3』(寛政9)【800-25】、『寛政武鑑』(寛政12)【800-25】のうち巻3・巻4(19巻)、『文政武鑑』(文政13)【800-27】のうち巻3・巻4、『天保武鑑』(天保4)【800-40】のうち巻3・巻4(24巻)、『天保武鑑』(天保7)【800-40】のうち巻3・巻4、『大成武鑑』(天保8)【800-40】のうち巻3・巻4、『大成武鑑』(天保9)【800-40】のうち巻3・巻4(25巻)、『大成武鑑』(天保14)【800-40】のうち巻3・巻4(27巻)、『大成武鑑』(弘化2)【800-41】のうち巻3・巻4(28巻)、『大成武鑑』(嘉永元)【800-37】のうち巻3・巻4(29巻)、『大成武鑑』(嘉永7)【800-37】のうち巻3上・巻3下・巻4、『大成武鑑』(文久2)【800-29】のうち巻3上・巻3下・巻4(33巻)
[備考] 武鑑の「役人附」の部分を収録しています。 - 深井雅海, 藤實久美子 編『江戸幕府大名武鑑編年集成』(東洋書林 1999-2000 【GB397-G8】)全18巻
[収録] 『江戸鑑』([天和頃])【800-12】のうち大名附の部分(2巻)、『延享武鑑』【800-5】のうち巻1・巻2(10巻)、『寛政武鑑』(寛政12)【800-25】のうち巻1・巻2(13巻)、『文政武鑑』(文政13)【800-27】のうち巻1・巻2(15巻)
[備考] 武鑑の「大名附」の部分を収録しています。
2. 翻刻
評定所書類
- 高柳真三, 石井良助 編『御触書宝暦集成』(岩波書店 1958 【322.15-Ta452o3】)
[収録] 『御触書集成』【816-8】 - 高柳真三, 石井良助 編『御触書天明集成』(岩波書店 1958 【322.15-Ta452o4】)
[収録] 『御触書集成』【816-9】 - 高柳真三, 石井良助 編『御触書天保集成』上・下(岩波書店 1958 【322.15-Ta452o5】)
[収録] 『御触書集成』【817-1】
寺社奉行書類
- 『東京都神社史料 第5輯』(東京都神社庁 1968 【175.936-To458t2】)
[収録] 『寺社奉行所書留 4巻』【806-111】 - 『御仕置例類集』(名著出版 1971-1974 【AZ-145-6】)
[収録] 『御仕置例類集. 明和8-享和2』【817-3】(第1~第4冊)、『享和3-文化11』【817-3】(第5・第6冊)、『文化12-文政9』【817-3】(第7~第10冊)、『文政10-天保10』【817-3】(第11~第16冊)
[備考] 第1~第6冊は司法省が刊行したものの復刻です。 - 荒川区古文書いずみの会 編『東叡山領取計 : 徳川幕府引継書 : 翻刻』(荒川区古文書いずみの会 2008 【GC67-J138】)
[収録] 『東叡山領取計』【811-39】
町奉行書類
- 石井良助 編『近世法制史料叢書. 別篇』(弘文堂 昭和16-19 【749-93】)
[収録] 『享保撰要類集』【814-5】のうち「被仰出御書付之部」「都而御仕置筋之部」「諸奉公人宿之部、抜荷御仕置之部」「隠売女之部」「三笠附博奕之部」 - 高塩博, 神崎直美「資料翻刻・解題 旧幕府引継書「天保撰要類集(人足寄場之部)」」(『国學院大學日本文化研究所紀要』(通号 83) 1999年3月 pp.369-419 【Z22-161】)
[収録] 『天保撰要類集』【815-1】のうち「人足寄場之部」 - 神崎直美「資料翻刻・解題 旧幕府引継書「嘉永撰要類集(人足寄場之部)」--解題と翻刻」(『国學院大學日本文化研究所紀要』(通号 85) 2000年3月 pp.319-372 【Z22-161】)
[収録] 『嘉永撰要類集』【815-10】のうち、「人足寄場之部」(合冊となっている佐州水替人足之部を除く) - 高塩博, 神崎直美「資料翻刻・解題 旧幕府引継書「新撰要集別録(安政・文久)」」(『国學院大學日本文化研究所紀要』(通号 82) 1998年9月 pp.195-259 【Z22-161】)
[収録] 『新撰要集別録』【815-4】のうち、「安政文久」 - 芸能史研究会 編『日本庶民文化史料集成 第6巻』(三一書房 1973 【KD431-20】)
[収録] 『旧記拾葉集』【814-9】のうち、十二ノ上・下「芝居狂言座操座并操其外上覧見分御用」(十二ノ下収録のその他の内容は除く) - 東京大学史料編纂所 編『大日本近世史料 市中取締類集』(東京大学出版会 1959-)刊行中
[収録] 『市中取締類集』【812-3】
[備考] 刊行状況や一部の版面は東京大学史料編纂所ウェブサイトで確認できます。 - 高塩博, 神崎直美「旧幕府引継書「市中取締類集(人足寄場之部)」--解題と翻刻」(『国學院大學日本文化研究所紀要』(通号 78) 1996年9月 pp.111-199 【Z22-161】)
[収録] 『市中取締類集』【812-3】のうち、「人足寄場之部」 - 高塩博, 神崎直美「資料翻刻・解題 旧幕府引継書「市中取締続類集(寄場油之部)」」(『国學院大學日本文化研究所紀要』(通号 81) 1998年3月 pp.109-193 【Z22-161】)
[収録] 『市中取締続類集』【812-4】のうち、「寄場油之部」 - 東京大学史料編纂所 編『大日本近世史料 諸問屋再興調』(東京大学出版会 1956-1980 【GB391-27】)全15巻
[収録] 『諸問屋再興調』【811-20】
[備考] 東京大学史料編纂所ウェブサイトで各巻の版面を確認できます。 - 弥吉光長 著『未刊史料による日本出版文化 第3巻 (江戸町奉行と本屋仲間)』(ゆまに書房 1988 【UE17-E3】)
[収録] 『諸問屋仮組名前帳』【811-19】のうち「書物問屋、地本双紙問屋」、『町人身元一件』【806-4】『享保撰要類集』【814-5】『安永撰要類集』【815-6】『文化撰要類集』【815-9】『天保撰要類集』【815-1】『嘉永撰要類集』【815-10】の一部、『類集撰要』【804-4】のうち「書物、暦、錦絵、書物屋、板木師」の一部(書物関係事項) - 『旧幕引継書目録 第2冊』(文生書院 2001 【A111-G112】)
[収録] 『札差家業名題帳正副』【811-24】
[備考] 『諸問屋名前帳 : 細目』【672.136-Ko548s】の復刻。『諸問屋名前帳』【811-21】『諸問屋仮組名前帳』【811-19】については完全な翻刻ではありませんが多くの情報を活字化しています。 - 『日本庶民生活史料集成 第14巻』(三一書房 1971 【382.1-N6882】)
[収録] 『弾内記身分引上一件』【806-7】 - 中尾健次 編『弾左衛門関係史料集 : 旧幕府引継書』(部落解放研究所 1995 【EF96-G23】)
[収録] 『享保撰要類集』【814-5】・『明和撰要集』【815-5】・『安永撰要類集』【815-6】・『天明撰要類集』【815-7】・『寛政享和撰要類集』【815-8】・『南撰要類集』【818-4】・『天保撰要類集』【815-1】・『嘉永撰要類集』【815-10】・『撰要集』【816-5】・『撰要書抜』【816-4】・『新撰要集別録』【815-4】の一部(第1巻)、『記事条例』【812-6】・『七十冊物類集』【810-21】・『旧記拾葉集』【814-9】・『類集撰要』【804-4】・『坂本町旧記』【804-9】・『江戸橋広小路并最寄旧記』【804-10】・『太神楽及御役材木旧記』【804-13】・『米高直狩込無宿』【811-2】・『日光参詣朝鮮琉球事件』【810-14】・『諸色調類集』【812-1】・『町方書上』【803-1】・『寺社書上』【802-42】の一部、『無宿狩込一件』【802-44】、『非人頭仮牢番非人内借願』【809-48】、『弾左衛門代替』【809-47】(第2巻)、『市中取締類集』【812-3】・『評定所張紙留』【809-58】・『后赦録』【813-4】・『御赦例書』【814-4】・『両溜書留』【809-49】、『両溜穢多』【810-38】の一部(第3巻)
[備考] 収録内容の詳細は第3巻巻末の「史料索引」(pp.559-606)を参照
没収地誌及翻訳書
- 国書刊行会 編『文明源流叢書. 苐一』(国書刊行会 1913-1914 【081.5-B97-K】)
[収録] 『輿地誌略』【寄別14-1】
作事奉行書類
- 榮森康治郎, 神吉和夫, 肥留間博 編著『江戸上水の技術と経理 : 玉川上水留:抄翻刻と解析』(クオリ 2000 【NA221-G87】)
[収録] 『玉川上水留』【805-41】より「玉川上水四谷御門外南之方御掘端通石垣樋御修復一件 安政三辰年四月より」の全文、「御本丸掛吹上掛玉川上水四谷御門外掛樋高枡其外共御請一件 天保六未年五月より同七申年八月」 「玉川上水御本丸掛代官町土手上より北拮橋外迄矢来弐之枡樋筋御普請一件 嘉永元申年正月より十一月迄」 「玉川上水西丸下御厩掛并伝奏屋敷掛共外樋枡御普請一件 嘉永三戌年三月より十一月迄」 「御本丸掛吹上掛玉川上水半蔵御門内外樋枡御修復一件帳 慶応元丑年四月より九月」の一部
町方書上・寺社書上
- 江戸東京博物館友の会 翻刻『町方書上』(江戸東京博物館友の会 2013-2016)全9巻
[収録] 『町方書上』【803-1】
[備考] 第9巻は総索引 - 林陸朗 [ほか]編『江戸町方書上 : 旧幕府引継書 1 (浅草 上)』(新人物往来社 1987 【GC67-442】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち、「浅草町方書上」壱ノ上・壱ノ下・弐・参・肆・五 - 林陸朗 [ほか]編『江戸町方書上 : 旧幕府引継書 2 (浅草 下)』(新人物往来社 1987 【GC67-442】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち、「浅草町方書上」陸・七・礼・楽・射・御・書・数 - 林陸朗 [ほか]編『江戸町方書上 : 旧幕府引継書 3 (下谷・谷中)』(新人物往来社 1988 【GC67-442】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち、「下谷町方書上」「谷中町方書上」 - 東京都港区立みなと図書館 編『江戸町方書上 : 文政のまちのようす 1 (芝編 上巻)』(東京都港区 1993 【GC67-E343】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち、「芝町方書上」 - 東京都港区立みなと図書館 編『江戸町方書上 : 文政のまちのようす 2 (芝編 下巻)』(東京都港区 1994 【GC67-E343】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち、「桜田町方書上」「西久保町方書上」「三田町方書上」「芝伊皿子・芝二本榎町方書上」「白金町方書上」「高輪町方書上」及び「品川台町同門前地下高輪門前地町方書上」の下高輪門前地部分(現港区域) - 東京都港区立みなと図書館 編『江戸町方書上 : 文政のまちのようす 3 (麻布編)』(東京都港区 1995 【GC67-E343】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち、「麻布町方書上」「飯倉町方書上」「飯倉続町方書上」及び「渋谷町方書上」の一部(現港区域) - 東京都港区立みなと図書館 編『江戸町方書上 : 文政のまちのようす 4 (赤坂編)』(東京都港区 1996 【GC67-E343】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち「赤坂町方書上」「青山町方書上」及び「鮫河橋并ニ権田原町方書上」の一部(現港区域) - 『町方書上 : 牛込町方書上 国立国会図書館蔵』(新宿近世文書研究会 1996 【GC67-G66】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち「牛込町方書上」 - 『町方書上 : 市谷町方書上 : 国立国会図書館所蔵』(新宿近世文書研究会 2001 【GC67-G263】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち「市谷町方書上」 - 『町方書上 : 四谷町方書上 : 国立国会図書館所蔵』(新宿近世文書研究会 2003 【GC67-H99】)
[収録] 『町方書上』【803-1】のうち「四谷町方書上」「四谷御門外麹町書上」「鮫河橋并ニ権田原町方書上」及び「大久保・柏木・角筈・千駄ヶ谷町方書上」の一部 - 『寺社書上 : 四谷寺社書上』(新宿近世文書研究会 2016 【GC67-L255】)
[収録] 『寺社書上』【802-42】のうち、「四谷寺社書上」「鮫河橋并権田原寺院書上」
その他
- 村上直, 馬場憲一 編『江戸幕府勘定所史料 : 会計便覧』(吉川弘文館 1986 【GB391-176】)
[収録] 『会計便覧』【800-7】 - 高木元「『類集撰要』巻之四十六―江戸出版史料の紹介―」(『読本研究』(2輯下套) 1987年6月 pp.81-111 【Z13-3445】)
[収録] 『類集撰要』【804-4】のうち「書物、暦、錦絵、書物屋、板木師」 - 須藤敏夫 編『御勘定所御定書』(白帝社 1984 【AZ-145-76】)
[収録] 『御勘定所御定書』【804-16】
関連資料
- 『近世農林政史料 第1 (公裁録)』(地人書館 1963 【612.1-Ki249-S】)
基本的に校注者蔵の土岐頼旨旧蔵本を底本としており、旧幕府引継書の『公裁筆記』【802-39】が対校に用いられています。ただし、土岐旧蔵本で欠けている第5巻後半については『公裁筆記』を翻刻の底本としています。 - 高柳真三, 石井良助 編『御触書寛保集成』(岩波書店 1958 【322.15-Ta452o2】)
同編者による御触書集成の中で本書のみ内閣文庫蔵本を底本とし、旧幕府引継書の『御触書集成』【816-7】を対校本に用いています。 - 近世史料研究会 編『江戸町触集成』(塙書房 1994-2012)全22巻
第2期(6巻~11巻)は『正事集』(慶応義塾図書館蔵)を中心に翻刻していますが、『正宝録続』【804-20】『類集撰要』【804-4】も部分的に利用されています。第3期(12巻~20巻)は『撰要永久録』(東京都公文書館蔵)を中心に翻刻されていますが、『諸事留』【802-60】『布告留』【801-9】も部分的に利用されています。一方、第1期(1巻~5巻)は近世史料研究会 編『正宝事録』(日本学術振興会 1964-1966 【322.15-Ki249s】)の増補改訂版にあたりますが、当館所蔵の『正宝録』【133-135】を底本としており、旧幕府引継書の『正宝事録』【802-40】は利用していません。
3. 参考文献
- 南和男 著『江戸の社会構造』(塙書房 1969 【GB341-G36】)
- 福井保 著『江戸幕府編纂物』(雄松堂出版 1983 【UP72-47】)
- 竹内理三, 滝沢武雄 編『史籍解題辞典 下巻(近世編)』(東京堂出版 1999 【GB1-G3】)