UL規格
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関西館総合閲覧室 作成
UL規格の調べ方と当館の所蔵について紹介します。【 】内は当館請求記号です。
1. UL規格とは
UL規格は、製品の安全性に関する歴史ある規格で、非営利の民間団体である米国保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories: UL)によって策定されています。ULは世界各地に試験所・事務所があり、電気分野を中心に、工業、商業、防火、医療、環境などの幅広い分野で、安全規格の開発や、製品試験・認証に関する活動などを行っています。
UL規格の多くは米国規格協会(ANSI)により国家規格(ANSI/UL規格)として認められているほか、州によってはULの認証を義務付けている場合もあります。特に米国内の電気製品については、大多数の製品がUL規格の認証を取得しており、電気製品の安全性の象徴としてUL規格が受け入れられているといえます。
また国際的な安全規格である、IEC規格との整合化についても積極的に進められています。
2. UL規格の規格番号
規格番号は「UL」で始まり、その後ろに番号、発行年が続く形が一般的です。(例:UL 1008:2008)。
また、ひとつの規格が複数のパートに分かれる場合は、番号に続けて、枝番が表示されます(例:UL 1004-3:2009)。
3. 国立国会図書館における所蔵範囲
2012年7月の時点で入手可能な規格を約900件所蔵しています。また、安全問題研究会の邦訳版を部分的に所蔵しています。
※IECとの調和規格については、IEC規格をご利用ください。
4. 所蔵資料の検索方法
国立国会図書館で所蔵するUL規格は、国立国会図書館サーチで所蔵を確認することができます。
▼検索方法(原語版、邦訳版)
「キーワード」欄に規格番号を入力して検索してください。検索がうまくいかないときは、規格番号の前後に半角アスタリスク(*)をつけて検索してみてください。「タイトル」や「著者」では、ほとんどの場合検索できません。
※ご不明の場合には、関西館資料案内(0774-98-1341)までお問い合わせください。
▼規格番号がわからない場合は
以下のウェブサイトで規格番号を調べることができます。
- UL Standards
ULの規格についての各種情報を提供するサイトです。Catalog of Standards(UL Standards Sales Site)から、UL規格を一覧することができます。
5. 国立国会図書館での利用
5-1. 閲覧
原語版、邦訳版とも関西館でご覧いただけます。原語版のみ、東京本館で関西館からの取寄せにより閲覧が可能です。所要日数は最短で3開館日です(国立国会図書館サーチから申し込む場合は最短で6開館日)。取寄せには利用者登録が必要です。詳しくは国立国会図書館の利用者登録(個人)についてをご覧ください。
5-2. 複写
著作権法の制約により、複写できる範囲は各規格の半分までです。郵送複写のお申込についての一般的なご案内は複写サービスをご覧ください。
5-3. 図書館間貸出し
図書館間貸出しはできません。
6. 国立国会図書館以外での閲覧/入手手段
- 日本規格協会グループ
日本規格協会ライブラリにて規格の閲覧が可能です。
また、JSA Group Webdeskでは、UL規格原本の購入や、邦訳版の購入が可能です。
参考
- 『UL規格の基礎知識』(第3版 日本規格協会 2012 海外規格基礎知識シリーズ 【M361-J677】)
- 『世界の規格・基準・認証ガイドブック』(日本規格協会 2004 【M2-H46】)
- UL Japan
ULの日本法人、UL Japanのウェブサイトです。