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新聞社の社史を調べる(日本)

ここでいう社史は、企業が自身の歴史についてまとめたものを指します。

新聞社の社史には、会社の設立以降の歴史のほか、新聞の題字、紙面構成、製作技術等の変遷などが掲載されているのが特長です。

また、発行部数や新聞連載小説の記録、地域のニュースの年表(地方紙の場合)、新聞社主催の競技会の記録などの資料が掲載されている場合もあり、さまざまに活用することができます。

ここでは、国立国会図書館で所蔵する現存する国内の新聞社の社史のうち代表的なものを取り上げ、その調べ方、関連資料を紹介します。

社史の調べ方全般については、調べ方案内の「社史について調べる」をご覧ください。

1. 国立国会図書館で所蔵する新聞社の社史

国立国会図書館で所蔵する新聞社の社史のうち、比較的長期間の歴史を収録する代表的なものを紹介します。

【 】内は当館請求記号です。

以下に記載のない新聞社の社史は、「2. 国立国会図書館で所蔵する新聞社の社史を調べる」の方法で探すことができます。

1-1. 全国紙

1-2. 地方紙:北海道地方

1-3. 地方紙:東北地方

1-4. 地方紙:関東地方

1-5. 地方紙:北陸地方

1-6. 地方紙:中部地方

1-7. 地方紙:近畿地方

1-8. 地方紙:中国地方

1-9. 地方紙:四国地方

1-10. 地方紙:九州地方

1-11. 地方紙:沖縄地方

1-12. スポーツ紙・業界紙

2. 国立国会図書館で所蔵する新聞社の社史を探す

国立国会図書館が所蔵する社史は、以下の方法で調べることができます。

① 調べたい新聞社が決まっている場合

国立国会図書館サーチのトップ画面で図書を選択し、「件名」欄に新聞社名を入力して検索します。

①国立国会図書館サーチトップページから②「図書」を選択③「件名」に「日本経済新聞社」と入力して検索する画面の画像

② 新聞社の歴史について書かれた資料を広く検索したい場合

昭和44(1969)年以降に整理された図書には「国立国会図書館分類表(NDLC)」による分類が付与されています。

新聞社の社史は「企業・経営」または「新聞経営」に分類されていることが多いため、国立国会図書館サーチの詳細検索画面の「NDLC」欄に「DH22」(会社史-日本)または「UC171」(新聞経営)を入力して検索します。

国立国会図書館サーチトップページから①詳細検索②「図書」を選択③「NDLC」欄に「UC171」と入力④一番上の検索ボックスに「中国新聞」と入力して検索する画面の画像
さらに、一番上の検索ボックスに新聞社名や新聞名などを入力して、かけ合わせ検索をすることもできます。

3. 新聞社と新聞の歴史を調べるときに役立つ資料

新聞社の社史以外にも、新聞社各社の歴史を調べるために役立つ情報源として、以下のような資料があります。

  • 『新聞年表 : 1945年(昭和20年)1月~1995年(平成7年)12月』(日本新聞協会 1996 【UC2-G1】)
    1945年から1995年までのマスコミ界の出来事が、新聞を中心に年表形式でまとめられています。
    特定の時代の状況を把握するのに便利です。
  • 『日本新聞通史 : 1861年-2000年』(新泉社 2003 【UC126-H2】)
    幕末期から2000年までの、新聞に関する出来事を編年体で掲載しています。
    巻末には「明治・大正主要新聞系統図」があり、明治・大正期の各紙の関係や紙名の変遷を一覧できます。
  • 『新聞販売百年史』(日本新聞販売協会 1969 【UC171-1】)
    1861年から1968年までの、新聞およびその販売の発達史を編年体で掲載しています。
    地方別新聞略史では、新聞社ごとではありませんが地方別の新聞の歴史がまとめられています。
  • 『日本新聞年鑑』(日本新聞協会 年刊 【Z45-13】)
    社団法人日本新聞協会に加盟する新聞各社発行の新聞(全国紙、主な地方紙および一部の業界紙)の現況のほか、題号、創刊、社史、販売部数、基本ページ立て等を確認できます。
  • 『専門新聞要覧 = Japan specialized newspapers guide』(日本専門新聞協会 年刊 【Z45-48】)
    社団法人日本専門新聞協会に加盟する新聞社の要覧です。
    「加盟社紹介」には、各社の成り立ちや編集綱領、紙面の内容、購読者層などが記載されています。

4. 戦前の新聞社の社史を調べるときに役立つ資料

  • 『新聞総覧』(日本電報通信社 明治44年から昭和18年まで)
    当時の新聞を取り巻く状況や、発行されていた新聞、新聞関係の統計などが年ごとにまとめられています。
  • 『アドマンの必携新聞広告便覧 昭和11年版』(日本新聞情報社 昭和11 【特217-325】)(国立国会図書館デジタルコレクション
    広告主側が、広告を出す新聞の特徴や性質を見極める目的で作成された便覧です。
    1936年当時発行されていた代表的な全国紙および地方紙の、社史の概略、地方版の発行状況、本社・支社の所在地、紙面構成と広告料などが、地域別に掲載されています。
  • 『日本新聞社史集成 上巻』(新聞研究所 昭和13 【756-143】)(国立国会図書館デジタルコレクション
    1938年当時発行されていた、現在の北海道から中部・北陸地方までの189紙の新聞社の所在地・創刊年月日・紙齢・社史がまとめられています。
    このほか、『日本新聞年鑑』(新聞研究所編、大正14年から昭和16まで)も戦前の新聞の社史を調べるうえで有用です。

5. 昔の新聞社内の様子について調べるときに役立つ資料

昔の新聞社内の様子について、写真も含めて調べられる資料には、以下のようなものがあります。

国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できるものを紹介しています。

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