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Gordon W. Prange Collection

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憲政資料室 作成

資料群名(日本語)
ゴードン・W・プランゲ文庫 雑誌、新聞・通信、一般図書及び検閲新聞ゲラ
資料形態
数量
  • 雑誌  63,023枚
  • 新聞・通信 3,826巻
  • 一般図書 19,107点(冊)
  • 検閲新聞ゲラ 15,775点
主言語
日本語, 英語, 韓国語, 中国語
主な内容
1945から1949年までの日本の刊行物のもっとも包括的・網羅的なコレクションであり、全国各地のミニコミ誌・紙までを含んでいる。事前検閲が行われた刊行物のなかには、検閲官により削除や修正の指示が書かれたゲラ、記事中で問題となった部分の英訳、検閲官のメモが書き込まれた関連文書(検閲文書)が含まれるものが多数ある。なお、通信とは共同通信及び時事通信の記事を指す。
旧蔵機関名
Civil Censorship Detachment, Civil Intelligence Section, GHQ/SCAP
歴史
連合国最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)民間検閲支隊(Civil Censorship Detachment, CCD)は、占領政策の浸透と思想動向の綿密な調査を行うために検閲を実施した。検閲の対象は、我が国で出版されたあらゆる図書、雑誌、新聞のほか、映画、演劇、放送番組はもとより、学級新聞のようなミニコミ誌、郵便、電報に及び、さらには電話の盗聴も行われた。検閲制度は1949年の10月に終了し、同年11月にCCDが廃止されるに際し、検閲のためにCCDに提出されその後保管されていたこれら大量の資料の処分が問題となった。
1942年米国メリーランド大学の歴史学教授の職を休職し、海軍士官として軍務につき、1946年からGHQ/SCAPの参謀第2部(G-2)で文官の修史官としてマッカーサーのための戦史の編纂作業にあたっていたゴードン・W・プランゲ(Gordon William Prange 1910-1980)は、この資料の歴史的価値に注目し、G-2部長ウィロビーとメリーランド大学学長バードを説得して、そのうちの図書、雑誌、新聞等をメリーランド大学に移管させることに成功した。
同大学では、1962年から資料の整理を開始し、1978年には正式に文庫名を「ゴードン・W・プランゲ文庫 -- 1945-1952年日本における連合国の占領」と命名した。プランゲ文庫は、雑誌約13,800タイトル、新聞・通信約18,000タイトル、図書約73,000冊、通信社写真10,000枚、地図・通信640枚、ポスター90枚からなる。このなかには、約60万ページの検閲文書を含んでいる。
原所蔵機関
メリーランド大学ホーンベイク図書館プランゲ文庫(The Gordon W. Prange Collection, Hornbake Library, University of Maryland)
受入
  • 雑誌
    メリーランド大学と当館との共同事業として1992年から目録作業を開始し、1993年から1996年にかけてマイクロフィルムに撮影した。公開は、一部の資料について1995年8月から開始した。1997年4月からは全ての資料を公開している。なお、未撮影の卷号と検閲ゲラ等がプランゲで所蔵されている。問い合わせ先:メリーランド大学プランゲ文庫の問い合わせフォーム外部サイト(日本語可)
  • 新聞・通信
    メリーランド大学の独自のプロジェクトで作成されたマイクロフィルムを1997年度から順次購入した。公開は、1998年10月から一部について開始し、2003年2月から全ての資料を公開している。
  • 図書
    2005年5月に同大学との間で共同事業の包括覚書を締結して収集を開始した。児童書を事業の第一段階として同年から着手し、2006年10月からカラーマイクロフィルムでの公開を開始し、2010年度に約8,000冊の収集を完了した。2014年3月からは国立国会図書館デジタルコレクションで提供( 国立国会図書館/図書館・個人送信限定公開)。児童書の収集経過については、「プランゲ文庫児童書マイクロ化プロジェクト現地報告--カラーマイクロ作製の工程--」(『国立国会図書館月報』560(2007.11)「特集 プランゲ文庫」所収)を参照。一般図書は、事業の第二段階として2010年11月から収集を開始し、現在継続中である。このうち社会科学分野及び人文科学分野の資料を国立国会図書館デジタルコレクションの中で公開している( 国立国会図書館/図書館・個人送信限定公開)。
  • 検閲新聞ゲラ
    一般図書の枠組みで2014年度に収集し、2015年度から国立国会図書館デジタルコレクションの中で公開している(国立国会図書館限定)。
検索手段
「プランゲ文庫の検索・複写申込ガイド」に検索手段その他利用方法を掲載。
関連資料