OSCE(欧州安全保障協力機構/Organization for Security and Co-operation in Europe)
更新
議会官庁資料室 作成
設立及び目的
事務局:ウィーン(オーストリア)
目的:欧州を中心とする多国間地域の安全保障に関わる包括的な分野(軍備管理、予防外交、人権など)における協力・協議。
1972年に欧州安全保障協力会議(Conference on Security and Co-operation in Europe (CSCE))として発足。冷戦終結後、1990年のパリ首脳会合で会議の制度・組織を規定し、1992年のヘルシンキ会合から制度化されました。1995年に機構化し、現在の名称に変更。日本は1992年のヘルシンキ会合から「協力のためのパートナー」国として首脳会合、外相理事会、高級理事会、その他の会議にオブザーバー招待されており、現在は恒常的に常設理事会、安全保障協力フォーラムに参加しています。
欧州安全保障協力機構の概要(外務省)
組織構成
OSCEは、議長国(Chairmanship)、民主制度・人権事務所(ODIHR:Office for Democratic Institutions and Human Rights)、少数民族高等弁務官(HCNM:High Commissioner on National Minorities)、メディアの自由に関するOSCE代表(OSCE Representative on Freedom of the Media)、事務局(Secretariat)等で構成されます。議長国は1年毎に交代し、議長国の外相が議長を務めています。事務総長の任期は3年です。
OSCEの最高意思決定機関である首脳会合(Summit)は不定期に開催され、首脳会合の開催されない年に年1回の外相理事会(Ministerial Council)が開催されています。また、週に1回、ウィーンで大使級会合の常設理事会(PC : Permanent Council)が開かれます。
基本資料
- Security community : the OSCE magazine.
- 所蔵:(Z76-A232)2004.3-2016.1
- OSCEの広報誌。旧タイトルOSCE Newsletter.(Z51-R587)
- OSCE Decisions.
- 所蔵:(Z61-G513)1995-2010
- OSCEの会合における決定文書を収録。
- Annual Report.
- 所蔵:(Z61-H38)1997-2014
- OSCEの年次報告書。旧タイトルAnnual Report on OSCE Activities.(Z61-H38)
- OSCE new releases. (Depository library series)
- 所蔵:(YH247-1057) 2007-
- OSCEの新刊を四半期ごとに目録したCD-ROMです。内容細目からも検索できるようになっています。
Web資料へのリンクが貼ってあり、PC上で直接閲覧することもできます。
OSCEのホームページの中にある「Resources」のページで出版物とドキュメントをダウンロードすることができます。
国立国会図書館の所蔵
当館はOSCEの寄託図書館として、出版物とドキュメントを所蔵しています(概ね1998年から2015年まで)。大部分の出版物は国立国会図書館サーチで検索可能ですが、OSCE各機関発行のドキュメントは国立国会図書館サーチで個別タイトルの検索ができません。ドキュメントの利用については議会官庁資料室にお尋ねください。