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植物の学名について調べる

ここでは、植物の学名を調べることに重点をおいた事典、便覧類を中心に紹介します。学名は、多くの一般的な植物図鑑や事典類にも掲載されており、手軽に調べることができます。植物図鑑や植物に関する参考図書の調べ方については、ページ下部の「関連情報」をご覧ください。

【 】は当館請求記号です。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。

1. 一般名から学名を調べる

  • 『植物目録 : 自然環境保全基礎調査. 1987』(大蔵省印刷局 1988.3 【RA2-E8】)
    環境庁(現:環境省)が、調査の標準となるべき種の目録として植物名を整理したものです。日本に生育する野生のシダ植物および種子植物約8,100種を網羅的に収録しており、学名と和名を対照できます。なお、植物目録のデータファイル(zip形式 154KB)および自然環境保全基礎調査の成果は、環境省のウェブサイト外部サイトから閲覧できます。
  • 『植物3.2万名前大辞典』(日外アソシエーツ 2008.6 【RA2-J7】)
    国内の代表的な図鑑・百科事典に掲載されている植物32,000件の学名または英名が記載されています。
  • 『日本維管束植物目録 = An Enumeration of the Vascular Plants of Japan』(北隆館 2012.4 【RA5-J113】)
    維管束植物(種子植物とシダ植物)を対象とした植物名のリストです。学名と和名を対照できます。巻末に、学名索引と和名索引があります。
  • 『植物和名学名対照辞典. 1992年版』(科学書院 1992.3 【RA2-E42】)
    日本で自生または栽培されている植物について、和名とその別名に、学名のほか英語名、フランス語名、ドイツ語名、 漢名(漢字名)を対照できます。
  • 『有用植物和・英・学名便覧』(北海道大学図書刊行会 2004.5 【RA2-H25】)
    和名のある有用植物について、和名、英語名、学名を掲載したリストです。和名については、別称、古称、外国語や方言由来の名前も掲載されています。ただし、花卉や、和名のない植物は取り上げられていません。

このほか、植物の学名と各国語を対照して調べることのできる洋図書に、以下のようなものがあります。

2. 学名の意味を調べる

学名に使用されるラテン語の意味を調べるための参考図書を紹介します。

  • 『植物ラテン語事典 : ヴィジュアル版』(原書房 2014.9 【RA2-L29】)*
    植物の学名で使われているラテン語を解説した事典です。そのラテン語が使われている植物名の例を記載しています。一部の植物は図も掲載しています。巻末に、用語集、参考文献、図版出典が掲載されています。
  • 『植物学ラテン語辞典』(復刻・拡大版 ぎょうせい 2009.9 【RA2-J51】)
    植物学用語のためのラテン語辞典です。ラテン語から日本語や英語の意味を調べることができます。植物の属名(nomina generica)は、種子植物に限定しています。なお、ラテン語文法にも触れています。

3. 国立国会図書館サーチで検索するには

その他の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBAL外部サイトにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。

ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。

分類

以下のような分類記号に、「植物名」、「命名法」、「学名」などのキーワードを掛け合わせて検索します。

  • 植物 RA211
  • 生態・分類 RA241

件名

「ラテン語 (植物学用)」、「植物--命名法」、「植物--名彙」などが普通件名として挙げられます。

4.インターネット情報源

関連情報