昆虫について調べる
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科学技術・経済情報室 作成
昆虫・クモ・多足類などについて調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていない資料は、版、巻によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルによる検索を行ってください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 参考図書
- 『昆虫学大事典』(朝倉書店 2003.2 【RA2-H3】)*
昆虫学全体を把握するための事典です。基礎編と応用編に分かれています。巻末に和文・欧文索引のほか、種名索引として生物和名索引と学名索引があります。 - "Encyclopedia of entomology"(2nd ed Springer c2008 【RA2-B41】)
昆虫の分類、行動、生態、遺伝と進化、生理、病理、管理について解説している全4巻の事典です。項目はアルファベット順に並べられています。出版者のウェブサイトに目次があります。また、第4巻の巻末に総索引があります。 - 『昆虫レファレンス事典』(日外アソシエーツ 2005.5 【RA2-H53】)*
『昆虫レファレンス事典. 2(2005-2010追補版)』(日外アソシエーツ 2011.4 【RA2-J37】)*
『昆虫レファレンス事典 3』(日外アソシエーツ 2021.6 【RA2-M42】)*
昆虫やクモ・多足類について、図鑑や百科事典のどこに掲載されているかを記載した索引です。学名、科名などの分類、掲載資料名、図版種類(モノクロ/カラー、写真/図)などを、一般的な名称で五十音順に掲載しています。各巻末に学名索引があります。 - 『日本昆虫目録』(日本昆虫学会 2013-2022)*
日本に生息する昆虫の各分類群について、分類学的、生物地理学的情報を網羅した目録です。7巻9冊から成り、学名、和名、異名、分類階級、原公表(原記載)、分布といった情報が記載されています。 - 『昆虫. 1 (チョウ・バッタ・トンボなど) (世界文化生物大図鑑)』(世界文化社 2004.6 【RA7-H6】)*
『昆虫. 2 (甲虫) (世界文化生物大図鑑)』(世界文化社 2004.6 【RA7-H7】)*
日本で生息している昆虫を収録しています。各巻末に目名、科名、種名、亜種名、別名を五十音順に排列した索引(1・2共通)があります。 - 『原色昆虫大圖鑑. 第1巻(蝶・蛾篇)』(新訂 北隆館 2007.1 【RA7-H17】)*
『原色昆虫大圖鑑. 第2巻(甲虫篇)』(新訂 北隆館 2007.5 【RA7-H19】)*
『原色昆虫大圖鑑. 第3巻(トンボ目・カワゲラ目・バッタ目・カメムシ目・ハエ目・ハチ目他)』(新訂 北隆館 2008.1 【RA7-J1】)*
全3巻から成り、各昆虫の写真と、和名、学名、分布、生態、食草などを掲載しています。巻末にはその巻ごとの和名索引と学名索引があります。 - 『日本動物大百科』(平凡社 1996-1998 【RA455-G3】)(国立国会図書館デジタルコレクション:館内限定)*
日本産の動物の生態、分布などを解説した資料です。昆虫は、第8巻、第9巻、第10巻で扱っています。別巻には用語解説、系統分類表、総索引(和名・学名・英名)などがあります。 - "Encyclopedia of insects"(2nd ed Academic Press 2009 【RA2-B58】)
昆虫に関する形態、生理などのテーマの記事を収載しています。出版者のウェブサイトで具体的な項目を確認できます。巻末に用語解説と索引があります。
2. 国立国会図書館サーチで検索するには
その他の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
以下のような分類記号に、キーワードとして「昆虫」、「節足動物」などを掛け合わせて検索します。
- 図鑑-昆虫 RA7
- 動物各論(節足動物) RA526
- 動物各論(昆虫類) RA531
件名
「昆虫」、「水生昆虫」、「節足動物」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「RA526」や「RA531」などで検索すると、昆虫や節足動物に関連するほかの普通件名を探すことができます。
3. インターネット情報源
- サイエンスミュージアムネット S-Net(国立科学博物館)
全国の科学系博物館の協力のもと国立科学博物館が運営するポータルサイトで、各博物館が所蔵する自然史標本の情報などを調べることができます。検索結果の一部には外部リンクのURLが付記されており、標本画像や詳細情報を確認できます。 - 3Dデジタル生物標本(九州大学)
水生生物を中心とした生物標本の3Dモデルをオンライン公開しています。公開された3Dモデルのほとんどは、CC(クリエイティブ・コモンズ)BY 4.0ライセンスの下、誰でも自由にダウンロード・利用できます。 - AnimalBase(ゲッティンゲン大学動物学研究所)
ドイツのゲッティンゲン大学動物学研究所による、動物の学名の初出文献(オリジナル文献)を検索できるデータベースです。1550年以降に創刊された動物学関連文献についてデータの収録が進められています。文献の全文にアクセスできる場合もあります。 - Web of Science(Zoological Record)(当館契約データベース:館内限定)
昆虫を含む動物生物学の包括的データベースです。生態学や遺伝学、分類学など幅広い分野を対象とし、1864年以降のジャーナルや会議録などの文献情報を収録しています。当館では、冊子体としてZoological Society of Londonによる『Zoological record』(v. 108 sec. 1 (1971)-v.119 sec. 20 (1982) 【RA1-56】)、Thomsonによる『Zoological record』(v. 120 (1983)-v. 142 (2006) 【Z63-A222】)を所蔵しています(一部所蔵がない巻号もあります)。