信学技報(電子情報通信学会技術研究報告)

ここでは信学技報(電子情報通信学会技術研究報告)の概要と掲載巻号の調べ方を紹介します。

【 】内は当館請求記号です。請求記号の記載がないものは巻によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチをタイトルから検索してください。

1. 概要

電子、情報、通信関連の学会である電子情報通信学会外部サイトは、さまざまな研究分野の研究会を開催しています。研究会は、「通信ソサエティ」などのソサエティ・グループごとに研究専門委員会が開催するもので、基幹分野における研究成果の発表・討論を行う第一種研究会と、討論中心のワークショップなど比較的自由な形式の第二種研究会があります。第一種研究会で報告内容を掲載した資料が、『電子情報通信学会技術研究報告』(略称:『信学技報』)です。なお、ソサエティによって第三種研究会が設置される場合もあります。

  • 『電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報』(電子情報通信学会 【Z16-940】)
    ※冊子体の刊行は「通信ソサイエティ」「情報・システムソサイエティ」分野は2017年度まで、他の分野は2019年度までです。電子版(PDF)は技報アーカイブ(当館契約データベース:館内限定)で閲覧できます。どの研究会がどのソサイエティ・グループに属するかは電子情報通信学会ホームページ内の「第一種研究会・取扱分野一覧外部サイト」(別ウィンドウで開きます)のページで調べられます。

  • 技報アーカイブ外部サイト(当館契約データベース:館内限定)
    ※『信学技報』の電子版(PDF)を閲覧できます(各ソサエティ・グループの第一種研究会のみ)。通信ソサイエティは2006年度以降、それ以外のソサイエティ・グループは2007年度以降のものを収録しています。最新のものは研究会終了後1か月後から閲覧可能です。 レポート番号(資料番号)、タイトル、著者名、研究会名などで検索できます。

  • 『電子通信学会技術研究報告 : 信学技報』(電子通信学会 【Z16-940】)
    ※創刊された昭和50(1975)年4月から昭和62(1987)年2月までは、『電子通信学会技術研究報告』が正式な資料名です。ご注意ください。

なお、昭和50(1975)年4月以前に開催された研究会での報告は「研究会資料」と題する資料に掲載されており、国立国会図書館サーチで調べられます。キーワードに探したい研究会名や「電子通信学会 AND 研究会資料」の語を入力し検索してください。

また、第二種~第三種研究会については、研究会の報告内容がまとまっている資料はありません。ただし、論文単位・研究会単位では所蔵がある可能性があるため、国立国会図書館サーチで、論文タイトルや研究会名を入力し検索してください。

2. レポート番号

信学技報に掲載された個々の報告にはレポート番号(資料番号)が振られています。論文などで信学技報を参考文献に挙げる際、掲載巻号の代わりにレポート番号を書くことが多くあります。
番号体系は[研究会名の略称(アルファベット)][開催年度]-[数字]です。

例:IT95-10

  • IT :研究会名の略称(アルファベット)

    情報理論(Information Theory)の研究会で報告されたことを示します。
    略称が指す研究会の正式名称は、電子情報通信学会ホームページ内の「第一種研究会・取扱分野一覧外部サイト」のページで調べられます。

  • 95 :開催年度

    開催年度の下2桁であり、平成7(1995)年度に開催されたことを示します。なお、平成12(2000)年度以降は、「IT2000-10」のように4桁の表記になりました。

  • 10 :数字

    研究会での報告順に付与されるものです。平成7(1995)年度開催の情報理論の研究会における10番目の報告だとわかります。

なお、このレポート番号はその報告が掲載された信学技報の巻号を示すものではありませんので、ご注意ください。 掲載巻号は「3. レポート番号から掲載巻号を調べる」で紹介するツールを使って調べる必要があります。
※上記例の場合、「IT95-10」の報告は「Vol.95 No.10」には掲載されていません。実際に掲載されているのは「Vol.95 No.79」です。

3. レポート番号から掲載巻号を調べる

ここではレポート番号から信学技報の掲載巻号を調べることのできる各種ツールを紹介します。最初にレポート番号から開催時期を確認し、使用するツールを選んでください。
もしタイトルや著者名がわかっている場合は、「4. タイトルや著者名から掲載巻号を調べる」で紹介するツールをお使いください。

3.1. 平成11(1999)年4月以降

  • 国立国会図書館サーチ
    平成11(1999)年4月以降の信学技報に掲載された報告は、国立国会図書館が作成する雑誌記事索引で調べることができます。
    レポート番号から検索する場合は、詳細検索の「各種番号」から「レポート番号(雑誌記事)」を選択の上、レポート番号を入力し検索してください。
    また、タイトルや著者名から掲載巻号を調べることもできます。詳細検索の「タイトル」や「著者・編者」に入力し検索してください。
    ※ただし、「通信ソサイエティ」「情報・システムソサイエティ」分野の冊子体の刊行は2017年度まで、他の分野の冊子体の刊行は2019年度までです。これ以降は技報アーカイブ(当館契約データベース:館内限定)で閲覧できます。どの研究会がどのソサイエティ・グループに属するかは電子情報通信学会ホームページ内の「第一種研究会・取扱分野一覧外部サイト」(別ウィンドウで開きます)のページで調べられます。

3.2. 昭和63(1988)年1月から令和2(2020)年3月まで

  • 研究会・大会・技術研究報告データベース検索外部サイト
    電子情報通信学会が提供するデータベースです。昭和63(1988)年1月から令和2(2020)年3月までに開催された研究会や大会などで発表された報告の情報が調べられます。「資料番号」にレポート番号を入力し検索してください。検索結果の「収録資料の巻号」で掲載巻号を確認できます。
    また、タイトルや著者名から掲載巻号を調べることもできます。「標題」や「著者名」に入力し検索してください。なお、「ー」(長音符)を含む語を入力して検索する場合、「-」(半角ハイフン)に置き換えないとヒットしないことがありますので、ご注意ください。

3.3. 昭和50(1975)年4月から平成16(2004)年3月まで

  • 『電子情報通信学会研究発表総目録』(電子情報通信学会 【Z43-2323】)
  • 『電子通信技術委員会研究発表総目録』(電子通信学会)
    各年度の報告について、レポート番号、タイトル、著者(発表者)、所属をまとめた目録です。レポート番号から掲載巻号を調べられる表が掲載されています。

また、東京本館 科学技術・経済情報室にあるリストでも掲載巻号を調べることができます。利用の際は、科学技術・経済情報室のカウンターにお問い合わせください。

4. タイトルや著者名から掲載巻号を調べる

タイトルや著者名から信学技報の掲載巻号を調べる場合は、下記のツールをお使いください。
このほか、「3. レポート番号から掲載巻号を調べる」で紹介したツールから調べることもできます。

  • J-GLOBAL外部サイト(科学技術振興機構)
    昭和50(1975)年4月の創刊以降の信学技報に掲載された報告について、タイトルや著者名から書誌情報が調べられ、掲載巻号を確認できます。レポート番号から検索することはできません。
  • JDreamⅢ(当館契約のデータベース:館内限定)
    J-GLOBALと同様の検索ができます。加えて、抄録を対象に検索することもできます。レポート番号から検索することはできません。

5. インターネット情報源

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