幸田文「台所育ち」というアイデンティティー

• Material Type: 図書
• ISBN: 978-4-8038-0345-7
• Title: 幸田文「台所育ち」というアイデンティティー
• Title Transcription: コウダ アヤ ダイドコロソダチ ト イウ アイデンティティー
• Author/Editor: 藤本寿彦 著
• Author Heading: 藤本, 寿彦, 1952- フジモト, トシヒコ, 1952- ( 00150889 )Authorities
• Publication, Distribution, etc.: 東京 : 田畑書店
• Publication Date: 2017.9
• Publication Date (W3CDTF): 2017
• Extent: 507p
• Size: 20cm
• Place of Publication (Country Code): JP
• Text Language Code: jpn
• Subject Heading: 幸田, 文, 1904-1990 コウダ, アヤ, 1904-1990 ( 00033719 )Authorities
• NDC 10th ed.: 910.268 : Japanese literature
• NDLC: KG661
• Target Audience: 一般
• Price: 3800円
• Holding library: 国立国会図書館
• Call No.: KG661-L215
• Data Provider (Database): 国立国会図書館 : 国立国会図書館蔵書; https://ndlsearch.ndl.go.jp
• Bibliographic ID (NDL): 028449454; http://id.ndl.go.jp/bib/028449454
• National Bibliography No. (JPNO): 22946982
• TOHAN MARC No.: 33650616
• Cataloging Rule: Nippon Cataloguing Rules 1987 Revised Edition
• Bibliographic Record Category (NDL): 111

• Contents: 家事労働を体得した身体性を物語る「台所育ち」の原像幸田文の誕生...
• Summary, etc.: 「父・露伴の記録者」という役割を脱し、独自な作家スタイルを確立した幸田文(こうだあや) 。この1冊で幸田文の表現者としての…(Provided by: 出版情報登録センター（JPRO）)
• Author introduction: 藤本 寿彦 1952年、愛媛県生まれ。奈良大学文学部国文学科教授。近代詩歌、高村光太郎ほかの大正詩、四季派と呼ばれる詩人から谷川俊太郎までの昭和詩の研究に携わる。また幸田文、森田たまなどの女性作家の研究。著書に、「周縁としてのモダニズム―日本現代詩の底流」(2009年) 「幸田文「わたし」であること...

Table of Contents

はしがき序　章　　「台所育ち」というセルフイメージと、その表象世界　　　　　 家事労働を体得した身体性を物語る――「松之山の地滑り」論　　　　　「台所育ち」の原像――「あとみよそわか」論第一章　　「文子」が生き直す物語たち　　　　　 幸田文の誕生――「雑記」論 　　　　　 疎外する文学、生き直す文学――「終焉」論　　　　 　変容する戦後空間「菅野」と「私」の造型――「菅野の記」論第二章 　　開かれていく語りの世界　　　　 　新しい語りを求めて――「糞土の墻」論　　　　　「帆前掛をかける」女の物語――「勲章」論 　　　 　 　セクシュアリティを表象する小説へ——「姦声」論第三章　　 幸田文の再生　戦後世界を生きる女性性を表象する　　　　 　戦後世界を生きる〈寡婦〉の行く末——『流れる』論　　　　　『番茶菓子』が表象するもの　　　　　「台所育ち」というセルフイメージと創作戦略——連続随筆論第四章　 　身近にある生と死を物語る　　　　 　読者の想念上に生き続ける「おとうと」を求めて——『おとうと』論　　　　 　ロマンとしての結核小説を脱構築する——『闘』論　　　　 　ポスト結核小説としての『闘』の問題性　　　 　　関東大震災を起点とする『きもの』の世界第五章　 　大自然を歩く　「台所育ち」の豊かな感性世界　　　　　「身近にあるすきま」の発見とその展開——「ひのき」（『木』）論　　 　　　どのようにして想定外の景観を書くか（Ｉ）——『崩れ』論　　　　 　どのようにして想定外の景観を書くか（Ⅱ）——『崩れ』論あとがき