『青色本』を掘り崩す : ウィトゲンシュタインの誤診

• Material Type: 図書
• ISBN: 978-4-06-292449-8
• Title: 『青色本』を掘り崩す : ウィトゲンシュタインの誤診
• Title Transcription: アオイロボン オ ホリクズス : ウィトゲンシュタイン ノ ゴシン
• Author/Editor: 永井均 [著]
• Series Title: 講談社学術文庫 ; 2449
• Author Heading: 永井, 均, 1951- ナガイ, ヒトシ, 1951- ( 00160546 )Authorities
• Publication, Distribution, etc.: 東京 : 講談社
• Publication Date: 2018.2
• Publication Date (W3CDTF): 2018
• Extent: 311p
• Size: 15cm
• Place of Publication (Country Code): JP
• Text Language Code: jpn
• Subject Heading: Wittgenstein, Ludwig, 1889-1951 ( 00461264 )Authorities
• NDC 10th ed.: 134.97 : Modern philosophy--German and Austrian philosopy
• NDLC: HD31
• Target Audience: 一般
• Note (General): 「ウィトゲンシュタインの誤診」(ナカニシヤ出版 2012年刊)の改題
• Price: 1130円
• Holding library: 国立国会図書館
• Call No.: HD31-L20
• Data Provider (Database): 国立国会図書館 : 国立国会図書館蔵書; https://ndlsearch.ndl.go.jp
• Bibliographic ID (NDL): 028791622; http://id.ndl.go.jp/bib/028791622
• National Bibliography No. (JPNO): 23026568
• TOHAN MARC No.: 33721204
• Cataloging Rule: Nippon Cataloguing Rules 1987 Revised Edition
• Bibliographic Record Category (NDL): 111

• Summary, etc.: 「私は他者の痛みを感じることはできないか」――この有名な問題を皮切りに、著者がウィトゲンシュタインと切り結ぶ魅惑の哲学！(Provided by: 出版情報登録センター（JPRO）)
• Author introduction: 永井 均 1951年生まれ。慶應大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、日本大学教授。専攻は、哲学、倫理学。著書に、『〈私〉の存在の比類なさ』（講談社学術文庫）、『転校生とブラックジャック』『改訂版 なぜ意識は実在しないのか（以上、岩波現代文庫）、『翔太と猫のインサイトの夏休み』（ちくま学芸文庫...

Table of Contents

はじめに
１　哲学における達成とは
２　私的体験が素材となって実在が構成されていると言いたい誘惑
３　語は対比項なしには使われえないか
４　ただ私自身の体験だけが実在すると言いたい誘惑
５　だが他人も「まったく同じこと」が言える
６　世界の素材としてのエーテル状の私的体験
７　ウィトゲンシュタイン的独我論
８　ウィトゲンシュタイン的独我論の永井的拡張（付・コウモリだったらどんなかな）
９　私と世界をつなぐすべての出発点
10　「自分の感覚を記述するのに回り道をせざるをえない」
11　安倍晋三の目のまわりの黒あざの絵は実物の黒あざと照合できる
12　「このゲームにゴールはない」
13　私と他人が身体の部分を共有した場合
14　二冊の本は同じ色であることができない
15　私が痛いとき私はそれを知っている
16　私は彼の痛みを文法的に感じることができない
17　文法に対する不満？
18　「無意識的な考え」という表現
19　日常言語に対する不満vs.言語そのものからの余剰
20　自痛み─他痛みvs.実痛み─虚痛み
21　「この紙はあこくない」
22　「私の頭を彼の頭の中に突き刺して……」
23　独我論と記憶──偶丸奇森の思考実験
24　幾何学的な目と幾何学的な記憶
25　「つねに」と「いつであれ」、そして独今論との類比
26　「用は足りる」が「理解できてはならない」
27　「白のキングに紙の冠をかぶせる」
28　「歩きながら周りを見まわすときには……」
29　「私」の客体用法と主体用法
30　個々の身体に口がついていることの意義
31　痛みを感じている人は口から泣き声を出している人か？
32　表出説を使用説につなぐ
33　感覚与件は存在するか
34　独我論的指示の構造
35　「文字盤を針に固定して一緒に回るようにしてしまった」
36　二つの思考が拮抗している
37　「私はここにいる」という形而上学的驚き
38　今だ！
39　身体は痛みを感じうるか
40　心という観念の起源