メタデータ流通ガイドライン:研究データ編
メタデータ流通ガイドライン「研究データ編」(Metadata Distribution Guidelines for Research Data)では、主に「研究データ」のメタデータにおいて採用される項目を説明します。
どの資料種別でも共通的に採用される項目は、「共通編」で説明されており、「研究データ編」(本資料)の一部項目は、「共通編」と重複しています。
「研究データ編」について
(2023年3月30日公開)
1. 「研究データ編」で扱う資料
本ガイドラインで扱う「研究データ」とは、「研究の過程、あるいは研究の結果として収集・生成される情報」を指します。例えば、実験や観測、シミュレーション等から直接得られたデータやそれを加工したデータなどです。研究ノートやメモなども含まれます※。これらの研究データは、論文のエビデンスとして重要であると同時に、さらなる利活用の対象として、円滑な流通が期待される資料です。
現時点でのメタデータ項目は、助成情報に関する項目が多く含まれています。これは研究データの管理・公開が、国の政策として、公的資金による研究開発を対象に進められていることを反映しています。
とはいえ本来、研究データは、公的資金によるものにとどまらず、人類の共通資産として利活用されることが望ましいものです。研究データ公開の体制や共通認識が普及するに従い、本メタデータ項目も随時追加・更新する予定です。
※統合イノベーション戦略推進会議による「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方(PDF)」の「2-1.研究データ及び管理対象データの定義・範囲」より
2. 「研究データ編」における注意事項
「研究データ編」の項目説明の記載方式は、「共通編」に準じていますが、いくつか違う所があります。
1. 項目名について
〈共通編〉と異なり、資料種別の特性に応じた項目名で記載しています。(例)研究データの場合「データ名称」など〈共通編〉と同様に「項目名」を設けていますが、その中に、「メタデータ共通項目」ではどのように扱われているかの表記を入れ込んでいます。
- 「メタデータ共通項目」とは
- 我が国の公的資金による研究開発で共通的に用いられるべきと考えられるメタデータ共通項目」※として、統合イノベーション戦略推進会議に示されたもの
本ガイドラインにおける「メタデータ共通項目」以下の説明は、「ムーンショット型研究開発制度におけるメタデータ説明書第3版(PDF)」(以下「メタデータ説明書」と記載) ををもとにした記載や、引用となります。詳しくは内閣府「研究DX(デジタル・トランスフォーメーション)」のページをご覧ください。
※「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」より抜粋
2. 推奨度について
本ガイドラインでは、推奨度について「JPCOARスキーマ」における要素名の「記入レベル」を参考に以下の通り記しています。他のスキーマや、助成機関、DOI登録機関等が求める記入レベルと異なる場合があります。採用するスキーマの説明にそってご対応ください。
なお、一部の項目については実態に合わせて、「JPCOARスキーマ」における「記入レベル」ではなく、「メタデータ共通項目」の必須度を記載しています。 (詳細は「12. 備考」欄を参照)
JPCOARスキーマにおける記入レベル | 本ガイドラインでの記載 |
---|---|
M:必須(必ず使用する) | 強く推奨 |
MA:該当する場合は必須(該当する情報がある場合は、必ず使用する) | 推奨 |
R:推奨(使用が望ましい) | 推奨 |
O:任意(使用は任意とする) | 任意 |
3. 各スキーマについて
それぞれ「JPCOARスキーマ」「DC_JaLC」「DC_NDL(RDF)」における表記を示しています。
本ガイドラインのスキーマ一覧の表においては@は属性を表します。実際の記入については、各スキーマの例を参照ください。
項目説明
クリックして項目一覧をhtmlで表示
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
| |||||
1-1 | 資金配分機関情報 | 資金配分機関情報 | jpcoar:funderIdentifier jpcoar:funderName | fund_list/fund/funder_identifier fund_list/fund/funder_name | dcterms:description |
1-2 | プログラム情報 | 体系的番号におけるプログラム情報コード | jpcoar:fundingStreamIdentifier | fund_list/fund/award_number_group/program_id | |
プログラム名 | jpcoar:fundingStream | fund_list/fund/award_number_group/program_name | |||
1-3 | 課題情報(課題番号・課題名) | 体系的番号 | jpcoar:awardNumber | fund_list/fund/award_number_group/award_number | |
プロジェクト名 | jpcoar:awardTitle | fund_list/fund/award_number_group/project_name | |||
2 | データNo. | データNo. | jpcoar: relation | alternate_identifier_list/alternate_identifier/ | dcterms:description |
3 | データの名称 | データの名称 | dc:title | title_list/titles/title | dc:title/rdf:Description/rdf:value dc:title/rdf:Description/dcndl:transcription dcndl:alternative /rdf:Description/rdf:value dcndl:alternative/rdf:Description/dcndl:transcription |
| |||||
4-1 | 掲載日 | 掲載日・掲載更新日 | datacite:date@dateType="Available", "Issued" | publication_date | dcterms:available/@rdf:datatype=http://purl.org/dc/terms/W3CDTF dcterms:issued/@rdf:datatype=http://purl.org/dc/terms/W3CDTF |
4-2 | 掲載更新日 | datacite:date@dateType ="Updated" | date_list/date@type="Updated" | - | |
5 | データの説明 | データの説明 | datacite:description | description_list/description | dcterms:description dcterms:abstract dcterms:tableOfContents/dcterms:title |
6 | データの分野 | データの分野 | jpcoar:subject | subject_list/subject | dcterms:subject/rdf:Description/@rdf:about dcterms:subject/rdf:Description/rdf:value |
| |||||
7-1 | データ種別 | データ種別 | dc:type | resource_type | dcndl:materialType/@rdf:resource |
7-2 | データ量 | 概略データ量 | jpcoar:extent | size_list/size | dcterms:extent |
| |||||
8-1 | 権利情報 | 管理対象データの利活用・提供方針 | dc:rights | rights_list/rights | dcterms:rights |
8-2 | アクセス権 | アクセス権 | dcterms:accessRights | access_rights | dcterms:accessRights |
8-3 | 公開予定日 | 公開予定日 | datacite:date@dateType=”Available” | date_list/date date_lis/date@type="Available" | dcterms:available/@rdf:datatype=http://purl.org/dc/terms/W3CDTF |
| |||||
9-1 | リポジトリ名 | リポジトリ情報 | (irdbProvenance) jpcoar:catalog dc:title | repository/repository_name_list/repository_name | /dcndl:BibAdminResource/dcndl:bibRecordSubCategory |
9-2 | 研究データのDOI | リポジトリURL・DOIリンク | jpcoar:identifier@identifierType=”DOI” | doi | dcterms:identifier/@rdf:datatype=http://ndl.go.jp/dcndl/terms/DOI |
9-3 | 研究データのURLリンク | jpcoar:identifier@identifierType=” HDL”または” URI” | url | rdfs:seeAlso | |
| |||||
10-1 | データ作成者名 | データ作成者 | jpcoar:creator jpcoar:creatorName jpcoar:familyName jpcoar:givenName jpcoar:creatorAlternative | creator_list/creator/names/lastname creator_list/creator/names/firstname | dcterms:creator/foaf:Agent/@rdf:about dcterms:creator/foaf:Agent/foaf:name dcterms:creator/foaf:Agent/dcndl:transcription |
10-2 | データ作成者の研究者番号 | データ作成者のe-Rad研究者番号 | jpcoar:nameIdentifier@nameIdentifierScheme | creator_list/creator/researcher_id/id_code | dcterms:creator/foaf:Agent/ rdfs:seeAlso |
| |||||
11-1 | データ管理機関 | データ管理機関 | jpcoar:contributor@contributorType="HostingInstitution" | contributor_list/contributor@contributor_type="HostingInstitution" | - |
11-2 | データ管理機関の機関番号 | データ管理機関コード | jpcoar:nameIdentifier@nameIdentifierScheme | contributor_list/contributor/affiliations/affiliation/affiliation_identifier | - |
11-3 | データ管理者 | データ管理者 | jpcoar:contributor@contributorType="DataManager" | contributor_list/contributor@contributor_type="DataManager" | - |
11-4 | データ管理者の研究者番号 | データ管理者のe-Rad研究者番号 | jpcoar:nameIdentifier@nameIdentifierScheme | contributor_list/contributor/researcher_id/id_code | - |
11-5 | データ管理者の連絡先 | データ管理者の連絡先 | jpcoar:contributor@contributorType="ContactPerson" | contributor_list/contributor@contributor_type="ContactPerson"/names/first_name | - |
12 | 備考 | 備考 | datacite:description | description_list/description | - |
13 | メタデータのライセンス | - | jpcoar:license@licenseType="metadata" dc:rights | - | [license]※改訂により新設予定 |
1. 助成情報
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
1-1 | 資金配分機関情報 | 資金配分機関情報 | 推奨 | jpcoar:funderIdentifier jpcoar:funderName | fund_list/fund/funder_identifier fund_list/fund/funder_name | dcterms:description |
1-2 | プログラム情報 | 体系的番号におけるプログラム情報コード | 任意 | jpcoar:fundingStreamIdentifier | fund_list/fund/award_number_group/program_id | |
プログラム名 | 任意 | jpcoar:fundingStream | fund_list/fund/award_number_group/program_name | |||
1-3 | 課題情報(課題番号・課題名) | 体系的番号 | 推奨 | jpcoar:awardNumber | fund_list/fund/award_number_group/award_number | |
プロジェクト名 | 推奨 | jpcoar:awardTitle | fund_list/fund/award_number_group/project_name |
1-0. 概要
基本事項
- 研究データ作成にあたり、公募型の研究資金の提供を受けた場合は、助成情報を記入します。公募型の研究資金以外の場合は記入不要です。
流通のポイント
- 「助成情報」には「資金配分機関情報」「プログラム情報」「課題情報」が含まれ、研究資金の成果集計等に用いられます。
1-1. 資金配分機関情報
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
資金配分機関情報 | 資金配分機関情報 | 推奨 | jpcoar:funderIdentifier jpcoar:funderName | fund_list/fund/funder_identifier fund_list/fund/funder_name | dcterms:description |
基本事項
- 当該研究データを産出した研究に、研究資金を配分した機関の識別子および名称を記録します。
- Crossref Funder IDまたはe-Rad資金配分機関コード(e-Rad_funder)などのコードがあります。
e-Rad配分機関コードは以下を参照できます。(e-Radのウェブサイト(CSVファイル))
メタデータ共通項目: 「1.資金配分機関情報」
- 研究資金を配分した資金配分機関(府省含む)の英語略称を記入します。
公募型の研究資金以外の場合は記載不要です。
「メタデータ共通項目」上は、公募型の研究資金による研究活動の場合必須項目となっています。
JPCOARスキーマ
JaLCメタデータ
DC-NDL(RDF)
データ例:
適用状況:
助成機関識別子、助成機関名は、それぞれ導入句とともに注記に記録します。
注記へは、属性に記述された情報(JPCOARスキーマのfunderIdentifierType、xml:langの値等)は記録しない方針としています。今後の情勢に応じて記録の拡張を検討します。
1-2. プログラム情報
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
プログラム情報 | 体系的番号におけるプログラム情報コード | 任意 | jpcoar:fundingStreamIdentifier | fund_list/fund/award_number_group/program_id | dcterms:description |
プログラム名 | 任意 | jpcoar:fundingStream | fund_list/fund/award_number_group/program_name |
基本事項
- 各資金配分機関内の助成カテゴリ(助成制度・事業等)の名称を記入します。公募型の研究資金以外の場合は記入不要です。
- 制度情報の識別子には、「Crossref Funder」もしくは「体系的番号におけるプログラム情報コード」を選択します。
- 体系的番号におけるプログラム情報コード
- 「体系的番号」の「機関コード」と「施策・事業の特定コード」 を合わせたもの(例・科学技術振興機構(JST)のムーンショット型研究開発事業は、機関コードMJ、施策・事業の特定コードMSを合わせた「MJMS」を入力する)
メタデータ共通項目: 「2.体系的番号におけるプログラム情報コード」
- 体系的番号における「機関コード」および「施策・事業の特定コード」を合わせた英数字最大5桁のコード(体系的番号の構成は競争的研究費制度によって異なるため、該当するコードがない場合はブランク)
- 公募型の研究資金以外の場合は記入不要
メタデータ共通項目: 「2.プログラム情報名」
- 公募型の研究資金の場合は、体系的番号一覧に記載された競争的研究費制度の名称。公式な名称がない場合は、研究者の所属機関のルールに従って入力
JPCOARスキーマ
データ例:
JaLCメタデータ
データ例:
適用状況:
- 令和5年度にシステム改修し、対応した
DC-NDL(RDF)
データ例:
適用状況:
プログラム情報は、導入句とともに注記に記録します。
注記へは、属性に記述された情報(JPCOARスキーマのfundingStreamIdentifierType、fundingStreamIdentifierTypeURI、xml:langの値等)の値は記録しない方針としています。今後の情勢に応じて記録の拡張を検討します。
1-3. 課題情報
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
課題情報(課題番号・課題名) | 体系的番号 | 推奨 | jpcoar:awardNumber | fund_list/fund/award_number_group/award_number | dcterms:description |
プロジェクト名 | 推奨 | jpcoar:awardTitle | fund_list/fund/award_number_group/project_name |
基本事項
- 研究課題番号と、研究課題名を記載します。
メタデータ共通項目: 「3.体系的番号」
- 公募型の研究資金の場合は、研究費ごとに付与される体系的番号。公募型の研究資金以外の場合は記入不要
- 「メタデータ共通項目」上は、公募型の研究資金による研究活動の場合必須項目となっています。
メタデータ共通項目: 「3.プロジェクト名」
- プロジェクトの研究代表者が統括する研究開発の範囲の名称。e-Radの課題名称があればそれを入力します。
- 「メタデータ共通項目」上は、公募型の研究資金による研究活動の場合必須項目となっています。
JPCOARスキーマ
データ例:
適用状況:
- 体系的番号を記入(e-Rad課題番号とは異なるので注意)
「体系的番号」の参照先は科学技術・学術政策研究所(NISTEP)のウェブサイトを参照のこと
- 体系的番号を記入(e-Rad課題番号とは異なるので注意)
JaLCメタデータ
データ例:
適用状況:
- 体系的番号は対応済、プロジェクト名については令和5年度にシステム改修し対応した
DC-NDL(RDF)
データ例:
適用状況:
研究課題番号、研究課題名は、それぞれ導入句とともに注記に記録します。
注記へは、属性に記述された情報(JPCOARスキーマのawardURI、awardNumberType、xml:langの値等)の値は記録しない方針としています。今後の情勢に応じて記録の拡張を検討します。
2. データNo
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | データNo. | データNo. | 推奨 | jpcoar:relation | alternate_identifier_list/alternate_identifier | dcterms:description |
2-0. 概要
基本事項
- データを一意に特定するための番号です。メタデータリストを提出する際などに使われます。
メタデータ共通項目: 「4.データNo.」
- コンテンツ作成の際に研究助成を受けた研究データメタデータリストを提出する場合に、資金配分機関ごとに付番する。付番のルールは各資金配分機関の方針に基づいてください。公募型の研究資金以外の場合は、必要に応じてデータ管理機関が付与してください。
JPCOARスキーマ
データ例:
適用状況:
- relationTypeにはisIdenticalTo –を用い、identifierTypeにはLocal – を用います。対象に該当する識別子が存在しない場合はjpcoar:relatedTitleに記入します。
JaLCメタデータ
データ例:
適用状況:
- alternate_identifier_list/alternate_identifier@type=”OTHER” を指定する。
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 適用状況:
- データNo.は、導入句とともに注記に記録します。
- 各機関が個別に付与する識別子(Type=”Local”)のうち、URIで格納できる場合について、今後次の項目を候補として、記録の拡張を検討します。
3. データの名称
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
3 | データの名称 | データの名称 | 強く推奨 | dc:title | title_list/titles/title | dc:title/rdf:Description/rdf:value dc:title/rdf:Description/dcndl:transcription dcndl:alternative /rdf:Description/rdf:value dcndl:alternative/rdf:Description/dcndl:transcription |
3-0. 概要
基本事項
- データの特徴を示す名称を記録します。
メタデータ共通項目:「5. データの名称」
- 利用者が当該情報資源を識別するために重要であり、特に適切な記述が求められる項目です。「学会資料」、「報告資料」、「測定結果」などの中身の分からない名称は避けます。
JPCOARスキーマ
- データ例:
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- タイトル
- 適用状況:
DC-NDL(RDF)以外からデータを変換する場面において、タイトルは、変換元が採用するスキーマの仕様に応じて次のように判断し、値を格納します。
①順序性(優先度)が定義されている場合
- 優先度に応じてdc:titleを記録
- 採用しなかったその他のタイトルは、日本語タイトル(xml:lang=”ja”)に対するかな(xml:lang=”ja-Kana”)の場合、読み(dcndl:transcription)へ、それ以外は、別タイトル(dcndl:alternative)へ記録
※JPCOARスキーマの例:
「タイトル」の注意点として「優先度の高い言語表記の順に記入する」との記載があり、出現順が、優先度を示すものと判断できる。
参考)タイトル②順序性(優先度)が定義されていない場合
- 日本語タイトル(xml:lang=”ja”)を優先して採用
- 採用しなかったその他のタイトルは、日本語タイトル(xml:lang=”ja”)に対するかな(xml:lang=”ja-Kana”)の場合、読み(dcndl:transcription)へ、それ以外は、別タイトル(dcndl:alternative)へ記録
4. 掲載日・掲載更新日
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
4-1 | 掲載日 | 掲載日・掲載更新日 | 推奨 | datacite:date@dateType=”Available”,”Issued” | publication_date | dcterms:available@rdf:datatype=http://purl.org/dc/terms/W3CDTF dcterms:issued@rdf:datatype=http://purl.org/dc/terms/W3CDTF |
4-2 | 掲載更新日 | 推奨 | datacite:date@dateType=”Updated” | date_list/date@type=”Updated” | - |
4-0. 概要
基本事項
- 原則として、リポジトリでデータを公開・更新した日付を記録します。公的資金の助成を受けた研究の場合、各資金配分機関がそれぞれのルールに従って付与します。
メタデータ共通項目: 「6. 掲載日・掲載更新日」
- メタデータが公開された日・更新された日、「YYYY-MM-DD」の形式で記載
4-1. 掲載日
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
掲載日 | 掲載日・掲載更新日 | 推奨 | datacite:date@dateType=”Available”,”Issued” | publication_date | dcterms:available@rdf:datatype=http://purl.org/dc/terms/W3CDTF dcterms:issued@rdf:datatype=http://purl.org/dc/terms/W3CDTF |
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 適用状況:
- dateTypeを必ず指定します。掲載日は“Issued“(発行日)です。なお、dcterms:accessRights(アクセス権)で “embargoed access”を指定した場合には、datacite:dateのdateTypeに”Available”を指定し、利用開始日を記入します。
JaLCメタデータ
データ例:
適用状況:
- 掲載日 publication_date,
publication_date/year, publication_date/month, publication_date/day
- 掲載日 publication_date,
DC-NDL(RDF)
4-2. 掲載更新日
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
掲載更新日 | 掲載日・掲載更新日 | 推奨 | datacite:date@dateType=”Updated” | date_list/date@type=”Updated” | - |
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 適用状況:
- dateTypeを必ず指定します。掲載更新日は“Updated“(最終更新日)です。
JaLCメタデータ
データ例:
適用状況:
- 更新日 date_list/date@type=”Updated”
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 該当なし
- 適用状況:
- 最終更新日(Updated)は、今後の拡張候補として検討を継続します。
5. データの説明
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | データの説明 | データの説明 | 推奨 | datacite:description | description_list/description | dcterms:description dcterms:abstract dcterms:tableOfContents/dcterms:title |
5-0. 概要
基本事項
- 「公開データ」について、管理対象データ取得時の条件や方法、結果等、当該データの内容を記録します。
メタデータ共通項目: 「7.データの説明」
- 「メタデータ共通項目」上は必須項目となっています。
JPCOARスキーマ
データ例:
適用状況:
- 必ずdescriptionTypeで属性を指定します。
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
6. データの分野
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
6 | データの分野 | データの分野 | 推奨 | jpcoar:subject | subject_list/subject | dcterms:subject/rdf:Description@rdf:about dcterms:subject/rdf:Description/rdf:value |
6-0. 概要
基本事項
- 研究プロジェクトもしくはデータの研究分野を記録します。
- 分野に関する情報が記録されていることで、利用者が情報資源の中身を推測することができ、また、発見可能性を高めることができます。
メタデータ共通項目: 「8データの分野」
- e-Radで登録したプロジェクトの研究分野(主)に基づき、研究内容のいずれかを入力。データの分野とプロジェクトの研究分野が異なる場合は、データの分野を入力。
- e-Radの研究分野はe-Radのウェブサイト(CSVファイル)を参照のこと
JPCOARスキーマ
データ例:
適用状況:
- JPCOARスキーマ2.0より、統制語彙に「e-Rad_field-府省共通研究開発管理システム(e-Rad)の研究分野(主)」が追加されました。
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 適用状況:
- dcterms:subject/rdf:Description@rdf:aboutは、値(rdf:value)をURIで定義可能な場合のみ記録します。
7. データ種別、データ量
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
7-1 | データ種別 | データ種別 | 強く推奨 | dc:type | resource_type | dcndl:materialType@rdf:resource |
7-2 | データ量 | 概略データ量 | 任意 | jpcoar:extent | size_list/size | dcterms:extent |
7-0. 概要
基本事項
- メタデータ流通とコンテンツの活用促進の観点から、ユーザが情報資源の利用に必要な情報を記録します。
〔共通編 8.種別・形態 参照〕
7-1. データ種別
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
データ種別 | データ種別 | 強く推奨 | dc:type | resource_type | dcndl:materialType@rdf:resource |
基本事項
- 研究データの種別に関する情報を記録します。採用するスキーマにより資料種別の情報を選択してください。
メタデータ共通項目:「9 データ種別」
- JPCOARスキーマの資源タイプ語彙別表参照【Ver2.0】から選択
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 適用状況:
- JPCOARスキーマの資源タイプはオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が策定したResource Typesの統制語彙を採用しており、2022年度の改定で、COARが実施したResource Types Version3.0に対応して研究データに関する語彙が拡張されました。(メタデータ共通項目:「9 データ種別」参照)
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 適用状況:
- DC-NDL(RDF)が採用する、資料種別(dcndl:materialType)には、研究データ、データセットを示す語彙がないため、現状では値の格納を予定していません。今後の拡張候補として検討します。
7-2. データ量
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
データ量 | 概略データ量 | 任意 | jpcoar:extent | size_list/size | dcterms:extent |
基本事項
- 当該情報資源のデータサイズを記録する項目です。
メタデータ共通項目:「10概略データ量」
- 管理対象データの概ねのデータ容量を以下の候補から選択
- <1GB
- 1-10GB
- 10-100GB
- >100GB
- システムからデータ容量の値を出力できる場合は、データ容量の値そのものをセットしてもよい。
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 適用状況:
- JPCOARスキーマ上ではファイル情報の単位で自由記述することとなっています。利用するシステムによっては入力補助があり、概算値を候補から選択する、データアップロード時に値を自動記録する、等により取得した値を記録できるケースもあります。
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 適用状況:
- DC-NDL(RDF)の「大きさ・容量等」(dcterms:extent)には、メタデータの対象となる研究データ全体のデータ量概算値を格納します。
- 全体のデータ量ではなく、個別ファイルの単位など一部のデータ量の場合、「大きさ・容量等」(dcterms:extent)は使用せず、必要な場合「注記」(dcterms:description)に記録します。
8. データの提供方針
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
8-1 | 権利情報 | 管理対象データの利活用・提供方針 | 推奨 | dc:rights | rights_list/rights | dcterms:rights |
8-2 | アクセス権 | アクセス権 | 推奨 | dcterms:accessRights | access_rights | dcterms:accessRights |
8-3 | 公開予定日 | 公開予定日 | 推奨 | datacite:date@dateType=”Available” | date_list/date@type=”Available” | dcterms:available/@rdf:datatype=http://purl.org/dc/terms/W3CDTF |
〔共通編 9. 利用条件・権利と重複〕
8-0. 概要
基本事項
- 対象となる研究データを利用する場合の各種条件に関わる情報を記録します。
- 公的研究費の助成を受けた研究データ(公開)のメタデータ(特に「データの説明」)のライセンスについては、「5. データの説明」項目にて解説しています。
8-1. 権利情報
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
権利情報 | 管理対象データの利活用・提供方針 | 推奨 | dc:rights | rights_list/rights | dcterms:rights |
基本事項
- メタデータのライセンスについては「13. メタデータのライセンス」を参照
メタデータ共通項目:「11. 管理対象データの利活用・提供方針」
- 対象となる管理対象データを提供する場合の条件など(無償/有償等の使用条件や、また論文等で引用する際の引用の仕方等)を入力
- 管理対象データを一定期間後に非共有・非公開から共有へ変更する予定のある場合等、特段の事情のあるデータについては、その方針を本項目に記載する。
- 「メタデータ共通項目」上は必須項目となっています。
JPCOARスキーマ
- データ例:
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 適用状況:
- 権利情報を個体情報(dcndl:Item)にも記録できるよう検討を開始しています。
8-2. アクセス権
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
アクセス権 | アクセス権 | 推奨 | dcterms:accessRights | access_rights | dcterms:accessRights |
基本事項
- 管理対象データのアクセス権について記録します。
メタデータ共通項目「11.アクセス権」
- 管理対象データのアクセス権について下記から選択
- 公開 (open access):一般に公開されるデータ
- 共有 (restricted access):限定された関係者での利活用を目的として共有されるデータ
- 非共有・非公開 (metadata only access):公開も共有もされないデータ
- 公開期間猶予 (embargoed access):非共有・非公開のデータのうち、一定期間後に公開されるデータ これを選択した場合は「公開予定日」の記載が必須
- 「メタデータ共通項目」上は必須項目となっています。
JPCOARスキーマ
- データ例:
JaLCメタデータ
データ例:
適用状況:
- 令和5年度にシステム改修し、対応した
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 適用状況:
- アクセス制限を個体情報(dcndl:Item)にも記録できるよう検討を開始しています。
- COAR Access RightsのURIを、dcterms:accessRights内に記録する方法を検討しています。(例:rdfs:seeAlsoなど)
8-3. 公開予定日
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
公開予定日 | 公開予定日 | 推奨 | datacite:date@dateType=”Available” | date_list/date@type=”Available” | dcterms:available/@rdf:datatype=http://purl.org/dc/terms/W3CDTF |
基本事項
- 当該研究データがいつから公開可能となるかを記録します。
メタデータ共通項目:「11. 公開予定日」
- 「アクセス権」で「公開期間猶予 (embargoed access)」を選択した場合、公開予定日(Available Date)の記載が必須となります。
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 適用状況:
- dcterms:accessRights(アクセス権)で “embargoed access”を指定した場合、 datacite:dateの dateTypeに”Available”を指定し、利用開始日を記入します。
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
9. リポジトリ情報
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
9-1 | リポジトリ名 | リポジトリ情報 | 推奨 | jpcoar:catalog/dc:title (irdbProvenance) | repository/repository_name_list/repository_name | /dcndl:BibAdminResource/dcndl:bibRecordSubCategory |
9-2 | 研究データのDOI | リポジトリURL・DOIリンク | 強く推奨 | jpcoar:identifier | doi | dcterms:identifier@rdf:datatype=http://ndl.go.jp/dcndl/terms/DOI |
9-3 | 研究データのURLリンク | 推奨 | jpcoar:identifier@identifierType=”HDL”または”URI” | url | rdfs:seeAlso |
9-1. リポジトリ情報
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
リポジトリ名 | リポジトリ情報 | 推奨 | jpcoar:catalog/dc:title (irdbProvenance) | repository/repository_name_list/repository_name | /dcndl:BibAdminResource/dcndl:bibRecordSubCategory |
〔共通編 3. 出版・提供と一部重複〕
基本事項
- メタデータを提供(作成)した機関またはデータベース等の情報を記録します。(※共通編「3-2メタデータ提供者」参照)
メタデータ共通項目: 「12リポジトリ情報」
- 管理対象データの現在のリポジトリ情報、あるいはプロジェクト終了後のリポジトリ情報について記録します。
- 「メタデータ共通項目」上は必須項目となっています。
JPCOARスキーマ
- データ例:
①カタログのタイトルで入力する場合: jpcoar:catalog/dc:title
②ハーベスト時にIRDB側で自動的に付与: IRDBの項目(IRDB provenance)が適用される。該当するJPCOARスキーマ項目は無し。 - 適用状況:
①のjpcoar:catalogの入力方法としては、以下2通りを想定している。(前者を優先)- 「コミュニティサポート by JPCOAR and NIIのIRDB申請」による入力。
- リポジトリメタデータに直接入力してIRDBにハーベストさせる。
JaLCメタデータ
データ例:
適用状況:
- 令和5年度にシステム改修し、対応した
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 適用状況:
- 現在のDC-NDL(RDF)の仕様では、dcndl:bibRecordSubCategoryへは、コード値のみ記録可能であるため、データベース名等の情報が記録できるよう改訂を予定しています。
9-2. 研究データのDOI
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
研究データのDOI | リポジトリURL・DOIリンク | 強く推奨 | jpcoar:identifier | doi | dcterms:identifier@rdf:datatype=http://ndl.go.jp/dcndl/terms/DOI |
基本事項
メタデータ共通項目: 「12. リポジトリURL・DOIリンク」
- DOIが付与されている場合はDOIを記入。DOIが付与されていない場合は、当該研究データへのアクセスURLを記入。(アクセスURLを記載する場合、サイト更新等によりURLが変更された際はメタデータの更新を行うこと)
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 研究データのDOI
識別子identifierType=”DOI”を指定
- 研究データのDOI
JaLCメタデータ
データ例:
適用状況:
- JaLCでは研究データをJaLC DOIもしくはDataCite DOIとしてDOI登録します。DOI登録は必須です。
DC-NDL(RDF)
- データ例:
9-3. 研究データのURLリンク
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
研究データのURLリンク | リポジトリURL・DOIリンク | 推奨 | jpcoar:identifier@identifierType=”HDL”または”URI” | url | rdfs:seeAlso |
基本事項
- 「9-2. 研究データのDOI」とは異なり、「9-3. 研究データのURLリンク」はそのランディングページを指す。通常は研究データを格納しているデータ・リポジトリーのページURLとなります。
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 研究データのURLリンク
識別子identifierType=”HDL”または”URI”を指定
- 研究データのURLリンク
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
10. データ作成者
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
10-1 | データ作成者名 | データ作成者 | 推奨 | jpcoar:creator jpcoar:creatorName jpcoar:familyName jpcoar:givenName jpcoar:creatorAlternative | creator_list/creator/names/lastname creator_list/creator/names/firstname | dcterms:creator/foaf:Agent@rdf:about dcterms:creator/foaf:Agent/foaf:name dcterms:creator/foaf:Agent/dcndl:transcription |
10-2 | データ作成者の研究者番号 | データ作成者のe-Rad研究者番号 | 推奨 | jpcoar:nameIdentifier@nameIdentifierScheme | creator_list/creator/researcher_id/id_code | dcterms:creator/foaf:Agent/rdfs:seeAlso |
〔共通編 2. 作成者と重複〕
10-0. 概要
基本事項
- 当該データの成立に直接的に関与した著者、作成者を記録します。著者の読み、別名、識別子、役割表示等、関連する情報については、採用するスキーマの規則にそって記録してください。
- また、作成者と寄与者の区別については、採用するスキーマの規則にそってください。
- 作成者の識別子を記録することで、その作成者がかかわるその他の情報資源との関連性を示すことができます。
10-1. データ作成者名
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
データ作成者名 | データ作成者 | 推奨 | jpcoar:creator jpcoar:creatorName jpcoar:familyName jpcoar:givenName jpcoar:creatorAlternative | creator_list/creator/names/lastname creator_list/creator/names/firstname | dcterms:creator/foaf:Agent@rdf:about dcterms:creator/foaf:Agent/foaf:name dcterms:creator/foaf:Agent/dcndl:transcription |
基本事項
- 当該研究データの管理者を記録する項目です。
メタデータ共通項目: 「13.データ作成者」
- 各管理対象データを生み出した研究者の名前を記入
JPCOARスキーマ
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
10-2. データ作成者の研究者番号
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
データ作成者の研究者番号 | データ作成者のe-Rad研究者番号 | 推奨 | jpcoar:nameIdentifier@nameIdentifierScheme | creator_list/creator/researcher_id/id_code | dcterms:creator/foaf:Agent/rdfs:seeAlso |
基本事項
- 当該研究データの作成者の研究者番号を記録する項目です。
- 研究者コードを使用して記入することにより、正確な情報の流通、集計が可能です。
メタデータ共通項目: 「13データ作成者のe-Rad研究者番号」
- 各管理対象データを生み出した研究者のe-Radで登録された研究者番号を記入(e-Rad研究者番号を非公開にしたい場合を除く)
JPCOARスキーマ
- データ例:
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 適用状況:
- DC-NDLの改訂が必要(検討中)
- DC-NDLの2020年12月改訂において、情報資源の作成者の情報を構造化して表現するための語彙であるdcterms:creatorに、ORCID(Open Research and Contributor Identifier)等の識別子を参照値として記述するための語彙として、rdfs:seeAlsoが設定されました。DC-NDL(RDF)においても、今後同語彙の追加を予定しています。
※参考:DC-NDL2020年12月改訂における主な変更点>(2)語彙の使用法の変更
11. データ管理機関・管理者
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
11-1 | データ管理機関 | データ管理機関 | 推奨 | jpcoar:contributor@contributorType=”HostingInstitution” | contributor_list/contributor@contributor_type=”HostingInstitution” | - |
11-2 | データ管理機関の機関番号 | データ管理機関の機関コード | 推奨 | jpcoar:nameIdentifier@nameIdentifierScheme | contributor_list/contributor/affiliations/affiliation/affiliation_identifier | - |
11-3 | データ管理者 | データ管理者 | 推奨 | jpcoar:contributor@contributorType=”DataManager” | contributor_list/contributor@contributor_type=”DataManager” | - |
11-4 | データ管理者の研究者番号 | データ管理者のe-Rad研究者番号 | 推奨 | jpcoar:nameIdentifier@nameIdentifierScheme | contributor_list/contributor/researcher_id/id_code | - |
11-5 | データ管理者の連絡先 | データ管理者の連絡先 | 推奨 | jpcoar:contributor@contributorType=”ContactPerson” | contributor_list/contributor@contributor_type=”ContactPerson”/names/first_name | - |
〔共通編 2. 作成者と一部重複〕
11-0. 概要
基本事項
- 当該研究データの管理機関、管理者、連絡先を記録する項目です。データの利活用のために必要となる項目です。
11-1. データ管理機関
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
データ管理機関 | データ管理機関 | 推奨 | jpcoar:contributor@contributorType=”HostingInstitution” | contributor_list/contributor@contributor_type=”HostingInstitution” | - |
基本事項
メタデータ共通項目:「14. データ管理機関」
- 各管理対象データを管理する研究開発を行う機関の名称を入力
- 「メタデータ共通項目」上は必須項目となっています。
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 適用状況:
- データ管理機関を記録するときはTypeにHostingInstitutionを選択し、寄与者識別子(jpcoar:nameIdentifier)や寄与者姓名(jpcoar:contributorName) の項目に、機関の情報を記載します。
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 該当なし
- 適用状況:
- DC-NDL(RDF)でも、以下の項目を使用可能です。
- 寄与者(dcterms:contributor)
ただし、DC-NDL(RDF)では、寄与者の種別(例:contributorType=”HostingInstitution”)の記録ができません。「データの管理機関」に関しては、種別がない場合、寄与者の役割を正しく定義できない可能性があると想定し、「データの管理機関」に関する情報は記録を見合わせています。
- 寄与者(dcterms:contributor)
- 今後、寄与者の種別の記録の開始などを含め、検討を行います。
- DC-NDL(RDF)でも、以下の項目を使用可能です。
11-2. データ管理機関の機関番号
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
データ管理機関の機関番号 | データ管理機関の機関コード | 推奨 | jpcoar:nameIdentifier@nameIdentifierScheme | contributor_list/contributor/affiliations/affiliation/affiliation_identifier | - |
基本事項
- 表記ゆれを防ぐため、データ管理機関の情報は、コードでの登録があることが望ましい。
メタデータ共通項目:「14. データ管理機関コード」
- データ管理機関のResearch Organization Registry(ROR)コード
- 「メタデータ共通項目」上は任意項目となっています。
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 適用状況:
- データ管理機関の識別子を、ROR等の機関コードから記載します。
- JPCOARスキーマ2.0より、統制語彙にRORが追加されました。
JaLCメタデータ
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 該当なし
- 適用状況:
- 「11-1.データ管理機関」に同じ
11-3. データ管理者
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
データ管理者 | データ管理者 | 推奨 | jpcoar:contributor@contributorType=”DataManager” | contributor_list/contributor@contributor_type=”DataManager” | - |
基本事項
- 当該研究データの管理者を記録する項目です。
メタデータ共通項目: 「14.データ管理者」
- データ管理組織において各管理対象データを管理する担当者の名前を入力
- 「メタデータ共通項目」上は必須項目となっています。
JPCOARスキーマ
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 該当なし
- 適用状況:
- 「11-1.データ管理機関」に同じ
11-4. データ管理者の研究者番号
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
データ管理者の研究者番号 | データ管理者のe-Rad研究者番号 | 推奨 | jpcoar:nameIdentifier@nameIdentifierScheme | contributor_list/contributor/researcher_id/id_code | - |
基本事項
- 当該研究データの管理者の研究者番号を記録する項目です。
- 研究者コードを使用して記入することにより、正確な情報の流通、集計が可能です。
メタデータ共通項目: 「14. データ管理者のe-Rad研究者番号」
- e-Radの研究者番号を登録しており、e-Rad研究者番号を非公開にしたい場合を除き必ず記入
JPCOARスキーマ
- データ例:
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 該当なし
- 適用状況:
- 「11-1.データ管理機関」に同じ
11-5. データ管理者の連絡先
項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|
データ管理者の連絡先 | データ管理者の連絡先 | 推奨 | jpcoar:contributor@contributorType=”ContactPerson” | contributor_list/contributor@contributor_type=”ContactPerson”/names/first_name | - |
基本事項
- 当該研究データの管理者の連絡先を記録する項目です。
メタデータ共通項目: 「14. データ管理者の連絡先」
- 管理者の所属組織名、電話番号、メールアドレス等を記入(メールアドレスを必須、他を任意とする。メールアドレスがない場合は、所属組織名(法人内の部署名等)、住所、電話番号を必須とする)
- 当該研究データが非公開になっている場合に管理対象データに興味を有する第三者が必ずデータ管理者にたどり着けるようにする。
- 「メタデータ共通項目」上は必須項目となっています。
JPCOARスキーマ
- データ例:
- 適用状況:
- データ管理者の連絡先はType に”ContactPerson-連絡担当者” を選択してください。
- 「寄与者姓名」欄は本来姓名を記載する項目ですが、この項目が自由記述欄であることを活用し、個人名ではなく、メールアドレス等を記載する運用としています。
JaLCメタデータ
データ例:
適用状況:
- 令和5年度に研究データ情報登録マニュアルを改訂した。
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 該当なし
- 適用状況:
- 「11-1.データ管理機関」に同じ
12. 備考
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
12 | 備考 | 備考 | 任意 | datacite:description | description_list/description | dcterms:description |
12-0. 概要
基本事項
- 他の項目に該当しない情報を入力できます。
メタデータ共通項目: 「15.備考」
JPCOARスキーマ
データ例:
適用状況:
- datacite:descriptionの推奨度は「推奨」であるが、ここでは「備考」として用いるため、「メタデータ共通項目」の必須度の方を適用し、「任意」としました。
JaLCメタデータ
データ例:
DC-NDL(RDF)
13. メタデータのライセンス
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目 | 推奨度 | JPCOARスキーマ | DC_JaLC | DC-NDL(RDF) |
---|---|---|---|---|---|---|
13 | メタデータのライセンス | 推奨 | jpcoar:license@licenseType=”metadata” dc:rights | - | [license]※改訂により新設予定 |
13-0. 概要
JPCOARスキーマ
- データ例:
特殊な状況で指定可能。- 「44.カタログ」の下位項目でメタデータのライセンスを指定可能だが、データベース単位の指定となる。メタデータのライセンスを指定する際には、属性licenseType=”metadata”を指定のうえ記述する。(「44.6 ライセンス」)
- 個別データに対して指定したい場合は6.権利情報に記載
JaLCメタデータ
- データ例:
- 該当なし
- 適用状況:
- JaLCに登録されたメタデータは原則全て公開情報として扱われている。
DC-NDL(RDF)
- データ例:
- 該当なし
- 適用状況:
- メタデータのライセンスを記録するための項目を新設し、個々のメタデータにライセンスを記録可能とする予定です。
研究データのメタデータ流通経路
(2023年3月30日公開)
1. 対象範囲
本「メタデータ流通ガイドライン:資料種別編 〔研究データ編〕」が対象としている流通経路は以下の通りです。
図:「メタデータ流通ガイドライン:資料種別編 〔研究データ編〕」が対象としている研究データのメタデータ流通経路
- 共通項目のメタデータ流通経路について、及びアグリゲータ(IRDBおよびNDLサーチ)については、共通編<別紙3:メタデータ流通経路>を参照してください。
2. 対象範囲のメタデータスキーマ
本ガイドラインは、公的資金による研究開発によって生み出された研究データを対象とした「メタデータ共通項目」(→要参照)への準拠を基本としつつ、学術機関リポジトリデータベース(IRDB)と、Japan Link Center (JaLC)、および NDLサーチを経由するメタデータ流通にスコープを絞り作成しています。
システム | メタデータスキーマ |
---|---|
学術機関リポジトリデータベース(IRDB) | JPCOARスキーマ |
Japan Link Center (JaLC) | DC_JaLC |
国立国会図書館(NDL)サーチ | DC-NDL(RDF) |
- 「メタデータ共通項目」については、研究データ編について<2. 研究データ編における注意事項>注1をご覧ください。
- メタデータスキーマについての全般的な解説、および、「JPCOARスキーマ」と「DC-NDL(RDF)」については、共通編<別紙4:ガイドラインの対象スキーマ>を参照してください。
本ガイドラインが対象としている流通経路では、経路ごとに異なるメタデータスキーマ(以下図中ではJPCOARスキーマ、DC_JaLC、DC NDL、各システムが利用するスキーマ)を用いています。
図:研究データのメタデータ流通経路(流通経路ごとのメタデータスキーマ)
検討経緯、今後の発展性
(2023年3月30日公開)
研究データは、その学問領域ごとに様々な流通経路が存在します。いくつかの領域では既に流通体制が確立し、研究データの共有や公開が当然となっています。一方、データ共有・公開にまだ馴染みがない分野もあります。近年になり、研究データの利活用及び研究公正の観点、政策的なニーズも要因として、データの保管から共有、そして公開が、全体的な傾向として進められつつあります。
本ガイドラインでは、このような現状を反映し、第6期科学技術・イノベーション基本計画を背景とした「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」および「メタデータ共通項目」「ムーンショット型研究開発制度におけるメタデータ説明書」※の項目を中心に、関連するメタデータの流通経路を表しています。
今後、研究データの利活用が発展するに従い、メタデータ項目や流通経路等が変化・発展することが期待されます。
※研究データに関する政策側からの要請は、以下のサイトにまとめられています。
内閣府 研究DXページ
メタデータの例
(2023年3月30日公開)
項番 | 項目名 | メタデータ共通項目※ | メタデータの例 |
---|---|---|---|
1. 助成情報 | |||
1-1 | 資金配分機関情報 | 資金配分機関情報 | JST https://dx.doi.org/10.13039/501100002241 |
1-2 | プログラム情報 | 体系的番号におけるプログラム情報コード | MJMS |
プログラム名 | ムーンショット型研究開発事業 | ||
1-3 | 課題情報 | 体系的番号 | JPMJMS 1234 |
プロジェクト名 | 〇〇の××に基づく△△の実現 | ||
2 | データNo. | データNo. | 123 |
3 | データの名称 | データの名称 | 〇〇実証においてセンサより撮像したデータ及び関連データ |
4. 掲載日・掲載更新日 | |||
4-1 | 掲載日 | 掲載日・掲載更新日 | 2021-04-26 |
4-2 | 掲載更新日 | ||
5 | データの説明 | データの説明 | 〇〇への応用が期待できる、〇〇〇〇のゲノム解析と、その効率的な化合物生産に役立てるための発現プロファイル情報 |
6 | データの分野 | データの分野 | ライフサイエンス |
7. データ種別、データ量 | |||
7-1 | データ種別 | データ種別 | dataset |
7-2 | データ量 | 概略データ量 | <1GB |
| |||
8-1 | 権利情報 | 管理対象データの利活用・提供方針 | 一定期間後に事業の実施上有益なものに対して有償又は無償で提供を開始。但しデータのクレジット表記を条件とする。なおサンプルデータを公開している。 |
8-2 | アクセス権 | アクセス権 | 公開期間猶予 |
8-3 | 公開予定日 | 公開予定日 | 2022-04-26 |
9. リポジトリ情報 | |||
9-1 | リポジトリ名 | リポジトリ情報 | 東京大学学術機関リポジトリ |
9-2 | 研究データのDOI | リポジトリURL・DOIリンク | https://doi.org/10.20676/00000390 |
9-3 | 研究データのURLリンク | https://www.nii.ac.jp/dsc/idr/speech/submit/RIKEN-DLG.html | |
10. データ作成者 | |||
10-1 | データ作成者名 | データ作成者 | 山田太郎 |
10-2 | データ作成者の研究者番号 | データ作成者のe-Rad研究者番号 | 99999999 |
11. データ管理機関・管理者 | |||
11-1 | データ管理機関 | データ管理機関 | 〇〇大学 |
11-2 | データ管理機関の機関番号 | データ管理機関コード | https://ror.org/04ksd4g47 |
11-3 | データ管理者 | データ管理者 | John Smith |
11-4 | データ管理者の研究者番号 | データ管理者のe-Rad研究者番号 | 00000000 |
11-5 | データ管理者の連絡先 | データ管理者の連絡先 | E-Mail:〇〇@〇〇〇〇 |
12. | 備考 | 備考 | |
13. | メタデータのライセンス | ― |
※ 詳細は「ムーンショット型研究開発制度におけるメタデータ説明書」(PDF)をご参照下さい。