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検索におけるタイトルと巻号周りの挙動変更ほか(2024年4月1日)

これまでのタイトルでまとめる表示形式(タイトルの下に巻号を紐づけて表示する形式)に加えて、紐づけずに表示する形式も選択できるようになりました。
タイトル・巻号の詳細についてはNDLサーチにおける書誌の階層構造についてをご覧ください。

変更前

変更後

「タイトルでまとめる」をONにした場合(デフォルトの状態)

検索結果の件数は巻号ベースで計上したものになります。
デフォルトでは「タイトルでまとめる」がONになっています。
また検索性能維持のため、タイトルでまとめる表示形式の際にはページ送りができません。検索結果最下部の「もっと見る」を押すことで残りの検索結果を読み込むことができます。ソートした後に出現順を推測して指定したページに移動するといった使い方はできないため、絞り込み機能を活用するか、タイトルでまとめない表示形式の利用をご検討ください。

「タイトルでまとめる」をOFFにした場合

巻号が個別に検索結果一覧に表示されます。記事の内容が検索にヒットしている場合はハイライトして表示されます。
変更前はタイトルに紐づけられた形式しか選択できなかったため、出版年でソートした際タイトルの刊行年次で上書きされて巻号の出版年順に並ばない課題がありました。変更後は「タイトルでまとめる」のトグルをOFFにすることで出版年でソートすることが可能です。

また、検索履歴機能を使ってリリース前の検索履歴を呼び出した場合「タイトルでまとめる」がOFFになった状態の検索結果が呼び出されます。そのためリリースの前後で検索結果の内容は変わりませんが、検索結果の件数や表示される単位が変わることがあります。

一文字の単語が含まれる場合の検索精度改善

一文字の単語(CJK文字の場合に限ります)が検索キーワードに含まれる際の検索精度の改善を行いました。
これまでは「2024年」のように数字と一文字の単語が一体になっている場合に単語の切れ目によっては適切に切り出されず検索のヒット数が多くなってしまう事象がありました。
この事象について、検索インデックスの見直しを行い検索精度の改善を行いました。

APIに関する変更

APIで出力されるデータの単位の変更

OpenURLについてこれまで巻号単位のデータが出力されていましたが、リリースに伴ってタイトルに紐づいた検索結果が返戻されるようになりました。これは画面からの検索に表示を合わせる変更となります。
【例】
変更前:雑誌AのISSNで検索した場合に、雑誌A 1号、雑誌 A2号と別々に表示される。
変更後:ISSNで検索した場合、雑誌Aのタイトルの下に1号、2号がまとめられ、紐づけて表示される。

DC-NDL(RDF)フォーマット仕様の変更(dcterms:tableOfContents)

dcterms:tableOfContents(目次・記事)の出力仕様を変更しました。
RDFとしての用法に誤りがあったため、これを修正しrdf:Descriptionを追加しました。

変更前の出力仕様:

<dcterms:tableOfContents rdf:parseType="Collection">
<dcterms:title>目次情報1</dcterms:title>
<dcterms:title>目次情報2</dcterms:title>
<dcterms:title>目次情報3</dcterms:title>
</dcterms:tableOfContents>

変更後の出力仕様:

<dcterms:tableOfContents rdf:parseType="Collection">
<rdf:Description>
<dcterms:title>目次情報1</dcterms:title>
</rdf:Description>
<rdf:Description>
<dcterms:title>目次情報2</dcterms:title>
</rdf:Description>
<rdf:Description>
<dcterms:title>目次情報3</dcterms:title>
</rdf:Description>
</dcterms:tableOfContents>

DPID”open”の指定範囲の変更

DPID”open”の範囲を、メタデータの二次利用条件CC0、pdmのみに変更しました。
変更前:メタデータの二次利用条件CC0、pdm、CC BY
変更後:メタデータの二次利用条件CC0、pdm
※クレジット表示の必要性を考慮して、対象を見直したものです。

データ全件入替作業の実施

国立国会図書館サーチでは、次の期間でデータ全件入替作業を実施しました。
■3月30日(土)~31日(日)

全件入替に伴い、国立国会図書館サーチ がAPI(OAI-PMH)から提供している
データの更新日(datestamp)が「2024-03-31T15:00:00Z」 に更新されます。
datestamp「2024-03-31T15:00:00Z」を 出力範囲に含むリクエストに対しては、
比較的大量のレコードが出力されますのでご注意ください。

次節「2024年4月1日のリリースに伴うデータプロバイダ別変更内容」にて今回の全件入替作業に伴い、出力データに生じる変更点を記載しています。これらの変更点を取り込む必要がなければ、datestamp「2024-03-31T15:00:00Z」のメタデータを収集いただく必要はございません。収集スキップなど適宜ご対応をご検討いただければ幸いです。

また、OAI-PMHの全件ファイル提供についてでは全件ファイルの取得について案内しています。全件が必要な場合参考にしていただければ幸いです。

2024年4月1日の全件入替作業に伴うデータ変更点

2024年4月1日の全件入替作業に伴うデータ変更点
リポジトリ番号データプロバイダデータプロバイダID変更内容
R000000004国立国会図書館雑誌記事索引zassaku(1)書誌ID(rdfs:seeAlso)のURI形式の出力追加(2)
R000000025学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)irdb資料形態「デジタル」の判定条件修正
R100000002国立国会図書館蔵書iss-ndl-opac(3)書誌ID(rdfs:seeAlso)のURI形式の出力追加(4)、フィールド末尾の「.」について出力条件を見直し、タイトル(dc:title、dcndl:alternative)から関連情報や並列タイトルを抽出する条件の見直し、内容細目(dcndl:partInformation)のうち、連結された値を区切る条件の一部見直し、setISBN(rdfs:seeAls、dcterms:identifier)のうち、ISBNからセットISBNを抽出する条件の一部見直し
R100000039国立国会図書館デジタルコレクションndl-dl資料種別(dcndl:materialType)が付与されていなかった資料群(映像資料・視覚障害者向け資料・博士論文)への出力条件追加、目次が重複排除により格納されていなかったケースの修正、DPID"ARrekion"が正しく付与されていなかった点の修正、一部DPIDの追加(変更点はインタフェース仕様書付録2参照)
R100000049障害者用資料総合目録tenroku書誌ID(rdfs:seeAlso)のURI形式の出力追加(5)、提供元書誌詳細画面URL(rdfs:seeAlso)についてNDLサーチからみなサーチのURLへ変更(6)
R100000073視覚障害者等用デジタル資料ndl-dl-daisy提供元書誌詳細画面URL(rdfs:seeAlso)についてNDLサーチからみなサーチのURLへ変更(7)、DPID"ndl-dl-open"が誤って付与されていたため修正
R100000136CiNii Researchciniir資料種別「雑誌」「新聞」の判定条件および巻次の格納条件修正、CiNii Researchを経由して連携しているデータベース単位でのDPIDの設定追加
  1. ^
    zassak-onlineを含みます。
  2. ^
    出力変更は3月9日に実施しました。今回の入替作業でも対象となる全件が更新されているため、3月31日の日付でも当該変更の情報を取得できます。
  3. ^
    iss-ndl-opac-bib、iss-ndl-opac-national、iss-ndl-opac-inprocessを含みます。
  4. ^
    注2に同じ
  5. ^
    注2に同じ
  6. ^
    注2に同じ
  7. ^
    注2に同じ