連携事業について(連携計画)
1. 連携拡張について
国立国会図書館サーチでは、「国立国会図書館サーチ連携拡張に係る実施計画2021-2025」を公開し、メタデータ集約・提供のための連携拡張を進めています。
国立国会図書館サーチの連携の目的は次のとおりです。
- 図書館領域(書籍等分野)のアグリゲータとして、関係機関との連携の推進、多様なコンテンツのメタデータの統合的検索機能の提供の実現、メタデータの標準化・オープンライセンス化等の促進を図ります。
- 図書館領域のメタデータ提供プラットフォームとして、メタデータを集約し、API等により広く流通させることで、コンテンツの可視性を高め、その利用を促進します。
連携の実現イメージは次の図の通りです。
本計画による連携拡張を進めることで、連携対象機関の方々にとっても、連携対象機関・システム(データプロバイダ)の所有するコンテンツの可視性が高まり、利用が促進されるなどのメリットをもたらすと考えています。
国立国会図書館サーチは、API利用者を始めとする利用者の方々及び連携対象機関の方々とともに、今後ますます発展することを目指します。
2. 連携拡張実施計画について
国立国会図書館サーチは、「『知』のアクセスポイント」として2012年1月に公開され、2015年3月に各種機関との着実な連携を進めることを目的に、「国立国会図書館サーチ 連携拡張に係る実施計画」を策定しました。2019年2月には、ジャパンサーチが試験公開(2020年8月に正式公開)されたことを受け、NDLサーチの役割を我が国における図書館領域(書籍等分野)のアグリゲータと再定義し、「国立国会図書館サーチ連携拡張に係る実施計画(2019改訂版)」を策定しました。
今回、「国立国会図書館ビジョン2021-2025 -国立国会図書館のデジタルシフト-」の策定に合わせて、2019改訂版が示したNDLサーチの役割を踏襲しつつ、2021年度から2025年度の5年間を対象期間とし、「国立国会図書館サーチ連携拡張に係る実施計画2021-2025」を新たに策定しています。
本計画では、連携の目的に沿って次のような実施事項を定めています。
- 連携対象
国内外の図書館等が扱う情報資源を連携対象とします。 - 連携方針
コンテンツの内容等による連携対象の選択に加え、メタデータの二次利用条件の明示が可能なシステムとの連携を、方針の一つに掲げています。
また、連携手段について、APIによる連携のみならず、データの更新頻度が低いシステムについては、ファイル連携にも対応します。 - 連携拡張に係る実施事項
公共図書館、大学図書館のデジタルアーカイブについて、網羅性を志向します。また、新たに専門図書館の項を追加しています。
公共図書館の蔵書目録については、和図書以外の検索・提供可能な書誌データの充実を図ること、将来的に市町村立図書館の目録も検索対象とすることを視野に入れ、都道府県域総合目録等との連携を検討していきます。 - 既連携システムに係る実施事項
既存の連携システムについて、リプレースやデータ更新等に対応し、有効なリンクの維持、データ鮮度の維持、利用条件や識別子などのメタデータ項目の拡充等、連携の質を維持・向上するための対応を行っていきます。 - データ提供に係る実施事項
収集したメタデータを、API等によりユーザに提供し、その利活用を促進していきます。
また、これらのメタデータの一部をジャパンサーチと連携させて、「書籍等分野のつなぎ役」の役割を果たします。
※ジャパンサーチへのデータ提供については、「ジャパンサーチへのデータ提供」をご参照ください。 - 協力推進に係る実施事項
国内外の情報資源に関する積極的な情報収集と、連携機関やAPIユーザとの人的・組織的ネットワークの構築を進めます。
3. 国立国会図書館サーチ連携拡張に係る実施計画
- 国立国会図書館サーチ連携拡張に係る実施計画(2021-2025版)(PDF;509KB)
- (別紙)国立国会図書館サーチの連携イメージ(PDF;711KB)
(参考)過去の実施計画