売立目録を探す

書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。

1. 売立目録(うりたてもくろく)とは

個人や名家の所蔵品などを、決まった期日中に売る売立会(うりたてかい)のため、事前に配布される冊子目録のことを、売立目録(入札目録、売立入札目録)と呼びます。おもに書画骨董など美術作品の図版、品目名、形態などが記載されており、入札額や落札額は記載されていません。一般に流通する出版物ではないため、書誌事項(タイトル、出版年など)を欠いている場合が多くあります。

2. 売立会について調べる

  • 『美術商の百年 : 東京美術倶楽部百年史』(東京美術倶楽部 2006 【K251-H31】)
    1903(明治36)年から1943(昭和18)年までの東京・大阪・京都・名古屋・金沢の各美術倶楽部(美術商の協同組合)の入札売立会、1951(昭和26)年以降の主要な入札売立会について、作者・作品名・落札価格・主催者を収録しています。作者名索引、作品名索引、入札売立名称索引があります。作品名の後に【図】とあれば図版も掲載しています。
  • 東美研究所 編『東京美術市場史』(東京美術倶楽部 1979 【K251-32】)
    1911(明治44)年から1977(昭和52)年までに東京美術倶楽部で行われた約850の入札会のうち、基準価格以上の約20,000件を開催年月日順に収録しています。一部の作品は図版も掲載しています。作者、品目、高値作品、入札会名索引があります。
  • 都守 淳夫 編著『売立目録の書誌と全国所在一覧』(勉誠出版 2001 【K1-G13】)
    売立会の開催年月日順に、入札会名、入札年月日、会場名、主催者(札元)名、図版の有無などを収録しています。

3. 売立目録を探す

  • 『美術商の百年 : 東京美術倶楽部百年史』(東京美術倶楽部 2006 【K251-H31】)
    1903(明治36)年から1943(昭和18)年までの東京・大阪・京都・名古屋・金沢の各美術倶楽部の入札売立会の情報と売立目録のおもな所蔵機関を収録しています。
  • 都守 淳夫 編著『売立目録の書誌と全国所在一覧』(勉誠出版 2001 【K1-G13】)
    「第1章 全国売立目録の分類目次」では、誰の(「実家名」、「某家名」)、または何についての(「物件名や展観名」)売立かという観点から、売立目録の存在を確認できます。「第3章 全国売立目録の所在情報」では、売立目録を開催年月日順に排列しており、所蔵機関を確認できます。
  • 美術図書館横断検索外部サイト (美術図書館連絡会)
    国立西洋美術館、東京国立博物館など美術図書館連絡会に加盟している美術館・博物館の所蔵資料を横断検索できます。入札会名、会場名などで検索できます。資料
  • 石渡裕子「国立国会図書館所蔵戦前期美術展覧会関係資料目録」(『参考書誌研究』第50号 1999年2月 pp.2-258 【Z21-291】)(国立国会図書館デジタルコレクション
    売立目録も採録しています。排列は開催年月順(開催年不明は末尾)、会名索引があり、目録の同定に使用した典拠文献一覧を掲載しています。
  • 売立目録外部サイト(東京文化財研究所)
    東京文化財研究所が所蔵する2,532冊の売立目録について、開催地、入札会名、開催年から検索できます。同研究所資料閲覧室の売立目録デジタルアーカイブで目録本文を閲覧できます。
  • 売立目録作品情報外部サイト(東京文化財研究所)
    東京文化財研究所が所蔵する売立目録のうち、戦前期発行の2,328件に掲載されている約337,000件の作品情報をテキストデータ化したものです。作者名、作品名、入札会名、家名、会場名などから検索できます。同研究所資料閲覧室の売立目録デジタルアーカイブで目録本文を閲覧できます。
  • 東京国立博物館資料館 図書検索外部サイト
    所蔵する売立目録約1400冊について、名称から検索できます。また、詳細検索画面の請求記号欄にU*と入力して検索することで一覧することが可能です。

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