このページでは、明治・大正時代に東日本（関東地方以外）で発行されていた主な新聞を、北海道、東北、北陸、中部の各地方ごとに分類し、創刊年の早い順に、当館の所蔵状況、請求記号、参考文献を紹介しています。
【】内は当館請求記号です。

「縮刷版・復刻版」または「マイクロフィルム」がある場合、特別な理由がない限り、原紙の利用はご遠慮いただいています。
明治・大正時代の日本の新聞の場合、ほとんどの新聞が、「縮刷版・復刻版」または「マイクロフィルム」でのご利用をお願いしています。

なお、古い年代の新聞の場合、全体的に欠号・欠ページが多くあります。
所蔵期間内であっても、お探しの期間や日付の所蔵がないことがありますので、表の請求記号欄の請求記号をクリックし、国立国会図書館サーチで所蔵状況をご確認ください。

＜参考＞明治・大正時代の新聞を調べるには、以下の参考図書も有用です。

• 『地方別日本新聞史』（日本新聞協会　1956　【070.21-N688t】）
  都道府県（沖縄県は除く）ごとに、明治期から戦後までの間の新聞の歴史（どのような新聞が発行されていたか、どのように普及したかなど）について、簡潔かつ網羅的にまとめられています。
• 『新聞総覧』（日本電報通信社　明治44（1911）年から昭和18（1943）年まで）
  当時1年ごとに発行されていた新聞の総覧です。
  それぞれの年に発行されていた新聞が都道府県または地域別にまとめられているため、ピンポイントでその年（正確にはその前年）に発行されていた新聞を調べることができます。
  そのほか、新聞関係の統計も掲載されています。
• 西田長寿 著『明治時代の新聞と雑誌』（至文堂　1961　【070.21-N748m】）
  明治初期から明治末期までの新聞と雑誌の興隆について、年代・分野ごとに紹介されています。
  新聞については、東京・京阪・地方など各地の状況も紹介されています。

1.北海道

北海タイムス

※　昭和24年10月1日に創刊した北海タイムス【YB-328】とは別の新聞です。

【紙名変遷】
北海新聞（明治20年1月）→北海道毎日新聞（明治20年10月）→《「北門新報」、「北海時事」と合併》北海タイムス（明治34年9月）→《道内の各紙と統合》北海道新聞（昭和17年11月）→《継続中》

【参考文献】

• 『新聞と写真に見る北海道昭和史 : 1926-1989』（北海道新聞社　1989.1　【GC5-E22】）
• 『北の大地とともに = A history of the Hokkaido shimbun : 北海道新聞70年史 : 1942-2012』（北海道新聞社　2013.1　【DH22-L20】）

函館新聞（函館毎日新聞）

【紙名変遷】
函館新聞（明治11年1月7日）→函館毎日新聞（明治31年5月22日）→《終刊》（昭和12年9月）

函館新聞（函館日日新聞）

【紙名変遷】
北のめざまし（明27年1月）→函館日日新聞（明治31年7月）→函館新聞（明治45年6月）→《「函館日日新聞」、「函館タイムス」と合併》新函館（昭和16年2月）→《道内の各紙と統合》北海道新聞（昭和17年11月）→《継続中》

小樽新聞

【紙名変遷】
北海民灯（明治26年5月8日）→小樽新聞（明治27年11月12日）→《道内の各紙と統合》北海道新聞（昭和17年11月1日）→《継続中》

【参考文献】

• 河野本道 編著『アイヌ史新聞年表. 『小樽新聞』(明治期)編』（國學院短期大学:コミュニティカレッジセンター　2004.3　【G3-H2】）
• 河野本道 編『アイヌ史新聞年表. 『小樽新聞』(大正期 1)編』（國學院短期大学:コミュニティカレッジセンター　2006.3　【G3-H3】）
• 河野本道 編『アイヌ史新聞年表. 『小樽新聞』(大正期 2・昭和期 1)編』（國學院短期大学:コミュニティカレッジセンター　2008.3　【G3-J1】）
• 河野本道 編『アイヌ史新聞年表. 『小樽新聞』(昭和期 2)編』（國學院短期大学:コミュニティカレッジセンター　2009.3　【G3-J2】）

2.東北

奥羽日日新聞（おううにちにちしんぶん）　

【紙名変遷】
東北新聞（明治6年4月）→仙台新聞（明治10年1月）→仙台日日新聞（明治11年1月）→陸羽日日新聞（明治13年6月）→奥羽日日新聞（明治16年1月5日）→奥羽新聞（明治36年1月1日）→《終刊？》明治37年

岩手日報

【紙名変遷】
岩手新聞誌（明治9年7月21日）→日進新聞（明治9年8月11日）→岩手新聞（明治17年5月23日）→岩手日日新聞（明治19年9月17日）→岩手公報（明治23年9月2日）→《「盛岡日報」と合併》岩手日報（明治30年4月1日）→《「新岩手日報」が岩手日報従業員組合により創刊分離。「岩手日報」はまもなく終刊》（昭和13年1月1日）→《復題》岩手日報（昭26年9月8日）→《継続中》

【参考文献】

• 『岩手日報年表』（岩手日報社　1986.7　【UC171-E7】）
• 『岩手日報百十年史』（岩手日報社　1988.3　 【UC171-E12】）

山形新聞

【紙名変遷】
山形新聞（明治9年9月1日）→《再刊》山形新聞（明治11年11月）→出羽新聞（明治17年2月）→《「山形新報」と合併》山形新聞（明治22年6月）→山形大同新聞（明治23年6月）→山形自由新聞（明治24年7月）→《復題》山形新聞（明治36年7月15日）→《継続中》

【参考文献】

• 川崎浩良 著『山形県新聞史話 : 県政党の略史』（山形新聞社　1949.10　【070.2125-G69y】）

酒田新聞

【紙名変遷】
酒田商業新聞（明治20年）→酒田新聞（明治25年）→《終刊》（昭和15年12月26日？）

【参考文献】

• 川崎浩良 著『山形県新聞史話 : 県政党の略史』（山形新聞社　1949.10　【070.2125-G69y】）

東奥日報（とうおうにっぽう）

【紙名変遷】
東奥日報（明治21年12月）→《「夕刊東奥日報」を合併》（昭和27年7月）→《継続中》

【参考文献】

• 伊藤徳一 著『東奥日報と明治時代』（東奥日報社　1958　【070.67-I855t】）
• 伊藤徳一 編『東奥日報と大正時代』（東奥日報社　1966　【070.67-I855t2】）
• 『東奥日報と昭和時代. 前期』（東奥日報社　1979.3　【UC171-48】）
• 『新聞販売通史 : 東奥日報と百年間』（福士力　1986.8　【UC171-E2】）
• 『東奥日報百年史』（東奥日報社　1988.8　【UC171-E16】）

秋田魁新報

【紙名変遷】
遐迩新聞（明治7年2月2日）→秋田遐迩新聞（明治11年9月4日）→秋田日報（明治15年1月26日）→秋田・改進新聞（明治17年7月）→秋田魁新報（明治22年2月15日）→《「夕刊秋田」を吸収合併》（昭和28年）

【参考文献】

• 『秋田県新聞史』（秋田魁新報社　1954　【070.21-A368a】）
• 『秋田魁新報百二十年史』（秋田魁新報社　1995.2　【UC171-G1】）
• 『秋田魁新報社史 資料編 1 (1995年-2004年)』（秋田魁新報社　2005.2　【DH22-L1582】）

山形日報

【紙名変遷】
山形日報（明治23年6月）→日刊山形（大正9年9月）

【参考文献】

• 川崎浩良 著『山形県新聞史話 : 県政党の略史』（山形新聞社　1949.10　【070.2125-G69y】）

河北新報（かほくしんぽう）

【紙名変遷】
東北日報（明治25年2月15日）→河北新報（明治30年1月17日）→《「夕刊河北」合併》（昭和26年10月）→《継続中》

【参考文献】

• 『あの日あの時 : 河北新報紙齢四万号記念』（河北新報社　2008.1　【GB411-J8】）
• 『河北新報の百年』（河北新報社　1997.9　【UC171-G17】）
• 『河北新報の百二十年』（河北新報社　2017.7　【DH22-L1606】）

福島民報

【紙名変遷】
福島民報（明治25年8月1日）→《「福島民友新聞」と合同、題号は「福島民報」となる》（昭和15年12月31日）→《継続中》※「福島民友」は昭和21年2月20日に復刊

【参考文献】

• 『福島民報120年史 : ふくしまは負けない明日へ : 1892→2012』（福島民報社　2014.3　【YU9-L235】）
• 『福島民報百年史 : 伝えて、新世紀 1892-1992』（福島民報社　1992.9　【UC171-E45】）

福島民友

【紙名変遷】
福島実業新聞（明治28年5月20日）→東北実業新聞（明治29年1月）→福島日報（明治29年6月16日）→東北民（明治32年1月15日）→福島民友新聞（明治32年11月25日）→《社内の内紛を経て改革派が分離し「福島毎日新聞」（大正15年11月18日）を創刊》→《「福島毎日新聞」と統合》（昭和6年2月1日）→《「福島民報」と合同、題号は「福島民報」となる》（昭和15年11月）→《「福島民友新聞」復刊》（昭和21年2月20日）→《福島・宮城両県での発行を開始》民友新聞・福島／宮城（昭和36年5月25日）→福島民友（昭和45年4月1日）《継続中》

【参考文献】

• 『福島民友新聞百年史』（福島民友新聞社　1995.5　【DH22-L1634】）
• 町田久次 著『ふくしま新聞史読本 : なぜ福島県には2つの地方紙があるのか』（歴史春秋出版　2018.11　【UC191-L20】）

会津日報（あいづにっぽう）

※大正10年6月に創刊した会津日報【YB-426】とは別の新聞です。

【紙名変遷】
会津日報（明治38年5月24日）→《終刊》（大正7年9月29日）

3.北陸

新潟新聞

【紙名変遷】
新潟新聞（明治10年4月7日）→《「東北日報」と合併》（大正3年11月24日）→日刊新潟（大正5年7月25日）→新潟日報（大正5年11月16日）→新潟朝日新聞（大正8年1月1日）→《廃刊》（年代不詳）

【参考文献】

• 新潟日報社史編集委員会 編『新潟日報二十五年史』（新潟日報社　1967　【070.67-N693n】）

東北日報

【紙名変遷】
ありあけ新聞（明治20年10月）→東北日報（明治21年9月）→新潟東北日報（明治41年4月1日）→東北日報（大正3年11月1日）→《「新潟新聞」と合併》（大正3年11月24日）→日刊新潟（大正5年7月25日）→新潟日報（大正5年11月16日）→新潟朝日新聞（大正8年1月1日）→《廃刊》（年代不詳）

北国新聞（ほっこくしんぶん）

【紙名変遷】
北國新聞（明治26年8月5日）→《「北陸毎日新聞」と合併》北國毎日新聞（昭和15年7月1日）→《復題》北國新聞（昭和25年）→《「夕刊北国新聞」と合併》（昭和26年9月1日）→《「新夕刊」と合併》（昭和27年7月1日）→《継続中》

【参考文献】

• 橋本哲哉,本康宏史 監修『北國新聞に見るふるさと110年. 上巻(1893-1959)』（北國新聞社　2003.8　【GC94-H15】）
• 橋本哲哉,本康宏史 監修『北國新聞に見るふるさと110年. 下巻(1960-2003)』（北國新聞社　2003.8　【GC94-H16】）

佐渡新聞

【紙名変遷】
佐渡新聞（明治30年9月3日）→《終刊》（昭和15年）

佐渡毎日新聞

【紙名変遷】
佐渡毎日新聞（明治35年6月）→《終刊》（昭和15年）

4.中部

山梨日日新聞

【紙名変遷】
峡中新聞（明治5年7月）→甲府新聞（明治6年4月）→甲府日日新聞（明治9年2月）※以後日刊→山梨日日新聞（明治14年1月4日）→《「峡中日報」と合併》（明治15年10月1日）→《「山梨民報」と合併》（昭和15年11月5日）→《「山梨毎日新聞」と合併》（昭和16年2月）→《継続中》

【参考文献】

• 『山梨日日新聞九十年小史』（山梨日日新聞社　1963　【070.67-Y394y】）
• 『山梨日日新聞百年史』（山梨日日新聞社　1972　【UC171-17】）
• 『山梨の20世紀 : 山梨日日新聞記事で見る100年』（山梨日日新聞社　2000.8　【GC113-H33】）

信濃毎日新聞

【紙名変遷】
長野新報（明治6年7月5日）→長野毎週新聞（明治7年1月27日）→長野新聞（明治9年5月10日）→長野日日新聞（明治13年1月6日）→信濃日報（明治13年8月30日）→信濃毎日新聞（明治14年6月7日）→《「信濃毎日新報」と合併》（明治14年7月23日）→《「信州日日新聞」と合併》（昭和17年5月）→《「夕刊信毎」と合併》（昭和27年11月）→《継続中》

【参考文献】

• 『百年のあゆみー信濃毎日新聞』（信濃毎日新聞　1973　【UC171-21】）
• 『信濃毎日新聞に見る一一〇年』（信濃毎日新聞社　1983.7-12　【GB411-155】）
• 『百二十年の歩み : この二十年』（信濃毎日新聞　1995.7　【UC171-G7】）

扶桑新聞（ふそうしんぶん）　

【紙名変遷】
扶桑新聞（明治20年5月）→名古屋毎日新聞（大正4年8月）

新愛知

【紙名変遷】
新愛知（明治21年7月1日）→《「名古屋新聞」と合併》中部日本新聞（昭和17年9月）→中日新聞（昭和40年1月）→《継続中》

【参考文献】

• 『新聞記事にみる1891年濃尾地震被害の基礎資料調査 : 新愛知および岐阜日日新聞の記事整理』（中京圏地震動観測連絡会　1994.3　【EG77-E342】）
• 『中日新聞創業百年史』（中日新聞社　1987.8　【UC171-E10】）
• 『中日新聞社の110年』（中日新聞社　1996.12　【UC171-G23】）
• 『中日新聞社の120年』（中日新聞社　2006.9　【UC171-H23】）
• 『中日新聞社の130年』（中日新聞社　2016.9　【DH22-L1248】）

静岡民友新聞

【紙名変遷】
静岡民友新聞（明治24年10月20日）→《「静岡新報」等と合併》（昭和16年12月1日）→《継続中》

【参考文献】

• 『静岡県印刷文化史』（静岡県印刷工業組合　1967　【749.2-Si578s】）

名古屋新聞

• 『日本初期新聞全集』（ぺりかん社　【YP21-80】）※新聞資料室に開架
  ※『名古屋新聞』の収録：33巻?36巻

【紙名変遷】
金城たよ里（明治19年4月）→真金城（明治27年4月21日）→中京新報（明治29年7月7日）→名古屋新聞（明治39年11月3日）→《「新愛知」と合併》中部日本新聞（昭和17年9月1日）→中日新聞（昭和40年1月1日）→《継続中》

【参考文献】

• 『中日新聞創業百年史』（中日新聞社　1987.8　【UC171-E10】）
• 『中日新聞社の110年』（中日新聞社　1996.12　【UC171-G23】）
• 『中日新聞社の120年』（中日新聞社　2006.9　【UC171-H23】）
• 『名古屋新聞社報 [縮刷版]』（竜渓書舎　1991　【Z99-918】）
• 山田公平 編『名古屋新聞・小山松寿関係資料集』（竜渓書舎）

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