小さな秋
歳時記
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、彼岸の頃になると暑さも和らいで過ごしやすくなり、秋の風が心地よく感じ、虫の音があちらこちらから聞こえるようになります。秋の草花が咲き、田畑や野でも実りの季節を迎えます。夜空では空気が澄んで、月の光が眩しく感じられる時期です。
このコラムでは様々な資料に描かれた小さな秋を集めてご紹介します。
秋の風情
暑さから解放された人々は、秋の七草や曼殊沙華等の草木を愛で、虫の音等を聴きながら散策して秋の到来を感じます。また空には、新しい土地へ旅立つ渡り鳥の群れを見ることができます。心地よい秋風の下で、読書の秋を堪能するのもいいでしょう。ここでは秋の風情漂う風景をご紹介します。
秋の草花
秋の実り
秋は実りの季節です。田んぼや畑では実りの時期をむかえ、山には落ち葉の下からキノコが顔をのぞかせます。食欲の秋という言葉どおり、多くの木の実や果物、穀類が収穫され、その味覚を楽しむことができます。
ここでは、実りの秋をご紹介しましょう。
秋の月
秋の夜は空気も澄んで夜空の月が美しい季節です。月の満ち欠けを、上弦の月、十三夜、小望月、十五夜、十六夜、立待月、居待月、寝待月、更待月、下弦の月というように呼び名を変えて愛でました。特に美しい十三夜、十五夜には月見を行いました。月見は、美しい月を鑑賞するとともに、秋の農作物の収穫に感謝する行事でした。ここでは美しく描かれた各地の秋の月を集めてご紹介します。
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歳時記