相撲番付を探す

2023年8月16日更新
人文総合情報室作成

番付（番附）とは、順番、番号、またはそれらを記した表や図のことです。

相撲番付は、相撲の力士、行司、年寄等の地位を示す一覧表です。ここでは主に、江戸時代～明治時代に発行された相撲番付の原資料・デジタル画像の探し方について紹介します。
書誌事項末尾の【　】内は当館請求記号です。

1. 他機関の所蔵を探す

以下は多数の相撲番付が検索でき、デジタル画像を公開している各種機関のウェブサイトを中心に紹介します。

1-1. 各種機関のウェブサイト

相撲番付閲覧システム（立命館大学アート・リサーチセンター「相撲デジタル研究所」）
小島貞二コレクションの相撲番付と立命館大学の所蔵するその他の相撲番付を検索・閲覧できます。
※相撲デジタル研究所の小島貞二コレクション相撲古文献DBでは「相撲起顕」等の番付集を検索できます。
江戸東京博物館デジタルアーカイブス
TOKYOアーカイブ（東京都立図書館）
KOALA（関西大学図書館OPAC）
長澤文庫（長澤規矩也（1902-1980）旧蔵）に含まれる相撲番付約100件が検索できます。画像はありません。
※長澤文庫の相撲番付はCiNii Books、国書データベースでも検索できます。
※「長澤文庫」の詳細は「文庫・コレクション」（関西大学図書館）でご覧ください。
西尾市岩瀬文庫古典籍書誌データベース
相撲番附類の張込帖「三都角力番附」14冊を所蔵しています。目録データで各冊に収録する番付類の詳細が確認可能です。画像はありません。

1-2. 総合目録・横断検索

東京大学史料編纂所データベース>摺物データベース
「項目検索」の画面で形態分類＝番附、内容分類＝相撲を選択して検索すると、当館や刈谷市図書館佐藤コレクション等、各種機関所蔵の番付がヒットします。
- 検索結果事例（1）：文政12年9月7日〔水戸下町材木町角力番附〕国立国会図書館-826-27-36
  ⇒国立国会図書館請求記号【826-27】（＝『楓軒年録（小宮山叢書）』）全53巻の第36巻（第25冊）に収録しています。
- 検索結果事例（2）：嘉永４年２月〔江戸相撲番附〕国立国会図書館-別143-2-10
  ⇒国立国会図書館請求記号【寄別1-4-3】（＝『徒然之友』）の第1冊、10番目に収録しています。
国書データベース（国文学研究資料館）
CiNii Books（国立情報学研究所）

2. 国立国会図書館の所蔵を探す

2-1. 全般

当館が所蔵する近世以前の番付の多くは、番付集や貼交帖（はりまぜちょう）などに収録されていますが、相撲番付の割合は多くありません。また当館所蔵の番付を一覧できる目録や網羅的な検索手段はありません。国立国会図書館サーチでは、番付集や貼交帖のタイトルでの検索はできますが、相撲番付の名前での検索はできません。「1-2.総合目録・横断検索」で紹介した検索事例等を参考に、収録する番付集や貼交帖の資料名で検索し、中身を確認してください。

当館の実験的な検索サービス次世代デジタルタイブラリーで、全文テキストから検索できる場合もあります。

2-2. 相撲番付を多く収録する刊行物

三河屋治右衛門『相撲起顕』10冊（天保9～安政元刊）
当館では以下の3点の資料を所蔵しています。
- 三河屋治右衛門『相撲起顕』初輯（天保9　【841-36】）（国立国会図書館デジタルコレクション）（内容は安永3年4月～天明3年10月）
- 三河屋治右衛門『相撲起顕』初輯（天保13【特1-758】）（国立国会図書館デジタルコレクション）（内容は安永3年4月～寛政12年10月）
- 三河屋治右衛門『相撲起顕』初輯-9輯（天保13-弘化5　【201-66】）（内容は安永3年4月～弘化4年11月）
  当館では第10輯（安政元年刊　内容：弘化5年～嘉永6年）は所蔵していません。
  国書データベースでは東北大狩野文庫、盛岡市中央公民館等が所蔵する『相撲起顕』（著者：三河屋治右衛門　全10冊）のデジタル画像が閲覧できます。
山本義一著『相撲起顕　増補版』（昭和19　【788.1-Y31ウ】）
上記『相撲起顕』の増補版。嘉永7年から慶應4年までの江戸番付28葉の影印の他、元禄・享保時代から昭和17年までの番付（翻刻）を収録しています。
根岸治右エ門編『大相撲明治番附集　巻之1』（大正5　【410-44】）（国立国会図書館デジタルコレクション）
明治元年から明治15年の番付を掲載しています。
『角力新報』（角力新報社　【Z11-2158】）
1号（明30.1）～7号（明30.11）,1巻8号（明31.8）～1巻9号（明31.9）
各号に江戸時代の番付（翻刻）若干、および刊行当時（明治）の番付（翻刻含む）などを掲載しています。