次世代自動車・自動運転車について調べる
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科学技術・経済情報室 作成
次世代自動車・自動運転車について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
ここでは、主に技術や研究開発の動向に関する資料を紹介します。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、巻によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチに資料名を入力し、検索してください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
次世代自動車とは、ハイブリッド自動車(HEV)、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)、燃料電池自動車(FCV)、クリーンディーゼル自動車(CDV)等の総称です。
また、自動運転車とは自動運転システムを搭載した自動運転可能な車両を指しますが、ここで紹介する参考図書には、アクセス・ブレーキ操作やハンドル操作を部分的に操作する運転支援車に関する内容も多く含みます。
これらの新規技術は、深刻化する環境問題(例:CO2や大気汚染物質の削減)や交通問題(例:高齢ドライバーによる交通事故の割合の増加や、交通渋滞の緩和)に対応する自動車として期待されています。
1. 参考図書
- 『Motor fan illustrated Volume 219(モーターファン別冊)』(三栄 2025.1 【Y94-R8390】)
「特集 最新自動車技術事情2024」で、2024年の自動車技術を振り返っています。 - 『次世代自動車における技術革新と部品の変化』(2025年版 総合技研自動車業界研究グループ 2024.12 【DL438-R55】)
自動車と自動車業界(完成車・部品メーカー)に起こる変化に焦点をあてて調査分析を行っています。 - 『日経automotive』(日経BP社 2015- 【Z74-F407】)
最先端技術の仕組みから課題、将来動向まで分析・解説する記事を掲載しています。同誌の注力する分野として産業構造を変えるイノベーション(電動化・自動運転・ビッグデータ連携等)を挙げています。
1-1. 次世代自動車
- 『電動化技術』(朝倉書店 2023.6 【NC23-M830】)
電動車を支える電動化技術の基礎から先端までを解説しています。駆動用モータ、パワーコントロールユニット、二次電池、電動車のシステム制御技術など満遍なく扱っています。 - 『電気自動車のしくみ : 電気自動車のメカニズム、取り巻く環境、未来がわかる! : 最新オールカラー』(ナツメ社 2024.6 【NC23-R35】)
バッテリー式電気自動車(BEV)を中心に、その特徴、しくみ、環境性能などについて解説するほか、電池(鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、全固体電池など)、バッテリー、モーター、充電方法や充電インフラについて、各テーマを見開き1ページで解説しています。 - 『トコトンやさしい電気自動車の本』(第3版 日刊工業新聞社 2021.8 【NC23-M626】)*
EVの電源システムやモータ、モータを動かすパワーコントロールユニット(Power Control Unit:PCU)の仕組みや技術動向などEVに関する約70項目について、各項目を見開き1ページで解説しています。 - 『よくわかる最新全固体電池の基本と仕組み』 (第2版 秀和システム 2024.8 【PA185-R7】)*
EVの駆動用バッテリーとして使用されるリチウムイオン二次電池を全固体電池(全固体型リチウムイオン二次電池)といいます。
全固体電池の原理、構造、長所、短所、安全性などについてわかりやすく解説しています。また、全固体電池車の最新動向、水素燃料電池、その他の次世代電池についても紹介しています。 - 『車載用リチウムイオン電池の開発と市場 2024』(シーエムシー出版 2023.9 【NC23-R55】)
【開発編】で、車載用リチウムイオン電池を取り巻く開発・技術動向について、リユース・リサイクル、国際標準化などテーマごとにまとめています。 - 『きちんと知りたい!電気自動車用パワーユニットの必須知識 : 158点の図とイラストでパワーユニットのしくみの「なぜ?」がわかる! 』(日刊工業新聞社 2021.8 【NC23-M628】)*
電気自動車を走らせるために必要なモーター、バッテリー(電池)、パワーエレクトロニクスなどのパワーユニットに関する技術と問題点について、各項目を見開き1ページで解説しています。
1-2. 自動運転車
- 『トコトンやさしい自動運転の本』(第2版 日刊工業新聞社 2022.8 【NC23-M752】)*
自動運転の基礎知識と現状のほか、電気自動車の制御技術、安全性について、各テーマを見開き1ページで解説しています。 - 『自動運転システムの現状と将来予測』(2024年版 総合技研 2024.2 【DL438-R17】)
自動運転システムの市場予測や関連企業の開発動向などについてまとめています。
2. 関連する特許動向を調べる
- 『特許情報分析 (パテントマップ) から見た自動車部品大手50社「2023年版」に関する技術開発実態分析調査報告書』(パテントテック社 2023.11 【M351-R68】)
自動車部品大手50社に関する出願件数、出願人(共同出願人)、発明者、特許分類などに対し、ランキング、時系列推移、技術分布図などの観点から分析したパテントマップを作成しています。 - 『全固体電池-報告書 1 (特許出願技術動向調査報告書 ; 令和5年度)』(特許庁 2024.3 【YH233-R472】)
- 『全固体電池-報告書 2 (特許出願技術動向調査報告書 ; 令和5年度)』(特許庁 2024.3 【YH233-R473】)
日本・米国・欧州・中国・韓国・カナダ・台湾における全固体電池の研究開発動向について特許出願、論文発表という二つの観点から調査しています。特許庁の「特許出願技術動向調査」のページに「要約版」(PDF file:6,963KB)が掲載されています。 - 『LiDAR (特許出願技術動向調査報告書 ; 令和4年度)』(特許庁 2023.3 【YH233-M5293】)
自動車の高度自動運転システムを実用化するにあたって重要な技術であるLiDAR(Light Detection and Ranging)の市場、政策、特許、研究開発等の最新の動向について調査・分析し、その分析結果に基づき、本テーマにおける国内外の技術発展状況、研究開発状況を含む技術動向を述べています。特許庁の「特許出願技術動向調査」のページに「要約版」(PDF file:5,533KB)が掲載されています。
3. 国立国会図書館サーチで検索するには
ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBALにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。
国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
下記のような分類記号に、キーワードとして「電動」「電池」「パワーユニット」「自動運転」「カーボンニュートラル」などを掛け合わせて検索します。
- 運輸工学 NC21
- 自動車 NC23
件名
「自動車」、「乗用車」、「電気自動車」、「ハイブリッドカー」、「燃料電池車」、「リチウム電池」、「自動運転(自動車)」などが普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「NC21」や「NC23」などで検索すると、自動車工学に関連するほかの普通件名を探すことができます。