データ提供について
国立国会図書館総合目録ネットワーク(ゆにかねっと)では、事業に参加する都道府県立及び政令指定都市立図書館から提供いただいたデータを国立国会図書館サーチに登録することにより、参加館同士の相互貸借等の機能を実現しています。
データ提供の概要
国立国会図書館サーチへのデータの提供方法はOAI-PMH連携とSFTP連携の2種類あり、データ提供館にはいずれかを選択いただきます。OAI-PMH連携は平成24年度から対応可能となった連携方式で、国立国会図書館ではOAI-PMH連携によるデータ提供を推奨しています。
データ提供の流れ
サンプルデータの検証
1,000件程度のサンプルデータを抽出し、指定のフォーマットに変換して事務局へ送付いただき、データの内容に問題がないか検証を行います。検証結果に問題があった場合、問題点を修正していただいた上で、再度サンプルデータをお送りいただきます(サンプルデータの検証結果に問題がなくなるまで、検証を繰り返します)。
データの削除
データの入替えの場合、国立国会図書館サーチに登録済みのデータを一旦全て削除します。削除作業は事前にデータ提供館と調整を行った上で、国立国会図書館が実施します。
データの入替えとは、対象となるデータ提供館のデータを国立国会図書館サーチから一旦全て削除し、新たに全件を登録することです。例えば、データ提供館の図書館システムの変更に際して、書誌データに一意に割り当てられている番号体系が変わる場合、全件データの入替えを行う必要があります。
全件データの登録
サンプルデータの検証結果に問題がなければ、全件の書誌データを提供いただき、データの検証を実施します。検証結果に問題がない場合、事前にデータ提供館と調整を行った上で、国立国会図書館サーチへ登録します。登録されたデータは、書誌同定処理を経て、基本書誌あるいは所蔵情報として国立国会図書館サーチの検索結果で表示されるようになります。
データが登録されると、システムを通じた相互貸借依頼の対象となりますので、依頼の受付可否などの参加館情報が正しく設定されているかご確認ください。
差分更新データの登録
全件データの登録後、初回の差分更新データの提供時にデータの検証を実施します。検証結果に問題がない場合、差分更新データの登録を行い、通常運用を開始します。
通常運用
定期的に差分更新データの登録を行います。
国立国会図書館サーチへの登録処理が完了すると、結果を通知するメールが送信されます。
メール本文に記載される書誌メタデータ登録日は、データ提供が行われた日付ではなく、国立国会図書館サーチにデータが登録された日付です。登録結果通知メールの宛先の変更を希望する場合は事務局までお知らせください。
連携方式
OAI-PMH連携
メタデータの形式
提供いただくメタデータの形式は「DC-NDL(RDF)」です。詳しい仕様については、「DC-NDL(RDF) フォーマット仕様」のページをご確認ください。
メリット
以下のようなメリットがあることから、国立国会図書館ではOAI-PMH連携によるデータ提供を推奨しています。
- 連携開始後のデータをご提供いただく際に作業は必要ありません。
- OAI-PMHは、国立国会図書館サーチ側から自動的にデータを収集できる仕組みです。開発時に連携のテスト等を行った以降は、データ提供館側での作業は不要です。
- データ更新の頻度があがります。
- OAI-PMH連携では、国立国会図書館サーチ側から自動的にデータを収集できるため、定期的な更新を実施できます。
- 書誌詳細画面への直接遷移を実現できます。
- DC-NDL(RDF)では、書誌詳細画面への遷移URLを格納するための項目があります。総合目録共通フォーマットでは、各図書館OPACのトップページに遷移していましたが、DC-NDL(RDF)にURLを格納していただくことにより、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面から、各図書館OPACの書誌詳細画面への直接遷移を実現できます。
参考資料
OAI-PMHの概要と実装時の注意点をまとめた資料や、連携に関する技術的な要件についてのガイドラインなどの参考資料は、「連携についての参考資料」のページに掲載しています。
OAI-PMH連携の開始・切替え
OAI-PMH連携の開始又は切替えを希望される場合は事務局までご相談ください。
SFTP連携
メタデータの形式
提供いただくメタデータの形式は、「DC-NDL(RDF)」又は「総合目録共通フォーマット」です。総合目録共通フォーマットの詳しい仕様については、以下の文書をご確認ください。
国立国会図書館サーチではメタデータをDC-NDL(RDF)フォーマットで保持しており、データを総合目録共通フォーマットで提供いただいた場合、国立国会図書館サーチでデータを DC-NDL(RDF) フォーマットに自動的に変換した上でデータベースに登録しています。
DC-NDL(RDF) フォーマットへの変換条件については、「ゆにかねっと(総合目録共通フォーマット)→DC-NDL(RDF)マッピング表ver.1.03 20170322修正版(PDF: 363KB)」をご確認ください。