歌舞伎について調べる
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人文総合情報室 作成
歌舞伎について調べるためのツールを紹介します。
芝居番付の探し方については、リサーチ・ナビ「芝居番付を探す」を参照してください。
1. 基礎知識・事典類
1-1. ウェブサイト
- 歌舞伎への誘い(日本芸術文化振興会)
歌舞伎に関する基本情報のほか、歌舞伎を実際に観に行くときのポイントをまとめた「舞台への誘い」などのページがあります。 - 文化デジタルライブラリー>舞台芸術教材で学ぶ(日本芸術文化振興会)
「はじめての歌舞伎」、「歌舞伎事典」、「鶴屋南北」、「黙阿弥」、「歌舞伎舞踊」といったコンテンツがあります。 - 歌舞伎 on the web
「歌舞伎演目案内」、「歌舞伎用語案内」、「歌舞伎俳優名鑑」、「歌舞伎公演データベース」などのコンテンツがあります。 - 歌舞伎美人(松竹株式会社)
歌舞伎の公演情報(松竹株式会社による公演)やニュース配信に加え、歌舞伎の楽しみ方に関する情報を発信しているサイトです。また、公演チラシアーカイブでは、同サイトに掲載された2006年10月以降の公演チラシを閲覧することができます。
1-2. 図書
- 富澤慶秀, 藤田洋監修ほか『最新歌舞伎大事典』(柏書房 2012 【KD2-J85】)
歌舞伎に関する約2,500の項目を、7つのテーマ(劇場・舞台・興行用語、扮装(衣装・化粧・かつら)、演技・演出・役柄、音楽・舞踊、歴史・史料・劇場名、人名、作品)に分類し、それぞれ50音順に排列して解説しています。巻末に索引があります。 - 服部幸雄, 富田鉄之助, 廣末保編『歌舞伎事典』(新版 平凡社 2011 【KD2-J57】)
歌舞伎に関する約1,400の項目を、50音順に排列して解説しています。巻末に索引があります。
ジャパンナレッジLib(当館契約データベース)でも利用することができます。 - 藤田洋編『歌舞伎ハンドブック』(第3版 三省堂 2006 【KD481-H93】)
歌舞伎の歴史や基本用語、主要演目のあらすじなど、歌舞伎の鑑賞に役立つ基礎知識がまとめられています。巻末に索引があります。 - 早稲田大学演劇博物館編『演劇百科大事典』全6冊(平凡社 1960-1962 【770.33-E742-W】)
古今東西の演劇に関する事項を広く集めて解説した事典で、日本の演劇に特に重点を置いています。第6巻に、索引(五十音順索引、難訓索引、外国語索引)があります。
2.歌舞伎に関する図書・雑誌記事を探す
歌舞伎に関する図書や雑誌記事を探す方法を紹介します。
以下で紹介する方法のほか、リサーチ・ナビ「演劇・映画に関する文献を探すには(主題書誌)」>2-2.古典演劇芸能 や「日本文学に関する文献を探すには(主題書誌)」で紹介している資料・ウェブサイトで探すことができます。
2-1. 国立国会図書館サーチで図書を探す
国立国会図書館サーチの絞り込み条件を開き、追加した件名欄に「歌舞伎」と入力します。テーマを絞り込みたい場合は、キーワード欄やタイトル欄に、探している内容に関する適宜のキーワードを追加して再検索します。
ノイズが多い場合は、日本十進分類法(NDC)や国立国会図書館分類表(NDLC)を国立国会図書館サーチの分類欄に入力して検索することで絞り込むことができます。
なお、歌舞伎に関する主なNDCとNDLCの分類記号は下記のとおりです。
NDC
- 774(歌舞伎)
- 774.2(歌舞伎史)
- 774.3(演出.演技.役柄)
- 774.4(正本.ト書.書抜.番付)
- 774.5(劇場.舞台装置.看板)
- 774.6(道具)
- 774.7(下座.囃子方)
- 774.8(歌舞伎の監修と年中行事)
- 774.9(所作事)
- 912.4(浄瑠璃脚本:近松門左衛門,紀海音)
- 912.5(歌舞伎脚本:鶴屋南北,河竹黙阿弥)
NDLC
- KD22(芸能一般 日本)
- KD367(日本舞踊)
- KD481(歌舞伎)
- KD484(歌舞伎 歌舞伎史)
- KD487(歌舞伎 歌舞伎俳優)
- KD492(歌舞伎 演出・扮装・道具・効果)
- KG288(歌舞伎 作品集など)
2-2. ブックリストから探す
- 服部幸雄, 富田鉄之助, 廣末保編『歌舞伎事典』(新版 平凡社 2011 【KD2-J57】)
「参考文献一覧」(pp. 507-533)があります。
ジャパンナレッジLib(当館契約データベース)でも利用することができます。 - 藤田洋編『歌舞伎ハンドブック』(第3版 三省堂 2006 【KD481-H93】)
「歌舞伎関係書一覧」(pp. 295-298)があります。 - 日外アソシエーツ編『読書案内伝統芸能を知る本』(日外アソシエーツ 2000 【KD1-G31】)
日本の伝統芸能について参考となる図書を収録しています。歌舞伎に関する参考図書も含まれます。 - 歌舞伎参考資料
国立劇場主催の歌舞伎鑑賞教室公演の際に刊行される『国立劇場上演資料集』に付属する資料です。例えば、令和8(2026)年6月の当該資料では、平成30年以降に刊行された歌舞伎関係の入門書・研究書がリストアップされています。
『国立劇場上演資料集』は、国立劇場主催の歌舞伎・文楽公演の上演演目について、上演年表や記事、参考文献一覧等を掲載した資料です。令和3(2021)年3月以降はすべてweb版での公開となりました。文化デジタルライブラリー内「上演資料集」(日本芸術文化振興会)>上演資料集【歌舞伎】のページで公開されています。
2-3. 歌舞伎関係の記事や劇評が載っている雑誌
以下で紹介する雑誌のほか、演劇関係の雑誌に歌舞伎に関する記事が掲載されていることがあります。
- 『歌舞伎 : 研究と批評 :歌舞伎学会誌』(歌舞伎学会 【Z11-1960】)
歌舞伎学会が発行する学会誌です。歌舞伎や文楽に関する研究論文や座談会記事、学会報告に加えて、劇評、関係者(役者や研究者)の追悼記事などもあります。 - 『演劇界』(演劇出版社 月刊 【Z11-81】)
2022年まで刊行されていた、歌舞伎専門の月刊誌です。
不定期でさまざまなテーマの別冊や臨時増刊号も刊行されていました。松竹大谷図書館の資料検索ページ>『演劇界』の雑誌タイトル詳細画面から、別冊や臨時増刊号の名称(特集名など)を調べることができます。 - 『テアトロ :総合演劇雑誌』(カモミール社 月刊 【Z11-278】)
現代演劇の月刊誌ですが、歌舞伎の劇評も掲載されています。
3. 歌舞伎の演目について調べる(概要・脚本など)
3-1. 概要やあらすじを調べる
比較的有名な演目であれば、1.で紹介しているウェブサイトや参考図書に作品の概要やあらすじが載っている場合が多いです。
そのほか、以下の資料も参考になります。
- 渡辺保[著]『歌舞伎手帖』(角川学芸出版 2012 【KD2-J86】)
現在上演されている演目を中心に、310演目についてそのあらすじやみどころ等、概要を紹介しています。 - 松竹株式会社監修『歌舞伎名演目』全3巻(美術出版社 2018-2019)
人気の演目について、あらすじ、みどころ、登場人物などを写真とともに日英併記で紹介しています。時代物(【KD481-M7】)、世話物(【KD481-M9】)、舞踊(【KD481-M14】)の3巻から構成されています。
3-2. 脚本
歌舞伎の上演台本は、基本的に当館では所蔵していません。当館では、主に出版物として刊行された脚本集などを所蔵しているほか、例外的に、国立劇場の歌舞伎公演台本も所蔵しています。
ここでは、当館でも所蔵している脚本集などの調べ方を中心に紹介します。
3-2-1. 演目名から探す
- 国立国会図書館サーチ
絞り込み条件を開き、項目追加をクリックして追加したNDC欄に「912.5」(歌舞伎脚本)と入力します。その上で、キーワード欄に演目名や通称を入力して検索します。 - 河竹登志夫監修ほか『歌舞伎登場人物事典』(白水社 2006 【KD2-H51】)
「作品所収一覧」(pp.95-128(後ろから数えたページ付))に、『歌舞伎登場人物事典』で紹介している作品について、歌舞伎の戯曲や義太夫狂言の原作などの所収情報が記されています。 - 文化デジタルライブラリー>収蔵資料を見る>上演資料集
国立劇場作成の「上演資料集」には、上演演目について、上演年表や記事、参考文献一覧等が掲載されています。「参考資料」欄の「歌舞伎脚本」から、その演目の歌舞伎脚本がどの資料に掲載されているかを調べることができます。
3-2-2. 主な全集、脚本集
- 『歌舞伎オン・ステージ』全25巻(白水社 1985-2008)
- 『名作歌舞伎全集』全25巻(東京創元社 1968-1973 【912.5-M448】)
- 『歌舞伎名作選』全15巻(東京創元社 1953-1957 【912.5-To388k-Y】)
- 『日本戯曲全集 歌舞伎篇』全50巻(春陽堂 1928-1933 【912.5-N684-A】)
- 『鶴屋南北全集』全12巻(三一書房 1971-1974 【KG288-2】)
- 『黙阿弥名作選』全5巻(創元社 1952-1953 【912.5-Ka9525m2-K】)
4. 音源や映像を探す
- 国立国会図書館サーチ
絞り込み条件を開き、以下の欄に入力して検索します。- タイトル欄に曲名や演目名を入力
- 資料種別欄の「録音資料」または「映像資料」にチェックを入れる、または請求記号欄に「YU*」(*をつけて前方一致検索)を入力
例1:タイトル欄に「三人吉三」、資料種別欄に「映像資料」で検索→『歌舞伎座さよなら公演
歌舞伎座さよなら公演16か月全記録. 第1巻 壽初春大歌舞伎・二月大歌舞伎(歌舞伎座DVD book)』(小学館 [2010.8] 【YL321-J19880】)
例2:タイトル欄に「お祭り」、請求記号欄に「YU*」で検索→『歌舞伎特選DVDコレクション. 第122号』(アシェット・コレクションズ・ジャパン [2024.4] 【YU47-R50】) - 録音資料・映像資料のより詳しい検索方法については、リサーチ・ナビ「録音・映像関係資料」を参照してください。
- 歴史的音源
作品タイトルや実演家名、ジャンルから、歌舞伎の録音資料を含む1900~1950年頃のSP盤等のデジタル化音源を検索できます。- 作品タイトルや実演家名で調べる場合は、キーワード欄に作品タイトルや実演家名を入力し検索してください。
- ジャンルで検索する場合は、まずトップページのキーワード欄を空欄にして「検索」を押してください。詳細検索画面が開くので、ジャンル欄に「歌舞伎」と入力して再度検索します。
- AV資料データベース(早稲田大学坪内博士記念演劇博物館)
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館が所蔵する多様な映像・音声資料のデータベースです。探している曲目名でキーワード検索を行うか、分類名で「歌舞伎」等を選択して調べます。 - 郡司正勝 稿ほか『芝居唄 :歌舞伎黒御簾音楽歌詞集成』別巻(文化資源社 2024 【KD492-R4】)
pp.208-216:歌舞伎音楽に関する、市販のLP・EP・ソノシート、カセットテープ、CD、VHS、DVD、Blu-rayの情報が掲載されています。
5. 歌舞伎役者を調べる
- 歌舞伎俳優名鑑―現在の俳優篇―(歌舞伎 on the web)
日本俳優協会所属の現役の歌舞伎俳優全員の基本データが掲載されています。芸歴・受賞歴等の経歴、舞台写真、家系図などを見ることができます。 - 歌舞伎俳優名鑑―想い出の名優篇―(歌舞伎 on the web)
日本俳優協会に所属した主な歌舞伎俳優(物故者または引退・廃業)のプロフィールと基本データが掲載されています。 - 文化人・芸能人人物名データベース(立命館大学アート・リサーチセンター)
本名、俳名・狂歌名、屋号、家系、主な受賞歴・位付、改名表などが調べられます。 - 『かぶき手帖』(日本俳優協会 年刊 【Z71-G224】)
歌舞伎俳優の最新データが分かる「俳優名鑑」や、「俳優家系図」、「劇場案内」などが掲載されています。なお、当館で所蔵している最新版は2010年版です。 - 『歌舞伎人名事典』(新訂増補 日外アソシエーツ 2002 【KD2-G67】)
歌舞伎発祥から刊行当時までの歌舞伎関係者の人名事典です。歌舞伎役者については、生没年、幼名、屋号、家紋、活動時期、出生地、略伝等がわかります。 - 国立劇場調査養成部調査記録課編『歌舞伎俳優名跡便覧』(第5次修訂版 日本芸術文化振興会 2020 【KD487-M10】)
江戸期から現代に至るまでの歌舞伎役者が生涯に名乗った名前とその期間、屋号、俳名、通称等が掲載されています。
6. 年表・公演記録を調べる
6-1. 年表
- 伊原敏郎著ほか『歌舞伎年表』(岩波書店 1956-1963 【774.032-I157k-K】)
[記載内容]公演年月、公演名、配役
[地域]江戸、京都、大阪、その他
[収録年代]永禄2(1559)年~明治40(1907)年
[備考]上下二段に分かれており、上が江戸(東京)、下が上方(京阪ほか)の年表です。 - 国立劇場近代歌舞伎年表編纂室編『近代歌舞伎年表』大阪篇全10冊(八木書店 1986-1995 【KD484-53】)
[記載内容]上演年月、演目名、配役、演奏者名、狂言作者、頭、頭取、座元、典拠など
[地域]大阪
[収録年代]明治元(1868)年~昭和22(1947)年
[典拠]各種番付、筋書、記録文献(新聞・雑誌・単行本)、個人作成の興行記録等
[備考]歌舞伎が中心ですが、人形浄瑠璃、素人芝居、講談・浪曲などの興行記録も含みます。 - 国立劇場近代歌舞伎年表編纂室編『近代歌舞伎年表』京都篇全11冊(八木書店 1995-2005)
[記載内容]上演年月、演目名、配役、演奏者名、狂言作者、頭、頭取、座元、典拠など
[地域]京都
[収録年代]明治元(1868)年~昭和22(1947)年
[典拠]各種番付、筋書、記録文献(新聞・雑誌・単行本)、個人作成の興行記録等
[備考]歌舞伎が中心ですが、人形浄瑠璃、素人芝居、講談・浪曲などの興行記録も含みます。 - 国立劇場近代歌舞伎年表編纂室編『近代歌舞伎年表』名古屋篇(八木書店 2007- 既刊17巻)
[記載内容]上演年月、演目名、配役、演奏者名、狂言作者、頭、頭取、座元、典拠など
[地域]名古屋市内
[収録年代]明治元年~(昭和二十二年)
[典拠]各種番付、新聞のほか、小寺玉晃の稿本など
[備考]2026年現在、継続刊行中です。
6-2. 公演記録
- 歌舞伎公演データベース(歌舞伎 on the web)
[範囲]国内の主要劇場で行われた本公演、研究公演および地方公演などで、日本俳優協会所属の歌舞伎俳優が出演した公演
[収録年代]昭和20(1945)~
[記載内容]公演ごとの〔劇場名〕〔公演年月〕〔昼夜別・上演順〕〔上演時の演目名〕〔通称・場名〕〔配役〕〔備考〕
[備考]「出演俳優から探す」などの探し方があります。 - 文化デジタルライブラリー>公演記録を調べる>歌舞伎
[範囲]国立劇場・国立文楽劇場の主催公演
[記載内容]公演名、開催期間、会場、演技者(配役)、演奏者、スタッフ、視聴覚資料の有無
[収録年代]昭和41(1966)~
7. 舞台技術について調べる
- 日本俳優協会「歌舞伎の舞台技術と技術者たち」編集部編『歌舞伎の舞台技術と技術者たち』(日本俳優協会 2000 【KD492-G11】)
- 大和田文雄 監修ほか『国立劇場の舞台技術 :伝統芸能の上演のために』(改訂版 日本芸術文化振興会 2022 【KD587-M15】)
日本芸術文化振興会ホームページで全文が公開されています。
関連情報
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