9-2. 遠隔複写(PDFダウンロード)サービス
遠隔複写(PDFダウンロード)サービス
遠隔複写(PDFダウンロード)サービスは、来館せずに複写を申し込み、複写物のPDFファイルを受け取ることができるサービス(有料)です。
※館内からは申込みができません。
目的から探す
上記に見つからない場合は、目次から探してください。
9-2-1 複写対象資料
遠隔複写(PDFダウンロード)サービスの対象は、国立国会図書館の所蔵資料です。ただし、下記の資料は対象外です。
遠隔複写(PDFダウンロード)サービス対象外資料
- 楽譜
- 地図
- 写真集
- 画集
- 発行後1年以内の雑誌
- 一般社団法人図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)から除外資料として指定されたもの
- 電子資料
- 録音・映像資料(CD・DVD等)
- 個人送信/図書館送信対象資料(ただし、海外在住利用者はお申込みできます。)
- オンライン資料
- 電子形態の博士論文
- 国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)で検索できない一部の専門資料室資料(例:NDLサーチで検索できない憲政資料室の資料)
※対象外資料は、「図書館等における複製及び公衆送信ガイドライン」や当館の規定により定めています。
※上記のほか、電子ジャーナルも遠隔複写(PDFダウンロード)の対象外です。
※遠隔複写(PDFダウンロード)の対象外資料のなかには、遠隔複写(郵送受取)であれば利用できるものもあります。詳細は遠隔複写(郵送受取)をご覧ください。
9-2-2 お申込みできる方
以下のすべてに該当する方が利用できます。なお、お申込みの都度「遠隔複写(PDFダウンロード)サービス利用規約」への同意が必要になります。
・国立国会図書館の個人の「本登録利用者」である方
・有効なメールアドレスを登録している方
※このサービスを利用できない方
・簡易登録利用者(旧インターネット限定登録利用者)である方
・有効なメールアドレスを登録していない方
・機関登録利用者
当館の登録利用者制度については、「国立国会図書館の利用者登録(個人)について」をご覧ください。
メールアドレスのご登録方法については「利用者情報の変更」をご覧ください。
9-2-3 お申込みの前に
希望する複写箇所の指定
複写のお申込みに当たっては、どの資料のどのページの複写を希望するのか、明確な情報が必要です。
種別 | 必要な情報 |
---|---|
図書 | ・「書名」 ・「論文等のタイトル(当該図書の目次から複写箇所が特定できる情報)」か「論文等の掲載ページ」 |
雑誌 | ・「誌名」と「巻号(又は発行年月日)」 ・「論文等のタイトル(又は著者名等、当該雑誌の目次から複写箇所が特定できる情報)」か「論文等の掲載ページ」 |
新聞 | ・「新聞名」 ・「版元(東京版、大阪版等)」 ・「発行年月日」 ・「朝・夕刊の別」 ・「記事名(見出し)」か「掲載面」 |
上記の「必要な情報」が足りない場合には、次の方法により事前に情報を入手してください。
- お近くの公共図書館や所属の大学図書館等が行っているレファレンスサービス(調べ物相談)
- 遠隔複写サービスによる目次の入手
お申込みの上限件数
- 5件(ただし、遠隔複写サービスの申込全体で30件以内であること)
(例1)既に遠隔複写(郵送受取)で30件申込済みの場合
先行している申込みの処理(提供・謝絶・キャンセル)が完了するまで、遠隔複写(PDFダウンロード)への申込みはできません。
(例2)既に遠隔複写(郵送受取)で27件申込済みの場合
先行している申込みの処理が完了する前に、遠隔複写(PDFダウンロード)への申込みが3件可能です。
※上限件数を超える際は、先行している申込みが処理されてから次の分をお申し込みください。
※申込件数は東京本館、関西館及び国際子ども図書館3館の合計です。処理が完了していない申込みの件数を含みます。
※1つの論文・記事で1件と数えます。同一資料内であっても複写箇所が複数ある場合は、「この資料の複写箇所の追加」をクリックして複写箇所毎に入力を行ってください。
※同一資料に対して、遠隔複写(郵送受取)と遠隔複写(PDFダウンロード)を同時に申し込むことはできません。先行している申込みの処理が完了するまで、異なる受取方式の遠隔複写サービスへのお申し込みはできません。
注意事項
遠隔複写(PDFダウンロード)サービスは、著作権法及び「図書館等における複製及び公衆送信ガイドライン」に基づいて行うため、希望どおりに複写サービスを提供できない場合があります。資料保存のため、複写できない資料や複写方法に制約のある資料があります。また、複写方法、複写物の提供方法等について、個別的な特別の注文には応じることができません。
ご利用に当たっては、事前に以下のページをご確認ください。
9-2-4 お申込み方法
NDLサーチにログインの上、お申し込みください。
※NDLサーチ以外の方法(郵送、メール、電話など)ではお申し込みいただけません。
※同一資料に対して、遠隔複写(郵送受取)と遠隔複写(PDFダウンロード)を同時に申し込むことはできません。
以下の場合は、NDLサーチからの複写申込とは別に、書類の提出が必要です。あらかじめ書類を用意している場合には、「複写箇所に関する備考」欄にその旨をご記入ください。後日、担当から提出方法をご案内いたします。
9-2-5 複写物の品質について
複写物はPDFファイルで提供します。PDFファイルは、資料のサイズ・形態に合わせて当館が選択した方法、解像度によって作成します。複写方法をご指定いただくことはできません。なお、PDFファイルの全ページのヘッダー部分に利用者ID、フッター部分に当館名及び複写物作成日が挿入され、目的外利用防止のためにページ上に薄い透かし状の記号等が挿入されます。
また、資料保存との両立を図りつつ、一定の時間内で作業できる範囲の品質の複写物を提供します。複写物に以下のような不鮮明、汚れ、不均一等が生じる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
原資料のとじ付近が写らない
複写物の上下左右の余白が黒く写る・上下左右の余白が均一でない
余白にしおりが写り込む
資料の紙質により複写物の濃度がまちまちになる
蔵書印・当館整理用ラベル
補修跡
書込み
裏写り
画質が暗い
9-2-6 NDLサーチから申し込む
複写を申し込む
複写箇所を入力する
「ログイン」アイコンをクリックして、NDLサーチにログインします。
ログインが完了すると、「申込カート」などのアイコンが表示されます。次に、タイトルや請求記号等で資料を検索します。遠隔複写(PDFダウンロード)サービスの複写対象資料は当館の所蔵資料のみのため、「全国の図書館」のチェックボックスを外すと検索がしやすくなります。また、「絞り込み条件」をクリックすると、より詳細な検索ができます。検索方法の詳細は、検索方法を参照してください。
複写を希望する資料のタイトルをクリックします。
「来館せずコピーを依頼」をクリックします。このボタンがない資料の場合は、次の手順に進んでください。
「申込カートに入れる(遠隔複写)」をクリックします。
※ここで東京本館の資料を選んでも、関西館から提供されることがあります。複写物の提供単位もご参照ください。「複写箇所の入力」画面で必要事項を入力し、「複写方式を指定」欄で「PDFダウンロード(有料)」を選択します。
入力のコツ
項目名 | 入力のコツ | |
---|---|---|
記事・論文名(6-a) | ・1つの論文・記事で1件と数えます。同一資料内であっても複写箇所が複数ある場合は、「この資料の複写箇所の追加」をクリックして複写箇所毎に入力を行ってください。 ・目次や索引から特定します。略さず正確に入力してください。 ・「XXについて書かれた箇所」「△△に関する記事」などのあいまいな指定では、複写箇所を特定できません。 ・デジタル化資料について、全文検索の検索語のみの入力では複写箇所を特定できません。 ・本文の複写が不要な場合は、「本文の複写不要。表紙のみ複写希望」等とご指定ください。 | |
著者名(6-b) | ・目次や索引から特定します。略さず正確に入力してください。 ・著者名だけでは複写箇所を特定できない場合があります。可能な限り、記事・論文名や巻号、ページ欄も入力してください。 | |
巻号、ページ(6-c) | 巻号 | ・選択した巻号と複写希望の巻号が一致している(含まれている)ことを確認してください。 ・複数の巻号で構成される合冊資料の場合、複写箇所の掲載号を必ず入力してください。 |
ページ | ・著作権法上の規定で、複写可能な範囲でご指定ください。著作権にかかわる注意事項もご参照ください。 ・必要な複写箇所が論文の一部分の場合は、「のみ」を入力してください。(例)「p.10-17のみ」 ・「全頁」や「全文」とご記入の場合は、広告等も含めて表紙から裏表紙までを複写箇所として特定します。チェックボックスで選択されていなくても、表紙、目次、奥付もあわせて複写します。 ・ページ付けがない写真や絵の場合は、キャプション・題名などを具体的に入力してください。 ・ページ付けのない資料等の場合は、起点か終点を明確にして入力してください。(例)「目次の直後から20頁分」 ・デジタル化資料について、コマ番号(画像番号)で指定される場合は、その旨が分かるように入力してください。(例)「25~30コマ」 | |
複写箇所に関する備考(6-d) | ・料金(補償金に相当する額を含む)は、複写したページ数(広告ページ等も含む)に応じて変わります。記事名をご入力いただいた場合、原則として広告ページは複写しません。記事名のご入力がなくページ数のみをご入力いただいた場合は、原則として広告ページを含めて複写します。広告ページの要否について特別なご要望がある場合は、その旨をご記入ください。 ・原則として白紙ページは複写しません。必要な場合はその旨をご記入ください。 ・「論文単位」でのPDFファイルの作成をご希望の場合は、その旨をご記入ください。複写物の作成方法もご参照ください。 ・復刻版や縮刷版の資料について、複製時の表紙、目次、奥付が必要な場合はその旨をご記入ください。 ・新聞資料の場合、原則として面全体を複写します。記事部分のみを希望する場合は、その旨をご記入ください。なお、ご希望があっても、資料の形態によっては対応できません。 ・許諾書や特別許可申請書をあらかじめ用意している場合は、その旨をご記入ください。 ・書ききれない場合は、「記事・論文名欄」をご利用ください。 複写料金は事前に分かりますか | |
追加の複写箇所の指定(6-e) | 表紙 | ・原則として、新聞資料のページ上部にタイトル等が含まれる場合、表紙として別の面は複写しません。1面が必要な場合は、「巻号、ページ」欄に「1面」と入力してください。 ・復刻版や縮刷版の図書・雑誌資料の場合、備考欄等で複製版の表紙の複写の指定がなければ、複写箇所に対応する原本の表紙を複写します。 ・当館では一部の児童書を除きほとんどの資料についてカバーは所蔵していません。 |
目次 | ・複数の言語の目次が存在する場合は、原則として複写箇所の論文の言語に対応する方の目次のみを複写します。 ・復刻版や縮刷版の資料の場合、備考欄等で複製版の目次の複写の指定がなければ、複写箇所に対応する原本の目次を複写します。 | |
奥付 | ・製本等の都合で奥付が複写できない場合、代用となるページを複写することがあります。 ・新聞資料の場合、ページ上部に発行日等が含まれる場合、奥付として別の面は複写しません。1面が必要な場合は、「巻号、ページ」欄に「1面」と入力してください。 ・復刻版や縮刷版の図書・雑誌資料の場合、備考欄等で複製版の奥付の複写の指定がなければ、複写箇所に対応する原本の奥付を複写します。 | |
※一度の申込手続で一つの資料に対して「表紙・目次・奥付」を重複して申し込んでいる場合、原則として一部のみ提供します。 | ||
郵送受取/PDFダウンロードの指定(6-f) | 「PDFダウンロード」をクリックしてください。 | |
この資料の複写箇所の追加(6-g) | 1つの資料に2箇所以上の複写希望の箇所がある場合にクリックしてください。 |
同じ資料の別の箇所の複写が必要な場合は、「この資料の複写箇所の追加(6-g)」をクリックします。
すべての複写箇所の入力が完了したら「申込カート(遠隔複写)に入れる(6-h)」をクリックします。グレーアウトしていてクリックできないときは入力事項に不足があります。「記事・論文名」、「著者名」、「巻号、ページ」のいずれか1か所以上に入力が必要です。
他の資料の複写も頼むときは上記の手順を繰り返します。すべて入力が完了したら、ページ右上「申込カート」をクリックします。
申込手続きを完了する
ページ右上の「申込カート」をクリックします。
複写を希望するすべての資料・箇所にチェックを入れて、「複写の申込手続へ進む」ボタンをクリックします。
「遠隔複写(PDFダウンロード)サービス利用規約」が表示されますのでご確認ください。
申込資料の確認画面が表示されます。問題がなければ画面下部の「料金のシミュレーションへ」を選択してください。
料金シミュレーションと上限金額の入力
予想される複写ページ数を半角数字でご入力ください。実際の料金は複写箇所の確認後に確定するため、表示される推定金額の範囲から外れることがあります。
申込単位で、「この金額を超えたらキャンセル」あるいは「金額にかかわらず複写を希望する」のいずれかを選択してください。「この金額を超えたらキャンセル」を選択した場合は、上限金額を半角数字でご入力ください。上限金額を指定すると、画面下部の「送信先の確認へ」ボタンをクリックできるようになります。
内容の確認後、画面下部の「送信先の確認へ」をクリックしてください。
※1回の手続きで同一資料(巻号)に複数の申込みがあった場合、各申込みで設定された上限金額は、同一資料(巻号)の単位で合算して扱います。
※上限金額の設定にかかわらず、高額の場合は複写作業前にお問い合わせすることがあります。
※この画面から、遠隔複写(郵送受取)への変更も可能です。変更する場合は 「注意事項への同意」と「モノクロ/カラーの指定」 が必要です。また、遠隔複写(郵送受取)では上限金額を入力する画面はありません。遠隔複写(PDFダウンロード)の料金シミュレーション画面で入力していた上限金額の情報は引き継がれません。申込内容の確認・送信先の確認画面が表示されます。問題がなければ、画面下部の「申込内容の確認へ」をクリックしてください。
申込内容の最終確認画面が表示されます。申込後の内容の変更はできませんのでご注意ください。問題がなければ、画面下部の「この内容で申し込む」をクリックしてください。
- 「遠隔複写申込を受け付けました」というメッセージが表示されれば申込みは完了です。また、登録されているメールアドレス宛に受付完了メールが自動送信されます。
申込事例
(例1)雑誌への申込みで、巻号と記事名が分かるが、ページ数が分からない場合:「日本全国書誌. 週刊版」(Z21-10)の1607号の「官公庁納入の部 東京都」の項目を複写したい場合
タイトルや請求記号などで検索し、「日本全国書誌. 週刊版」の書誌画面を開く。
複写希望の1607号が含まれる「1987(34) (通号 1605)-1987(37) (通号 1608) 19870900-19870900」を選択する。
※雑誌や新聞など、同じタイトルで複数の巻号が所蔵されている資料の場合、複写希望の巻号が選択した資料に含まれることを確認してください。「複写箇所の入力」画面で、「記事・論文名」欄に「官公庁納入の部 東京都」、「巻号、ページ」欄に「1607号」と記入する。※複数の巻号が合冊された資料の場合、必ず巻号を指定してください。
(例2)新聞への申込み:「Le Monde」(Z92-18)の2024年1月1日の1面を複写したい場合
タイトルや請求記号などで検索し、「Le Monde」の書誌画面を開く。「一覧に表示されない資料を所蔵しています。」を選択する。
「複写箇所の入力」画面で、「巻号、ページ」欄に「2024年1月1日の1面」と入力する。※新聞資料の場合、号数ではなく発行年月日で指定してください。また、発行形態によっては、朝夕刊の別、版元(東京版、大阪版等)も必要です。
(例3)著作権法の規定で複写可能な範囲が分からない:第1章全体を複写したいが、全体が複写できない時に少しでも複写してほしい場合
- 「記事・論文名」欄や「巻号、ページ」欄に「第1章(最初のページから著作権法の規定で複写可能な範囲)」と指定することも可能です。※必ず起点か終点(「第1章の最初のページから」など)を明記してください。また資料の特性や構成によっては、1ページも複写せずお断りする場合もあります。
申込内容や処理状況を確認する
NDLサーチにログインして、画面上部の「申込状況」をクリックしてください。詳細については申込状況・履歴を ご覧ください。
申込ステータス | 説明 |
---|---|
複写箇所特定中 | 選択された資料とお申込内容を照合しています。 |
作業保留中 | 資料の状態やお申込内容の確認作業を行っています。複写ができる場合もできない場合もあります。そのままお待ちください。 |
複写作業中 | 複写、検品を行っています。 |
複写完了 | 当館サーバーへのPDFファイルのアップロードが完了しました。提供の準備を行っています。 |
発送済 | ダウンロードが可能になりました。登録されているメールアドレスにも通知します。 |
謝絶 | 複写をお断りしました。「申込状況」画面で理由をご確認いただけます。また、登録されているメールアドレスにも通知します。 |
複写ができない場合は
著作権法等の規定や資料の状態等の理由により申込みをお受けできない場合は、登録されているメールアドレスにその旨を通知します。
間違って申し込んだ場合は
申込後の内容の変更はできません。申込ステータスが「複写箇所特定中」「作業保留中」の場合のみキャンセルが可能です 。キャンセルした資料については、すぐに申込みはできますが、資料が書庫に戻るのに時間を要するため、利用できるようになるまでに時間がかかる場合があります。また、複写作業が始まっている場合は、複写物を提供するとともに、所定の料金をお支払いいただきます。
9-2-7 複写方法
複写物の作成方法(原則)
見開きになっている左右2ページを1コマ(1枚の画像)としてPDFファイルを作成します。
ただし、折込みページなど、1コマに収まらない箇所は分割して複写します。また、新聞など大きな資料は、1コマに1ページずつ複写します。
マイクロ資料やデジタル画像からPDFファイルを作成する場合は、作成済みの画像を使用してPDFファイルを作成します。そのため、1コマに含まれるページ数は資料によって異なります。資料の形態、大きさ等に合わせて複写します。また、拡大・縮小複写は行いません。
お申込みの際に指定されたページのみを複写します。
見開きで複写する場合は、指定されていないページは白くなります。申込み1件につき1つのPDFファイルを作成します。
「表紙、目次、奥付」を別ファイルで欲しい場合など、ファイルを分けて作成する必要がある場合は、「複写箇所の入力」画面の「この資料の複写箇所の追加」ボタンにより申込みを分けてください。 その際、「記事・論文名」欄に、「〇号の表紙は別ファイル希望」等、指定箇所についてファイルを分けてほしい旨を書いてください。
なお、複写箇所が膨大であるなどの理由でPDFファイルの容量が大きくなる場合は、1件の申込みであっても複数ファイルに適宜分割して提供することがあります。提供するPDFファイル内のページの順番をご指定いただくことはできません。
見開きに収まる一箇所が複数の申込みで重複して指定されている場合は、複写にかかる費用を安価にするために、いずれか一つの申込みでのみ複写します。論文単位でのPDFファイルの作成をご希望の場合は、その旨を「複写箇所の入力」画面の「複写に関する備考」欄にご記入ください。この場合、資料のレイアウトによっては同じページを重複して複写するため、複写にかかる費用が追加で発生することがあります。
(例)1つ目の申込みで雑誌論文Aを申し込み、2つ目の申込みで論文Bを申し込んでいて、論文Aの末尾と論文Bの冒頭が同一の見開きの右側に収まる場合
・原則として、1つ目の申込みで「論文A全部と論文Bの冒頭を含んだファイル」、2つ目の申込みで「論文Bの2ページ目から最終ページまでを含んだファイル」を作成します。複写にかかる費用が最も安くなります。下記の図の例では、複写にかかる費用は2コマ分(1コマ+1コマ)です。
・論文Bのファイルにも(論文Aのファイルに含まれる)論文Bの冒頭を含めることをご希望の場合は、「複写箇所の入力」画面の「複写に関する備考」欄に「論文単位で複写希望」とご記入ください。下記の図の例では、複写にかかる費用は3コマ分(1コマ+2コマ)です。
原則どおりPDFファイルを作成した場合
論文ごとにPDFファイルを作成した場合
資料保存のため、複写物の作成に使用する資料は当館が選択します。資料形態や所蔵館について指定することはできません。 複写物の提供単位もご確認ください。
東京本館所蔵資料のみを選択して複数の申込みを行っても、一部が関西館所蔵分に振り分けられることがあります。
マイクロ資料やデジタル化済の資料がある場合には、原資料からの複写はできません。マイクロ資料や白黒のデジタル画像を除き、カラー複写します。
モノクロ/カラーの指定はできません。
9-2-8 提供方法・提供までの日数
複写物の提供単位
1回の手続きでお申し込みいただいたものを、資料の所蔵館ごとに取りまとめて提供します。なお、著作権者に支払う補償金に相当する額は、発送ID単位で算定します。同じ日であっても、別々の手続きでお申し込みいただいたものは別々に算定します。
※資料保存のため、複写物の作成に使用する資料は当館が選択します。資料形態や所蔵館について指定することはできません。
※作業工程が異なった場合などは、個別に複写物を提供する場合があります。
※申込み忘れに気付いた際などは、先の申込みをご自身でキャンセルし、改めてまとめてお申込みください。ただし、キャンセルができるのは、申込ステータスが「複写箇所特定中」か「作業保留中」の申込みのみです。キャンセルした資料については、すぐに申込みはできますが、資料が書庫に戻るのに時間を要するため、利用できるようになるまでに時間がかかる場合があります。
受取方法
複写物を提供する準備が完了したら、「ダウンロードとお支払いのご案内」というメールを、登録されているメールアドレス宛に通知します。NDLサーチにアクセスし、「申込履歴」のページから該当のPDFファイルをダウンロードしてください。ダウンロード可能となった日から90日後に複写物はサーバーから削除されます。削除後の再提供は行えませんので、必ず期間内にダウンロードしてください。
※複写物をお手元に保管するための環境はご自身で用意してください。
※料金支払いについての案内も含まれていますので、ndl.go.jpドメインからのメールを受信できるように設定してください。
※連絡不能などによる損害については、当館はその一切の責を負いません。ダウンロード可能となった旨の案内メールを当館が発信した段階で、複写物の提供を行ったものとします。実際にダウンロードしたか否かに関わらず、複写にかかった費用及び補償金相当額をお支払いいただきます。
提供までの日数
申込み受付後、5~10開館日程度でPDFファイルを提供します。複写物の提供日を指定することはできません。
※資料の特性や複写の量により、さらに日数を要することがあります。
9-2-9 料金・支払・請求書類
料金
料金は、次のイ・ロの合計額です。ロの金額の算定は、発送ID単位で行います。イ・ロの合計額(税抜)に消費税(小数点以下は切り捨て)を加算した金額をお支払いいただきます。複写料金の詳細については、遠隔複写(PDFダウンロード)の料金表 をご覧ください。
イ、複写方法に応じた料金単価(税抜)×複写したコマ数の合計
ロ、著作権者に支払う補償金に相当する額
※日本国外に住所または居所を有する方がダウンロードする場合は、消費税はかかりません。
※料金(補償金に相当する額を含む)は、複写したページ数(広告ページ等も含む)に応じて変わります。記事名をご入力いただいた場合、原則として広告ページは複写しません。記事名のご入力がなくページ数のみをご入力いただいた場合は、原則として広告ページを含めて複写します。広告ページの要否について特別なご要望がある場合は、その旨を「複写箇所の入力」画面の「複写に関する備考」欄にご入力ください。
支払
PDFファイルを提供したあとにお支払いいただく、後払い方式です。「ダウンロードとお支払いのご案内」というメールに請求金額と振込先が記載されます。このメールの発信日から20日以内に、複写物に不備がないことをご確認の上、指定の振込先へお支払いください。なお、お支払いに必要な手数料は、利用者の負担となります。海外在住の方は「海外から申し込む」もご覧ください。
ダウンロードしたPDFファイルに不備がある場合には、お電話でお問い合わせください。
※ndl.go.jpドメインからのメールを受信できるように設定してください。
※ダウンロード可能となった旨の案内メールを当館が発信した段階で、複写物の提供を行ったものとします。実際にダウンロードしたか否かに関わらず、複写にかかった費用及び補償金相当額をお支払いいただきます。
請求書類
「ダウンロードとお支払いのご案内」というメールに請求情報・料金明細を記載いたします。メールは発送ID単位でお送りします。紙あるいはPDF等の電子ファイルによる請求書類の発行は行っておりません。
請求先の宛名は、「利用者情報」画面に表示されている利用者氏名となります。請求先の宛名の変更はできません。
見積書・納品書・領収書
発行しておりません。
9-2-10 遠隔複写(PDFダウンロード)サービスに関する問い合わせ先
ご不明な点等あれば下記まで電話でお問い合わせください。
※FAXや電子メールでの遠隔複写サービスに関するお問い合わせはお受けしておりません。
遠隔複写サービス全般、関西館所蔵資料、デジタルデータの複写についてのお問い合わせ
関西館:文献提供課複写貸出係
0774-98-1313(関西館開館日の9時30分~17時45分)東京本館所蔵資料の複写についてのお問い合わせ
東京本館:利用者サービス部複写課遠隔複写係
03-3581-2534(東京本館開館日の9時30分~17時45分)国際子ども図書館所蔵資料の複写についてのお問い合わせ
国際子ども図書館:資料情報課情報サービス係
03-3827-2053(代表)(国際子ども図書館開館日の9時30分~17時)
よくある質問
遠隔複写サービスに関するよくあるご質問はよくあるご質問:来館しないで複写する(遠隔複写)にもまとめていますので、あわせてご確認ください。
海外居住者も利用できますか
本登録利用者で利用規約への同意があれば可能です。ただし、入手した電子ファイルの利用については、現地の法令を遵守していただく必要があります。
解像度はどれくらいですか
原則200-300dpi程度となりますが、当館が選択した解像度でスキャン(複製)します。より高い解像度または指定の解像度でのスキャン(複製)は行えません。
入手した電子ファイルをSNS等にアップロードしても大丈夫ですか
入手した電子ファイルは、調査研究に必要な範囲でプリントアウトなどの複製ができます(著作権法第31条第4項)。そのほか、著作権法30条以下の権利制限規定の範囲内での利用は可能ですが、著作権者に無断でSNS等にアップロードすることは通常は著作権侵害となると考えられます。ただし、海外居住者には、現地の法令を遵守していただく必要があります。
申し込んだ複写の料金は事前に分かりますか
遠隔複写(PDFダウンロード)の料金表 をご覧ください。
複写にかかる費用に加え、著作権者に支払う補償金に相当する額もお支払いいただきます。目安となる金額は、お申込み手続きの際の料金シミュレーション画面でご案内しておりますが、実際の金額は複写作業後に確定しますので、シミュレーション画面で料金の上限金額をご指定ください。
なお、事前見積りがご必要の場合には、それぞれの申込みについて、NDLサーチの「複写箇所の入力」画面のうち、「複写に関する備考」に「見積り希望」とご記入ください。その場合、提供までの日数が通常よりも長くなります。
同じ資料を複写するなら、紙とPDFどちらの方が安いですか
一般に遠隔複写(PDFダウンロード)は複写にかかる費用に加え、著作権者に支払う補償金に相当する額がかかることが多いため、紙の場合に必要となる送料を考慮しても紙の方が安い傾向にあります。
著作権が切れていても補償金がかかりますか
出版社の編集著作権を含め、複写箇所について著作権の保護期間が満了している場合は、補償金はかかりません。保護期間の確認は容易でない場合がある一方、迅速・円滑に事務を行う必要性に鑑みて、「図書館等における複製及び公衆送信ガイドライン」では発行日を基準に簡易に判断する方法が示されており、当館でも基本的にこれに沿った運用を行います。
別の日に申し込んだ複写物を、一つのPDFファイルにまとめてもらえますか
PDFファイルの作成や料金算定は、複写の申込みが確定したときに付与される発送IDごとに、複写に使用した資料の所蔵館(デジタルデータの場合は関西館)で行います。このため、同一資料であっても、発送IDや所蔵館が異なる資料の画像を、一連のファイルにまとめて作成することはできません。
また、発送IDや所蔵館が異なる場合は、同一資料であっても補償金の算定をまとめて行うことはできません。発送IDは、NDLサーチの申込状況画面で確認できます。
まとめて支払うことはできますか
期日内の請求期日内の請求はまとめてお支払いいただけます。該当する申込みすべての「受付番号」を、お支払時にお知らせいただく必要があります。受付番号や支払方法の詳細は各ご案内をご確認ください。
受取方式 | 支払期日 | 受付番号・支払方法のご案内 |
---|---|---|
郵送受取 | 複写物の受取から20日以内 | 複写物に同封される請求書 |
PDFダウンロード | 「ダウンロードとお支払いのご案内」メールの発信から20日以内 | 「ダウンロードとお支払いのご案内」メール |
電子ジャーナル等(利用権契約に基づくプラットフォームの収録コンテンツ)も遠隔複写(PDFダウンロード)を申し込むことはできますか
電子ジャーナル等は、遠隔複写(PDFダウンロード)をお申込みいただけません。著作権法第31条第2項に基づく遠隔複写(PDFダウンロード)の対象となる「図書館資料」に該当せず、利用権契約に遠隔複写(PDFダウンロード)サービスは含まれていないため、電子ジャーナル等は一律対象外となります。
発行後1年以上経っている雑誌なのにもかかわらず申し込めません
システム上の不具合かもしれません。申込方法についてご案内しますので、お電話でお問い合わせください。