錦絵と写真でめぐる日本の名所

八ツ広路

筋違見附の内側を指す。見附とは江戸城外郭に設けられた城門で、警備のため門衛が置かれた。筋違見附は現在の神田須田町辺りにあり、神田口とも言う。明暦・天和の大火後、火除地を兼ねた広場が設けられ、ここから八方に道が通じていたことから八ツ小路、八辻小路の名が付いた。内神田から外神田、須田町から下谷への通路に当たるため通行量が多く、昼夜を問わず開門していた。神田祭の行列は、城内で将軍の上覧に供された後、竹橋門、常盤橋門を経て、最後に筋違門を通って神田明神へ帰った。

錦絵・絵画等

名所江戸百景 筋違内八ツ小路

筋違内八ツ小路

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