滝泉寺
天台宗。大同3(808)年円仁(自覚大師(じかくだいし))が、師広智(こうち)に従って比叡山に赴く途中、彫刻した不動明王を安置し開山。元禄年間(1688-1704)には江戸第一の不動霊場となった。境内には、自覚大師が煩悩を打ち砕く仏具「独鈷(とっこ)」を投げてできたと伝わる「独鈷の滝」があり、参詣者の水垢離場となっていた。富くじでも有名で、文化9(1812)年に始まった目黒不動、湯島天神、続いて14(1817)年に始まった谷中の感応寺(現、天王寺)と合わせて「江戸の三富」と称された。門前町で売られていた、粟餅、目黒飴の他、柘植や正木の枝等に赤白黄の餅を飾る餅花や、目黒の名産であった筍を使用した筍飯が有名であった。
錦絵・絵画等
目黒不動之図
江戸自慢三十六興 目黒不動餅花
江戸名所 目黒不動尊