芝浦
東京湾の港区側、芝口(現在の新橋)から南、本芝(ほんしば)(現在の田町)周辺までの広域称。天正18(1590)年徳川家康が関八州に入封するよりも前からある漁場で、貝類、ウナギ、芝海老、カレイ、黒鯛などが獲れ、将軍家に鮮魚などを献上する「御菜肴八ヶ浦(おさいさかなはちがうら)」の中でも、早くから、この役を担っていた。なお、東海道の起点と言えば日本橋が有名であるが、慶長8(1603)年に日本橋が起点となるまでの3年間は、本芝が起点となっていた。
錦絵・絵画等
江戸近郊八景之内 芝浦晴嵐
江戸八景 芝浦の帰帆
名所江戸百景 芝うらの風景
その他の資料
- 芝浦(本文) 『江戸名所図会 7巻』(1834)