水無月
和風月名
山開き
水無月の行事は1日の富士山山開きから始まります。江戸時代、山開きに富士山に登ってご来光を仰ぐことが盛んとなりました。富士山は信仰の対象であり、なかなか行けない聖地でもありました。庶民は各地に建てられた浅間神社に参拝し、人工で作られた富士塚に登りました。
夏祭り
この時期は、夏の祭の時期でもあります。7日からは京都の祇園会(祇園祭)、15日には江戸の山王祭、その他にも住吉明神祭礼や赤坂氷川神社祭礼等の大祭が行われました。人々は身銭を切って山車に趣向を凝らし、仮装行列や練り物に念を入れました。
土用
夏の土用は暑中とも呼ばれ、最も暑い時期となります。この時期に人々は衣類や書物を干して風を通す土用干を行いました。また夏負けしないように、土用のうちの丑の日に鰻を食べる習慣も始まりました。考案したのは蘭学者の平賀源内だといわれています。
朝顔
朝顔は入谷の朝顔市が有名です。入谷鬼子母神(真源寺)の参道から境内にかけて立つ朝顔市は、夏の風物詩となっています。朝顔市は5日に朝顔供養が行われて始まります。「朝顔の花は一時」といわれているように、朝顔は早朝咲く花のため寝坊はできないので、好みの色を買う人々が朝早くから訪れました。
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