霜月
和風月名
芝居正月
11月1日は芝居正月ともいわれ、顔見世の開始を告げる芝居町の一番太鼓の響きで初日の幕が上がります。顔見世は、江戸三座が新たに編成した役者の顔ぶれを披露する華やかな興行です。10月晦日には、芝居小屋の前に贔屓客から贈られた酒樽などが飾られ、顔見世燈籠が灯りました。
七五三
15日は七五三のお祝です。武家社会では、3歳の男女児に髪置、5歳の男児に袴着、7歳の女児に帯解の儀式を行っていました。江戸時代後期になると町人の間にも広がり、男児は3歳と5歳、女児は3歳と7歳の年に神社に参拝して子どもの健やかな成長を感謝し祈る行事となりました。
「七五三」については本の万華鏡「成人の儀式―古代から近世まで―」でも詳しく解説しています。
酉の日、酉の市
酉の日には、各地の鷲神社と大鳥神社で市が開かれます。初酉を一の酉、次をニの酉といい、商売繁盛と開運招福を願って宝船・米俵・千両箱・鶴亀等の縁起物がついている飾り熊手を多くの人々が買い求めます。熊手は福をかき集める、客をとり(酉)込むことに由来しています。江戸では浅草の酉の市が有名でした。
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